私も株主として応援させていただいている企業「NTT(日本電信電話株式会社)」。今年の春から株価が冴えない傾向はありますが、「NTTの未来は明るい」と私は思っています。その理由の1つが、NTTの次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」。「Innovative Optical and Wireless Network」の略称で、”電気信号を光に置き換える”次世代の通信技術。NTTが2019年に提唱した「次世代の情報ネットワークに関する構想」。2030年の実現を目指して進められており、今年2024年に仕様が確定してきていて、最近では具体的な情報が発表され始めました。
11月1日には、北海道札幌市でIOWN実験の様子が公開。この映像を見ていて感じたのは、遠く離れた場所と大容量で通信していても、映像の遅れもズレもなくスムーズだということ。IOWNでは、データの容量が今までの125倍になり、一方で消費電力は今までの100分の1にできると言われております。省エネルギーで大容量のデータ送受信が可能になる夢のような技術なのです。リアルタイムでの映像の送受信がスムーズになりますし、省電力ですからスマートフォンの充電もマメにしなくてもすみそうですよね。スマホをたくさん使っている私などは、今は1日1回以上は充電する必要がありますが、まる1日以上は充電無しで過ごせそうです。消費電力100分の1が想定されていますから、3日に1度くらい充電している人なら、まる1年間充電しなくても過ごせそうですよね。電力不足、電気代高騰が話題になりがちな昨今、通信にかかる電力が削減できることは、社会にとっても多大なる恩恵を与えてくれそうです。
実は私が暮らしている渋谷桜丘の渋谷サクラステージには先行してIOWNが導入されています。NTTと東急不動産がタックを組んで取り組んでおり、大型ビジョンから流れる映像演出もIOWNの恩恵でしょう。
ランドマークのしぶSでは、夜になるとイルミネーションと音楽が見事な演出を繰り広げて、私も日々楽しませていただいております。IOWNが創る近未来の世界がすでに始動しています。
すこしずつ その姿を見せ始めたIOWN。あと数年でIOWNが本格的に実用化されれば、オンラインで様々なことがスムーズに可能になるでしょう。オンラインでの教育、交流、自動車の自動運転、農業…可能性は多岐にわたることが想像できます。トヨタ自動車がNTTと提携を深めているのも、これから自動車が使うデータ通信量が膨大になることもあり、IOWNに期待していることの表れでしょう。
そして、IOWNの展開は日本国内にとどまらず、グローバルに世界展開されるので、その価値は一層高まりそうですよね。
IOWNが切り開く未来。私もユーザーとしても楽しみであると同時に、株主としても期待しています。また、NTTは「送配電事業」に参入する方針も明らかにしています。これもIOWNと並んで将来性のある展開だと私は感じています。太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用が活発化していますが、発電量が天候に左右されやすい欠点もあり、停電のリスクも否めません。こうした課題を解決し、電力需給のバランスをとっていくことを、NTTは送配電事業参入で手掛けようとしているのです。国の認可を得られれば、早ければ年内にも参入できそうです。
IOWN、送配電事業参入、とNTTが展開する事業の将来性に期待していきたいと思います。10月14日の記事でもお伝えしたように、そもそもNTTが既存で持っている価値が高く、それにプラスしてこうした新規事業もあるわけです。なので、私は長期的な目線でNTT株を保有し、下落したタイミングではコツコツ増やしていこうと思っています。
コメント
渋谷サクラステージでの映像や音楽での演出が実に美しいので、お近くにお越しの際は、是非体験してみてくださいませ♪