JX金属株式会社は2024年3月19日に大型上場を果たしてから、まもなく半年を迎えます。9月5日の記事でお伝えしたように、株価はうなぎのぼりに上がっており、直近では株価が1,640円(9月12日終値)と堅調に推移。8月の第1四半期決算以降は上昇モメンタムが強まっています。
▼JX金属株価推移(2025年3月19日〜9月12日)

JX金属株価推移(2025年3月19日〜9月12日)
まさに順調ですよね。
そんな中、本日9月14日をもってロックアップ解除を迎えることから、市場では需給面への影響に警戒感が広がっています。
ロックアップ解除とは?
ロックアップとは、上場後に大株主などによる大量売却で株価が急落するのを防ぐため、一定期間株式の売却を制限する仕組みです。JX金属の場合、筆頭株主であるENEOSホールディングスが対象となっており、今回の解除で売却が可能となります。
一般に、ベンチャーキャピタルが株主である場合は、投資回収を目的とした売却が短期間で発生しやすく、株価下落につながるリスクが高まります。しかし、今回のケースではENEOSという事業会社が主要株主であるため、売却動向は戦略的判断に基づく可能性が高く、一気に需給バランスを崩すような売りが出る可能性は限定的とみられています。
ENEOSの経営戦略と株式売却の位置づけ
ENEOSは第4次中期経営計画の中で、ROEを現行の8%から10%へ引き上げる目標を掲げています。そのためには資本効率を高め、株主還元の強化や資産効率化を進めることが不可欠です。
JX金属の上場は、同社の企業価値を市場で顕在化させるとともに、ENEOSが保有する資産の一部を現金化する狙いがありました。脱炭素戦略への投資資金確保という側面も強く、今後も段階的な株式売却の可能性は残されています。
株価動向と見通し
直近の株価は、第1四半期決算で最終益を3%増益に上方修正したこと、またAIサーバー需要を背景とした情報通信材料セグメントの成長期待が追い風となり、力強い上昇を見せています。とくにチタン銅の需要拡大が顕著で、データセンター向け製品が業績を押し上げています。
証券会社の目標株価は、ゴールドマン・サックスが1,770円、SMBC日興証券が1,800円と、現水準からさらに上値余地があるとの見方が示されています。ただし、RSIが80を超えるなどテクニカル的には過熱感も強く、短期的には調整局面に入る可能性も否定できません。
投資家として注視すべきポイント
1.ロックアップ解除後のENEOSの売却動向
一度に大量の売却が出る可能性は低いとみられるものの、段階的な持ち株比率の縮小は想定されます。
2.AIサーバー関連需要の持続性
情報通信材料セグメントが業績をけん引しており、AI関連市場の拡大が続けば業績成長への期待は高まります。
3.短期的な株価の過熱感
上昇が続いてきただけに、高値警戒感や調整リスクは意識しておく必要があります。
まとめ
JX金属はロックアップ解除という節目を迎え、需給面での不透明感が意識される一方、AIサーバー関連需要を背景とした業績拡大期待が株価を支えています。短期的には調整の可能性があるものの、中期的には1,800円を試す展開も想定されます。投資家にとっては、短期的な値動きに惑わされず、ENEOSの売却動向と業績トレンドを注視することが重要となるでしょう。
念の為ではございますが、投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。
(追記: 9月16日) 週明けの株価は一時暴落も持ち直す
▼JX金属 株価推移(2025年9月12日〜16日)

JX金属 株価推移(2025年9月12日〜16日)
3連休を挟んで迎えた9月16日 火曜日。
前場が始まると、JX金属の株価は一気に下げ、9:40には1,553.5円をつける場面も。しかし、その後、持ち直して 終値 1,605円。記事でも書いた通り、短期的な調整はあったものの、基本的には上昇に向かっていると見て良さそうです。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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【続編】(10月7日)
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