ソニーフィナンシャルグループ(ソニーFG、証券コード8729)の株価が上場後に軟調な展開を続けています。9月29日の直接上場(ダイレクトリスティング)以降、上場初値の205円から急落し、株価は下落基調が鮮明に。上場4日目を迎えた本日10月2日には、公開時の流通参考値である150円を割り込み、146円台で上場来安値を更新しました。直近3日間の下落率は16%と、東証株価指数(TOPIX)の1%を大きく下回っています。
▼ソニーFG株価推移(2025年9月29日〜10月2日)

ソニーFG株価推移(2025年9月29日〜10月2日)
ソニーFGの株価下落の要因は何なのでしょうか?昨日の記事では、上場直後には日経平均株価への一時的な組み入れと除外に伴うパッシブファンドの売りが需給悪化を招いたことに言及してみました。ただし、これらの機械的な売り圧力は既に一巡したとみられます。それ以外にも理由がありそうなのです。以下に見ていきましょう。
配当利回りの低さが投資家の評価を圧迫か
株価下落の主要因として市場関係者が挙げるのは、同社の配当利回り水準です。ソニーFGの12カ月先配当利回り予想は期末配当ベースで2.4%と言われています(予想配当は、1株あたり 3.50円/年)。これに対し、同業他社の第一生命ホールディングスは4.5%、MS&ADインシュアランスグループホールディングスは4.8%と大きな差があります。
アイザワ証券の三井郁男氏は「保険セクターは利回り重視の投資家が多い。ソニーFGは相対的に見劣りし、株価評価の劣後につながっている」と分析しています。なお、同社は2026年度以降に年2回配当へ移行予定ですが、当面は利回り面での弱さが市場参加者の投資意欲を抑える可能性があります。やはり金融系企業株の配当金は高い傾向があるので、その水準と比べると…という点は否めないですよね。しかし、株価が下落していけば、配当利回りのパーセンテージは上がっていきます。今、ソニーFGの株価が右肩下がりに下落を続けているのは、配当利回りが3%台、4%台水準になるところへ向かっているのではないでしょうか。私は当初、流通参考値段の150円あたりが底値だと思っていましたが、本当の底値は、さらに下になる可能性が高いかもしれませんね。実際に本日、150円を突き抜けて、146円台まで進みましたし。今の予想配当で計算すると、株価100円で利回り3.5%ですから、まだ下げる可能性もあるのではないでしょうか。ただ、そもそも、現在発表されている配当金が あくまで半期分なので、年間にするといくらになるかが不透明という状態ではあります… 単純に半期分x2であれば一気に話は変わりますよね。次回以降の記事で分析してみます。
ということで、昨日、株価150円付近で買い始めた私は、一旦買い増しを様子見。「Don’t catch a falling knife(落ちているナイフをつかむな)」という株の格言もございますからね。もうすこし下の株価になった時にチャンスを見出し、買い増し始動予定です。なにしろ、私の目的はできるだけ多くの株数を保有すること。同じ資金でも、安いときほど多くの株数を買えますからね。
中長期的な再評価に期待
ソニーFGの中核である生命保険会社のソニー生命保険、損害保険会社のソニー損害保険、ネット銀行のソニー銀行、介護事業の中間持株会社 ソニー・ライフケアなどの事業の可能性は高い、と私は思っています。価値は高い企業なのです。
そして、株価水準を見れば割高感は乏しいとの声も出ています。東洋証券の清水満昭氏は、同社の予想PERが12倍台と競合他社と同水準である点を指摘し、「今後は下値を拾う動きも出やすい」との見解を示しています。
また、ソニーFGは上場日に最大1000億円の自社株買いを発表し、これまでに200億円超を実施しています。積極的な株主還元姿勢は、将来的な株価の下支え要因となり得ます。さらに、証券会社3社による目標株価の平均は180円と、現水準からの上昇余地を示唆しています。
投資家にとって当面は配当利回りの見劣りが懸念材料ですが、決算内容や配当政策の進展次第では市場評価が変わる可能性があります。短期的には慎重な見方が必要な一方、中長期的には再評価への期待が残る局面といえるでしょう。
念の為ではございますが、投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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