【NTT】“150円で買って160円で売る”レンジ投資法が有効かも

【NTT】“150円で買って160円で売る”レンジ投資法が有効かも NTT

2025年11月5日、NTT(9432)の株価は前日比−5.2円(−3.35%)の150.2円で取引を終えました。またまた150円に戻ってきてしまいましたね(汗。

▼NTT株価推移(2025年11月4日〜5日)

NTT株価推移(2025年11月4日〜5日)

NTT株価推移(2025年11月4日〜5日)

前日の好決算発表にもかかわらず、株価は右肩下がりの展開となり、市場では再び「160円の壁」が意識される展開が続いています。

“160円の壁”とは? 長期化するレンジ相場

NTT株は、ここ1年以上にわたり「150円〜160円」の狭いレンジで推移しています。160円台に到達すると戻り売りが出やすく、上値を抑えられる形が繰り返されてきました。
今年5月30日に終値160円(出来高3.65億株)を記録した際も、翌6月2日には157円まで反落。8月8日にも160円をつけたものの上昇は続かず、結局は再び150円台へと戻りました。まさに「160円がレジスタンスラインとして機能している」状態が続いています。

投資家心理の背景:安定感と成長性のジレンマ

NTTは国営企業としての歴史を持ち、日本の通信インフラを支える基幹企業です。そのため、倒産リスクは極めて低く、「安心して保有できる銘柄」として人気があります。
一方で、急成長を遂げるような企業ではなく、収益構造も安定的です。成長期待よりも安定性が評価されるため、株価が大きく動きづらい傾向にあります。政府によるNTT法改正や株式売却観測も株価上値を抑える一因となりました。

“150円で買って160円で売る”レンジ投資法に注目

振り返ってみると、私がNTT株を買い始めたのは、昨年2024年の春。4月17日、NTT法改正が報じられ、国が持っているNTT株を大量に売却する見込みとなったのが契機となり、株価が大幅に下落。年初には、192.9円をつけていたのに、140円台にまでになったのです。総悲観ムードも漂い始めていた中、私はNTTの株を握り始めました。その後、上昇に転じるたび、「今度こそ、いよいよ200円に向かって上昇していくかな」と期待を込めますが、毎回160円付近でまた150円方向へと戻ってきてしまうのです…(汗。

▼NTT株価推移(2024年〜2025年11月5日)

NTT株価推移(2024年〜2025年11月5日)

NTT株価推移(2024年〜2025年11月5日)

そこで、私は思いつきました。こうした停滞気味の株価推移の中、「150円で買い、160円で売る」というレンジトレード戦略が有効なのではないか、と。
過去の推移を振り返ると、150円台前半まで下落した場面では押し目買いが入りやすく、160円近辺では利確売りが増える傾向が確認されています。極端な値動きが少ないため、ボラティリティを抑えつつ小さな利益を積み重ねる“安定型トレード”が成立しやすい環境といえます。

150円に近づいてきた今、私はまた買い増ししてみようかと思っている次第です。

投資判断:安定志向の中長期投資家に適した銘柄

11月5日の記事(日本成長戦略始動!高市政権が官民投資を加速させる「17の戦略分野」とは・・・)でもお伝えしたように、「日本成長戦略本部」が掲げる「17の戦略分野」の一つである「情報通信分野」が入っており、NTTこそ、まさにこの分野のど真ん中。長期的な事業継続性は高いと考えられます。
安定を重視する投資家にとっては、150円付近での買い下がり、160円近辺での利確という明確な売買ポイントを持ちやすい銘柄と言って良いのではないでしょうか。堅実な値動きの中で“波を味方にする”レンジトレードは、NTTという特殊な大型銘柄だからこそ成立する投資法といえるでしょう。
ただし、”160円の壁”を明確に突破しトレンド転換が起これば、レンジ相場戦略は通用しなくなる可能性もあります。今後の株価動向を見極めながら、柔軟な戦略変更が求められます。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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