日本最大手の通信キャリア NTT株式会社(エヌティティ)の株価が、ここ数日上昇しており、8月8日(金)に160円へと回復しました(終値ちょうど160円)。日本電信電話株式会社(略称 NTT)から新社名 NTTへと進化したばかりの同社。私も株主として応援しており、こうして資産が増えるのは嬉しいことです。
▼直近10日間ほどのNTT株価チャート。

NTT株価推移(2025年7月30日〜8月8日)
150円近辺から160円へと10円近くアップ。2日間で、なんと 4.51%もの株価上昇をしたのです。
8月6日(水)の後場場中(14:00)に発表された決算(2026年3月期第1四半期(4-6月)の内容はイマイチに感じましたが、長期的な期待感は高いのかもしれません。決算発表の直後に株価がストンッと下落しましたが、翌日7日は寄り付きから買いが入り155円を奪還し、翌々日の8日はさらに上昇。160円をつけたのです。
NTT決算発表を分析してみる
NTTの決算発表の内容は、一言で言うと「増収減益」。
・営業収益 3兆2620円(対前年比 +220億円。+0.7%)
・営業利益は4,052円(対前年比 -306億円。-7%)。
しかし、この減益は一概に悪いことではなく、NTT社が事業成長のために積極的に投資をしている証。未来のための布石でもあると言っていいと思います。収益は増えていて、それをAIや次世代インフラなどの将来性のある事業に使っているのです。IOWNをはじめ、”NTT版生成AI”である「tsuzumi2」も楽しみです(今年10月にはリリースされるとのこと)。こうした新たな事業基盤を作る時には、どうしても初期費用はかかるもの。一時的に利益は減りますが、未来の収穫につながるものでしょう。内部留保だけしているよりも、よほど企業のためにもなりますし、株主のためにもなります。もちろん、株主還元も強化してほしいですがw 配当金を連続増配してくれていれば、未来の成長への取り組みも株主への貢献ですよね。
なお、利益減少の理由で大きいのは、NTTドコモの総合ICT事業の減益。357億円の減少で、全体の利益を圧迫しました。
地域通信業は、62億円のプラス。ドコモなどのモバイル通信サービス事業の収入が減少し、それを取り戻すためのプロモーション費用は増加。これも収益を圧迫しました。まあ、モバイル通信サービス事業は以前から減益傾向ではありますが。顧客基盤の減少は課題ですよね。
【セグメント別業績(営業収益)】
・総合ICT事業:1兆4,236億円(同 +0.6%)
この事業で設備投資額の増加が目立っておりますが、これは、光を使った次世代インフラ構想「IOWN (アイオン) 」関連のインフラやAI事業などへの投資。
特にIOWNは画期的。従来は、光のデータを電気に変換し、また光に変換し… と何度も変換するものだったところを、最初から最後まで光でデータを運びます。スピードもアップしますし、大容量通信ができ、使用電気量も削減できます(従来の1/8へと省電力化)。最近ではAIの進化で電力不足が叫ばれていますから、こうした省電力技術の需要は大いにありそうです。
ブロードバンドが発展し、すでに動画のリアルタイムコミュニケーションが円滑になったような感じがしていますが、まだまだ発展の余地があるんですね。IOWNは世界的にもNTTが先行している技術ですので、世界的に需要を生めそうですし、稼ぐ力にもなりそうです。日本国内市場は人口減少等で縮小していく懸念がある一方、IOWN事業は海外市場をターゲットにできるので、将来性を感じます。
NTTの冴えているところは、生成AI事業(tsuzumi)も行いつつ、それに伴って増加する電力問題を解決する電力整備事業(IOWN)も手掛けているところ。
データセンター事業にも注目。世界第3位の規模を誇るNTTのデータセンター事業。先日は、NTTデータグループの完全子会社化も発表されました。今まではNTTデータも上場していたので、親会社としてのNTTとの連携に時間がかかってしまったいましたが、今回のグループ再編、一体化によって意思決定のスピードアップなどが見込めます。
・グローバル・ソリューション事業:1兆543億円(同 ▲1.3%)
・地域通信事業:5,922億円(同 +3.0%)
・その他(不動産・エネルギー等):1,919億円(同 +5.6%)
ちなみに、株主への配当金については、前回発表から修正なし。年間配当額は、5月9日の記事でお伝えしたとおり、1株あたり5.3円。配当利回りは、現時点で3.31%。すこしずつ上昇しているように見えるNTT株の配当金ですが、2003年からみると、10倍以上に上昇しており、15期連続で増配してくれています。
▼NTT株配当金推移(2003年〜2025年)

NTT株配当金推移(2003年〜2025年)
NTTは自社株買いも積極的。直近でも2,000億円を上限とする自社株買いを発表しています。これによってEPS(1株あたりの利益)が向上し、株価にも大いにプラスになる可能性が高い点も魅力。
NTT株価推移を振り返ってみる
振り返ってみると、私がNTT株を保有し始めたのは、昨年2024年の春。この時、NTTの株価が急落し、年初に190円台をつけていたにも関わらず、150円ほどまで落ちたタイミングでした。私は”今がチャンス!”と思って買い進めたのを覚えています。ところが、そこから株価はヨコヨコの展開が続いており、1年以上150円ほどで推移。私は”あんなに急いで買わなくても良かったかな”と思い始めておりましたが、こうして160円の上値を抜けている展開になると、嬉しいものですね。
▼2023年末から8月8日までのNTT株価チャート。

NTT株価推移(2023年12月〜2025年8月8日)
こうして俯瞰してみると、何度か160円の上値をつけつつも、150円方向へと揺り戻しされてきたことがわかります。”160円の壁”とも言うべきレジスタンスが存在しているように見えます。そして、140円から160円のレンジの中で行ったり来たり。8日現在は200日移動戦の上に着地しており、ようやく潜っていた状態から地上へと脱出してきた感じ。今回は戻らずに、このまま170円へと進むでしょうか?目標株価を186円にした証券会社(野村證券)も出てきておりますし、可能性は高いかもしれません。岡三証券も180円(強気継続)、ゴールドマンサックスも173円(買い継続)、などなど、有力な証券会社の評価が高い点も、NTT株のポテンシャルを感じます。
今度こそ、160円の壁突破なるか!?
私は150円ほどでNTT株を取得しているので、すでにプラ転していますが、2024年の新NISAスタート当初に買った株主様たちもプラ転させてあげるくらいまで上昇してほしいものです。何しろ、あの頃、190円台まで上がっていましたからね。
NTTの株価推移を、さらに俯瞰て見てみると、、
▼2020年〜2025年8月8日の推移

NTT株価推移(2020年〜2025年8月8日)
ここ1年ほど低迷していると感じられてきた株価も、5年ほどの単位で見ると、上昇してきたことがわかります。
昨年から懸念されていたNTT法改正も悪材料のものはなく(政府の保有株売却懸念が払拭されたのは大きいと感じます。)、むしろプラス方向のものが多そうですしね。決算発表の内容からも、NTTが未来への成長の布石を作っていることがわかりますので、期待はできそうです。今後、200日線を突破し、180円くらいまで上昇を続けられるのか。”今度こそ!”と見極めていこう、と。
NTT株取得については読者の皆様の自己責任でお願いしますが、私はNTTの描く将来性を感じており、ガチホしていこうと思っております。
なお、
「AIの発展と電力需要の増加がいかにNTTに追い風になるか」について
▼次の記事でまとめてきましたので、ぜひご覧ください♪
https://stockexpress.jp/ntt20250810/





コメント