― 政策支援強化で関連銘柄へ追い風、投資家の注目度が上昇
政府は2025年度内にまとめる次期「科学技術・イノベーション基本計画」において、将来の国際競争力強化に不可欠な6つの「国家戦略技術」分野を指定し、研究開発税制の優遇拡充や研究費支援などを重点的に実施する方針です。高市早苗政権は、日本の新たな成長戦略を担う「日本成長戦略本部」を始動しており、すでに17分野を戦略領域として設定したことを発表しておりますが、今回は「国家戦略技術」分野に特化した発表ですね。
対象分野は以下の6つです。
① AI・先端ロボット
② 量子
③ 半導体・通信
④ バイオ・ヘルスケア
⑤ 核融合
⑥ 宇宙
確かに、どれも重要な産業。投資家にとしては、政府支援が企業価値向上の後押しとなりやすく、各分野に関連する 上場企業の中長期的な成長期待が高まりますよね。
以下、6分野の概要と上場企業を選定した注目銘柄を紹介してみます。
① AI・先端ロボット分野
生成AI、ロボティクス、自動化システムの需要が世界的に増加しており、政府も重点支援を示しています。
【注目上場企業】
・ソニーグループ(6758)
イメージセンサーやロボティクス技術を持ち、AI領域での研究投資も活発です。
・ソフトバンクグループ(9984)
AI分野の世界的投資企業であり、Armの事業成長も追い風となります。
・ファナック(6954)
工場自動化ロボットで世界的トップ企業。AI搭載ロボット領域でも強みがあります。
AIインフラや自動化関連企業にも政策効果が広がる見通しです。
② 量子技術分野
量子コンピュータ、量子センサー、量子暗号通信などの将来成長が期待され、政府が技術基盤構築を後押しします。
【注目上場企業】
・日立製作所(6501)
量子アニーリング技術を商用展開し、既に企業導入が進んでいます。
・NEC(6701)
超伝導量子コンピュータの研究を主導する国内大手。
・富士通(6702)
量子シミュレーション技術に強みを持ち、産業応用に積極的です。
量子技術は2030年代の産業変革を支える領域として評価が高まっています。
③ 半導体・通信分野
各国が国家予算を投入する戦略産業で、日本も最先端半導体製造の再構築を急ぎます。
【注目上場企業】
・東京エレクトロン(8035)
世界的半導体製造装置メーカー。政策支援で国内投資が拡大する追い風があります。
・アドバンテスト(6857)
半導体検査装置で世界首位級。需要拡大の恩恵を受けやすい体制です。
・SCREENホールディングス(7735)
ウェハー洗浄装置で世界トップシェア。設備投資増の直接的な恩恵が期待できます。
・NTT(9432)
やはり、この分野でNTTには期待したいところです。光・量子融合ネットワーク「IOWN」構想を推進しており、通信技術の国家戦略で中心的役割を担います。最近では、株価が150円と160円の間を行ったり来たりしていますが、本来、もっと価値の高いはずの企業であるはず、、と株主としては思っております。
半導体材料・製造装置に広く恩恵が及ぶテーマです。
④ バイオ・ヘルスケア分野
ゲノム医療、創薬、再生医療などの技術革新が予想され、長期成長産業の代表格です。
【注目上場企業】
・武田薬品工業(4502)
グローバル製薬大手で、バイオ医薬品投資を積極化。
・中外製薬(4519)
抗体医薬で世界首位級の技術力。バイオ医薬の中心企業として存在感が大きいです。
・塩野義製薬(4507)
次世代技術の育成にも注力しています。
バイオベンチャーから大手企業まで幅広く政策の恩恵が期待されます。
⑤ 核融合分野
エネルギー安全保障の次世代主力技術とされ、世界で投資が加速している注目テーマです。
【注目上場企業】
※ 核融合企業の多くは未上場ですが、日本では以下の上場企業が関連部材や技術供給で存在感を持ちます。
・IHI(7013)
核融合炉向けの大型部材・真空容器製造で重要な役割を担います。
・東芝(6502)
エネルギー機器技術を核融合システムに応用可能で、ITER関連実績もあります。
・三菱重工業(7011)
エネルギー装置・大型産業機器の技術を持ち、核融合システム開発に参画しています。
・助川電気工業(7711)
高市銘柄としてたびたび話題になっている企業。
長期テーマでありながら、エネルギー安全保障の観点から確実に注目度が上昇しています。
⑥ 宇宙分野(ロケット・衛星・データ)
宇宙技術は民生・防衛の両面で重要性が拡大し、政府の支援強化で市場拡大が続く見通しです。
【注目上場企業】
・三菱重工業(7011)
H3ロケット開発の中心企業。日本の宇宙輸送インフラの要です。この企業は様々な分野で注目ですよね。高市政権と相性が良い企業のように思えます(笑。
・スカパーJSATホールディングス(9412)
通信衛星運用で大手。宇宙データビジネス領域にも積極的です。
・IHI(7013)
ロケットエンジン製造を担当し、宇宙関連の中核メーカーです。
・川崎重工業(7012)
ロケット構造部材や宇宙システム関連技術を保有しています。
衛星データ×AIなど複合領域の成長も期待され、長期投資テーマとして存在感を増しています。
国家支援による「産業テーマ株」が浮上
政府が指定した6分野は、いずれも 2030年代に大きな技術革新が見込まれる長期成長産業です。
国家支援の拡充は、直接的に企業投資を促し、関連銘柄の事業環境改善につながりますよね。
投資家としては、
・国家戦略技術に深く関与する大手企業
・サプライチェーンで恩恵を受ける企業
・長期成長が期待される技術領域
を重点的に注目していこうと思います。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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