三菱グループの大手総合商社「三菱商事株式会社」の株価が最近下落モードに入っております。業績が素晴らしいのに、なぜ下落しているのか… 要因としては、最近では米国大統領選挙の結果も大きく影響しているように感じます。新たに大統領に就任するトランプ氏は、資源エネルギー増産の考えをお持ちです。増産されれば供給過多となり、価格の下落が想定されます。三菱商事は資源エネルギー事業に強く、資源が占める割合も大きいため(割合は 資源 2:非資源 3)、この影響が大きいことが懸念され、現状の株価に反映されているのではないでしょうか?すこし前までは資源の希少性が高まり、資源高の傾向がありましたから、大きな転換点を迎えているのかもしれません。三菱商事に限らず、三井物産等 大手商社の株価が冴えない傾向がありますが、各社資源の占める割合が高いですものね。
また、三菱商事が予定していた自社株買いについて5,000億円分を消化しきったことも株価下落の要因の一つとなっていると思います。自社株買いをすると株の希少価値が上がって株価も上昇する傾向がありますが、それがなければ通常の基準になりますからね。
▼今年1年の 三菱商事の株価推移
振り返ってみると、三菱商事は今年の1月に株を3分割。それまでは単元株の価格が高いので、なかなか手を出しにくかったのですが、3分割によって単元株 株価が20万円台前半に。私自身も狙っていたのです。なにしろ、三菱系で銀行(MUFG)とリース会社(三菱HCキャピタル)をかなり以前の安い時に手にしており、私のメイン銘柄でもあるので、ここで天下の三菱商事も保有しよう!、とワクワクしていたものでした。ただ、1月には「もうすこし下がったタイミングで買おう」と見守っている間にグングン上昇し(汗、バフェット銘柄としてもてはやされ、5月2日は 3,775円の上場来最高値を記録するレベルに… 私は空高く飛んでいってしまった凧を見上げる気持ちで眺めていたのです。結果的に11月を迎えた今日時点でも1株も保有でいていない状態。
しかし、最近の株価下落で再びチャンスが見えてきました。何しろ、年初の頃の価格に近づいてきましたから。株価下落に伴い、配当金も3.7%程まできました。週明け、26万円台になったタイミングで買おうと思います。三菱系で銀行・リース・商社の3つはおさえておきたいのです。資源価格の懸念を織り込んで一時的に下落モードに入っているものの、企業の価値自体は高いですし、業績も良い上、連続増配もしている。コスパが良い状態になってきていると思うので、私的には買い時が近づいてきているかな、と。
なお、為替(ドル円)の動向もウォッチしていく必要があるでしょう。三菱商事の場合、円安になるほど売上的にはプラスになる傾向があります。現状のような円安が続いていれば追い風ですが、今後日米金利差が埋まり、円高方向へと進めば逆風が吹き、株価はさらに下落する可能性もあります。
現状の26〜27万円台の単元株 株価でも、春先につけた株価よりも単元株で約10万円もお安い状況。なのでお得感が感じられますが、さらにお得な状況になるのか、あるいはこのあたりが底なのか… 見極めながら動いていこうと思います。
また、状況はご共有しますね。
【追加】
11月18日朝、前場スタートとともにウォッチ。三菱商事の株価が下げていたので、2,670円で指値を入れたところ、見事購入できました。これにて三菱の銀行、リースに続いて、商社株の株主にもなれました。三菱商事の株価はまだまだ下落途中の株なので、本格的な購入は様子を見守りながらにしますが、ひとまず株主となって当事者意識で動向を見極めてまいります。
【関連記事:三菱商事の株価、いくらで下げ止まるのか】
https://stockexpress.jp/mitsubishi20241118/
現状の配当金で考えた際、株価2,500円がひとつの基準になるように感じます。
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