NVIDIAの牙城が崩れる!?GoogleのAI戦略が投資家の常識を塗り替える

NVIDIAの牙城が崩れる!?GoogleのAI戦略が投資家の常識を塗り替える 株式劇場

米国株式市場では11月20日、主要ハイテク銘柄が朝方の上昇から一転して大幅下落へ転じ、AI関連銘柄の割高感が意識される展開となりました。エヌビディアNVIDIA)が好決算を発表したにもかかわらず、相場の下支えとはならず、市場の不安定さが露わになった格好です。AIブームを牽引してきた“主役”に対し、投資家の視線が慎重化していることがうかがえます。
その背景には、GoogleAlphabet)が発表した一連のAI関連技術も大きなインパクトを与えています。AI計算処理のコスト構造を揺るがす新チップ「Ironwood」と、最新生成AIモデル「Gemini 3」の登場は、市場が前提としてきた“AI = NVIDIA依存”の構図そのものを揺さぶっています。以下にて詳しく見ていきましょう!

Googleが放った「Ironwood」──AI計算コストを劇的に変えるパワー

Googleが一般提供を開始した第7世代TPU「Ironwood」は、同社が長年積み重ねてきたAIチップ開発の成果であり、NVIDIAのGPUに匹敵、あるいは上回る性能を持ちながら、AIモデルの訓練コストを従来比で最大80%削減可能とされています。

・一般的なAI企業:NVIDIAベースで30〜40億ドル規模の訓練コスト
・Google:Ironwood利用で6〜7.5億ドルに抑制(約20%のコスト)

この圧倒的な価格性能比は、AI業界における“コスト逆転”を意味します。Anthropicがすでに100万台規模でTPU利用契約を締結し、OpenAIも協議中とされるなど、主要AI企業の移行が始まっている点も注目されます。
“AIチップの供給”というNVIDIAの牙城に対し、Googleが強力な対抗馬として台頭したことは、市場の力学を大きく変えようとしています。

Gemini 3──「NVIDIAなし」で訓練された世界最先端モデルの衝撃

GoogleがIronwoodを公開してからわずか6日後、同社は最新AIモデル「Gemini 3」を発表しました。このモデルが投資家に衝撃を与えた理由は、その性能だけではありません。

Gemini 3はNVIDIAのGPUを一切使用せずに訓練されたためです。

これは、AI開発に不可欠とされてきたNVIDIAチップの“独占”が崩れ始めていることを象徴しています。もし主要AI企業がGoogleのTPUに移行していけば、AIチップ市場の勢力図は根底から書き換わる可能性があります。

バフェットが示したシグナル──“可能性”ではなく“必然”への投資

11月14日、バークシャー・ハサウェイがAlphabet株を51億ドル分、初の大規模購入を行ったことは市場で話題となりました。
ウォーレン・バフェット氏は長年「Googleを見逃した」と語ってきましたが、2025年を前に同社へ投資した理由は、割安感だけではありません。

・NVIDIA:PER 約34倍
・Alphabet:PER 約27倍(比較的割安)

しかし本質はそこではなく、
「Googleだけが他社のチップに依存していないAI企業」であることにあります。
Googleは3大プラットフォーム(Search、Android、YouTube)に加え、
“最も安価なスーパーコンピュータ基盤”の所有者としての地位を手に入れました。
バフェット氏が買ったのは、「AI時代における支配構造そのもの」です。

NVIDIAとGoogleの今後──AI覇権争いの勝者は誰か

● Google Cloudが今後45%超の成長を示すなら
クラウドAI基盤の主導権はGoogleへ移り、NVIDIAの価格支配力は崩れ始めます。
● Ironwoodの価格性能がGPU比で75〜80%安のまま維持されるなら
合理的なAI企業はTPUへの移行を進めるでしょう。
● Geminiシリーズが改良スピードを維持するなら
モデル競争においてGoogleの優位が固まり、AI産業全体の評価軸が変わる可能性があります。

AI市場は今、“再価格設定”の局面に差し掛かっています。
その中心にあるのは次の事実です。
チップを所有する者が未来を所有する。
Googleはチップを所有し、クラウドを所有し、プラットフォームを所有しています。
NVIDIAは依然としてAIインフラの王者であるものの、初めて真正面から“対抗できる存在”が現れたと言えるでしょう。

NVIDIA、Google 、Open AIによる覇権争い

投資家視点──NVIDIAは終わりか、Googleは始まりか

今回のGoogleの動きは、単なる新製品発表ではなく、
AI地政学・産業構造・投資マップの根本的変化を示唆しています。

・NVIDIAは依然として圧倒的シェアを持つが、独占構造は揺らぎ始めた
・GoogleはAIチップ・クラウド・モデルを統合した“自前戦略”で新たな優位を形成
・AI計算コストの下落は、AI市場全体の拡大と再編の引き金となる

市場の視線は、
AI企業がどのチップで訓練するか
という、これまで注目されてこなかった視点へ確実に移っています。

AIインフラの主導権争いは、これから数四半期で決着に向かう可能性があります。
投資家にとって2025年は、AI覇権のターニングポイントとなる重要な年と言えるのではないでしょうか?

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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