東京株式市場で、半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスの株価上昇が際立っています。12月26日の終値は1万1415円と前日比620円高(+5.74%)となり、値上がり率ランキングで4位に入りました。売買代金も東証全銘柄で首位となり、市場の注目を一身に集めています。少し前に株価急落の局面もありましたが、すっかり復活しましたね。
▼値上がり率ランキング(2025年12月26日)

以下にて詳しく見ていきましょう!
AI需要拡大でメモリー価格上昇、株価を押し上げ
株高の背景にあるのは、人工知能(AI)関連需要の拡大を受けた半導体メモリー価格の上昇期待です。短期記憶に使われるDRAMに加え、データの長期保存を担うNAND型フラッシュメモリーの需給が引き締まりつつあります。とくに生成AI向けデータセンター投資が活発化しており、メモリー全体の需要が想定以上に強まっています。
指標品であるDDR4型DRAMのスポット価格は、足元で前年末比約10倍に達しました。NAND価格も秋口から上昇基調を強めており、「メモリー価格の上昇は26年以降も続く」との見方が国内外のアナリストの間で広がっています。
25年の株価上昇率で首位、圧倒的なパフォーマンス
キオクシア株は25年に入ってから上昇基調を強め、26日前引け時点で株価は1万1320円と、24年末比で約6.9倍に達しました。TOPIX採用銘柄の中でも25年の株価上昇率は首位となり、2位以下を大きく引き離す圧倒的なパフォーマンスを示しています。
26日午後の取引では一時1万1450円まで上昇し、約1カ月ぶりの高値を更新しました。クリスマス休暇で海外投資家の参加が限定的な中でも、国内投資家を中心に先行的な買いが入ったとみられます。
▼キオクシア株価推移(2024年12月〜2025年12月26日)

キオクシア株価推移(2024年12月〜2025年12月26日)
ホント、すごい伸びですよね!
一時調整を経て、再び回復基調へ
同社株は11月11日に上場来高値となる1万4405円を記録し、公開価格(1455円)から10倍となる「テンバガー」達成が目前に迫りました。しかし直後に発表された25年7〜9月期の連結決算が大幅な減収減益となったことで急落し、しばらく上値の重さが意識されていました。その際の様子は、11月26日の記事(キオクシアHD株が急落!ベイン系株主の大型売却報道で投資家が懸念)をご参照ください。
その後、足元ではメモリー市況の改善見通しが再評価され、12月中旬以降は回復基調に転じています。戻り待ちの売りをこなしながら、株価は再び上昇トレンドを描き始めました。
NANDの活躍領域拡大、AI推論需要が追い風に
AI分野では、学習後に答えを導き出す「推論」用途の拡大が進んでいます。これに伴い、これまでハードディスクドライブ(HDD)が主流だったデータセンターの記憶装置に、NANDを主要部品とするSSDを採用する動きが広がっています。HDDの需給逼迫も、SSDシフトを後押ししています。
さらに、AI半導体の構成要素として、NANDをHBM(広帯域メモリー)の補完として組み合わせる技術が注目されています。消費電力やコストを抑えられる点が評価され始めており、NANDの新たな需要創出につながる可能性があります。
27年3月期は大幅増収増益予想、テンバガー再挑戦も視野
投資家の視線は、すでに27年3月期の業績に向かっています。市場予想平均によると、売上高は26年3月期予想比で41%増の約2兆7000億円、営業利益は2.2倍となる1兆円超が見込まれています。
供給面では、半導体メーカー各社がNANDの設備投資に慎重な姿勢を続けており、需給ギャップの解消には時間がかかるとの見方が優勢です。成長性を踏まえると、現在の株価水準は「エントリーの好機」との声もあり、26年に改めてテンバガー達成が意識される展開となりそうです。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
株主視点での経済ニュースサイト「STOCK EXPRESS」
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
Kioxia Shares Surge on AI-Driven Memory Demand, Investors Eye Strong FY2027 Growth
Shares of Kioxia Holdings, a global leader in NAND flash memory, surged in Tokyo trading on December 26, rising 5.7% to ¥11,415 and ranking among the top gainers. Trading value topped the entire market, highlighting strong investor interest.
The rally is driven by growing expectations that global memory prices will continue to rise, fueled by rapid expansion in artificial intelligence (AI) and data center investment. Demand for both DRAM and NAND flash memory is tightening, with NAND increasingly used in AI-related storage and inference workloads.
Market attention is now focused on Kioxia’s FY2027 performance. Consensus forecasts point to a 41% increase in revenue and more than a doubling of operating profit compared with FY2026 estimates. Analysts note that cautious capital spending by memory makers is likely to keep supply constrained, supporting prices.
With NAND finding new roles alongside high-bandwidth memory (HBM) in AI systems and SSD adoption accelerating in data centers, investors see room for further upside. Some market participants view current levels as an attractive entry point, reviving expectations that Kioxia could achieve “ten-bagger” status again in the coming year.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.





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