三菱商事、減益決算でも市場は高評価で株価高騰!一過性要因の反動を越え、中長期成長への自信鮮明に

三菱商事、減益決算でも市場は高評価で株価高騰!一過性要因の反動を越え、中長期成長への自信鮮明に 三菱商事

減益決算の主因は前年の特殊要因

三菱商事が2月5日後場(14:00)に発表した2025年4〜12月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比27%減の6079億円となりました。前年同期には、コンビニ大手ローソンの持分法適用化に伴う株式再評価益や、豪州原料炭事業における炭鉱売却益など、大規模な一過性利益が計上されており、その反動が今回の減益の最大要因です。加えて、原料炭や鉄鉱石といった主要資源の市況下落も収益を押し下げました。
ただし、こうしたマイナス要因は事前に想定されていたもので、事業の競争力低下を示すものではありません。会社側も「前年の利益水準が特殊要因で押し上げられていた点を踏まえる必要がある」と説明しています。

通期計画に対する進捗率は約9割、市場予想を大きく上回る

注目されるのは、通期純利益予想7000億円に対する進捗率が約87%に達している点です。これは過去5年平均を上回る水準で、業績の着地に対する確度の高さを示しています。市場予想平均(QUICKコンセンサス)を大きく超える進捗となったことから、決算発表後の株式市場では買いが先行し、株価は一時前日比7%高となり上場来高値を更新しました。

野内雄三CFOは決算説明会で「各事業が想定以上に力強く進捗している」と述べ、特に低迷が続いていた原料炭事業についても、生産性改善や市況の底打ち感が見られると指摘しました。

巡航利益・キャッシュフローが示す本業の底力

一過性要因を除いた実力ベースの「巡航利益」は5220億円と前年同期比6%減にとどまりました。資源価格下落の影響を受けつつも、本業の収益力は大きく崩れていません。営業収益キャッシュフローは7633億円と前年同期並みを維持し、通期見通しについては従来予想から200億円引き上げ、9200億円としました。

特に銅事業は、価格上昇の恩恵を受けて収益改善が進んでおり、資源ポートフォリオの中でも成長ドライバーとして存在感を高めています。資源価格に左右されやすい事業構造からの脱却を進める同社にとって、安定的なキャッシュ創出力の維持は投資家評価の重要なポイントとなっています。

大型投資案件が27年3月期以降の成長を後押し

三菱商事は、これまでに実行してきた大型投資案件が、2027年3月期以降に本格的な利益貢献を開始すると見込んでいます。カナダで進める液化天然ガス(LNG)生産事業や、三菱食品の完全子会社化に加え、米国で約1.2兆円を投じて取得した天然ガス開発事業などが、中長期の収益基盤を支える計画です。

これらの投資は、短期的には負担となるものの、安定的かつ持続的なキャッシュフロー創出につながる案件として位置づけられており、将来の収益成長に対する期待は高まっています。

中期経営計画の達成に向け、手応え鮮明

三菱商事は現在進行中の3カ年中期経営計画において、2028年3月期に純利益1.2兆円を目標に掲げています。既存事業の磨き込みと新規事業の創出により、合計4000億円の利益積み上げを計画しており、そのうち約2000億円についてはすでに達成のめどが立ったとしています。

野内CFOは「目標達成への自信を一段と深めている」と述べ、減益局面にあっても将来成長に対する強いメッセージを発信しました。資源・非資源のバランスを取りつつ、事業ポートフォリオの質を高める戦略が着実に進んでいることがうかがえます。

短期減益を越えた評価、長期投資先として存在感

今回の決算は表面的には大幅減益となりましたが、その内訳を見ると一過性要因の剥落によるものであり、三菱商事の本質的な収益力や成長戦略に大きな陰りは見られません。むしろ高い進捗率、安定したキャッシュフロー、大型投資案件の収穫期到来といった材料がそろい、中長期視点では評価余地が広がっています。実際、決算発表後、株価は高騰しており、市場が三菱商事を高評価していることが実感できます。

▼三菱商事 株価推移(2026年2月4日〜5日)

三菱商事 株価推移(2026年2月4日〜5日)

三菱商事 株価推移(2026年2月4日〜5日)

私も株主として三菱商事の株を保有しております。私が買ったのは、約1年前の暴落時だったので、たった1年で株価は2倍になっております。ダブルバガーですね。バフェットの買い増しから本当に流れが上昇気流へと変わりました。最近では、JX金属のような短期間でテンバガーになるような銘柄も出てきていますので、ダブルバガーが普通のことのように見えますが、これもすごいことですよね。ここのところ、三井物産に株価で差をつけられていましたが、かなり近づいてまいりました。
三菱商事は高配当でもあります。自社株買いも積極的ですし、これからの成長にも期待しております。

短期的な利益変動に左右されにくい企業体質への転換が進む中、三菱商事は引き続き国内外の投資家から注目を集める存在となりそうです。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

STOCK EXPRESS車掌 SHUN

株主視点での経済ニュースサイト「STOCK EXPRESS
ぜひ、ブックマークしてご購読くださいませ。
▼記事更新通知は 私のXにて♪
https://x.com/shun699

【Dear Overseas Investors: Summary in English】

Mitsubishi Corp. Shares Rise Despite Profit Decline on Strong Progress and Growth Outlook

Mitsubishi Corp. reported a 27% year-on-year drop in net profit to ¥607.9 billion for April–December, mainly due to the absence of one-off gains recorded a year earlier, including asset revaluation and coal mine sale profits. Lower resource prices also weighed on results.

Despite the decline, progress toward its full-year profit forecast of ¥700 billion reached a solid 87%, exceeding market expectations. Investors welcomed the strong execution, pushing the stock to a record high following the announcement.

Underlying earnings and operating cash flow remained resilient, supported by stable core businesses and improving copper operations. Mitsubishi Corp. reaffirmed confidence in achieving its medium-term plan, targeting ¥1.2 trillion in net profit by fiscal 2028, backed by large-scale LNG and energy investments set to contribute from fiscal 2027 onward.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

 

コメント

PROFILE

【STOCK EXPRESS(ストックエクスプレス)】(略称:STOCK.EX)株主視点の経済ニュース考察を発信してまいります!
語り手は、SHUN
渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

▼お問い合わせ

REQUEST(お問い合わせ)
下記メールアドレス(⭐︎を@に変えてお送りくださいませ。)s⭐︎shun.onl

▼Privacypolicy

Privacy policy (プライバシーポリシー)
私達のサイトアドレスは です。当サイトは、個人情報の保護に関する法令及び規範を遵守するとともに、以下のプライバシーポリシーに従い、ご提供いただいた個人情報を適切に取り扱い、及び、保護に努めます。また継続的な見直し、改善を行ないます。【個人情…

PVアクセスランキング にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました