株式劇場 なぜ、中東情勢の緊張で 商船三井株が急騰するのか
商船三井の株価が上昇しています。背景には中東情勢の緊迫化による海上物流の混乱があり、海運運賃の上昇期待が高まっているためです。ホルムズ海峡周辺の危険性が高まると、船舶は迂回航路を取る必要があり航海距離が伸びます。その結果、世界的に船舶不足が生じ、運賃が上昇しやすくなります。また、海運会社は燃料価格上昇を燃料サーチャージとして荷主に転嫁できるため、収益が悪化しにくい構造があります。さらに新造船の建造には2〜3年かかるため供給がすぐ増えないことも運賃上昇の要因です。商船三井はエネルギー輸送の比率が高く、中東情勢の影響を受けやすいことから、運賃上昇期待が株価を押し上げています。一方で海運株は市況依存度が高く、今後はホルムズ海峡情勢や海運市況の動向が焦点となります。