四国化成ホールディングス(4099)が1月29日に発表した2025年12月期決算と2026年12月期の業績見通しが、市場で強いインパクトを与えました。発表後、株価は後場に買いが集中し、ストップ高水準まで急伸する展開となりました。終値は前日比+700(+22.91%)の3,755 円 で、この日の東証プライム株価値上がり率ランキング第1位に輝きました。
背景には、今期の増益着地に加え、来期にかけての“もう一段の利益成長”と株主還元強化が明確に示されたことがあります。
▼四国化成HD 株価推移(2026年1月5日〜29日)

四国化成HD 株価推移(2026年1月5日〜29日)
見事な縦一直線の上昇ですね。
以下にて詳しく見ていきましょう!
25年12月期は営業利益・経常利益が過去最高、最終利益は一時要因で減益
2025年12月期の連結業績は、売上高707億円(前期比2%増)、営業利益108億円(同12%増)と、いずれも過去最高を更新しました。一方で、純利益は84億円(同4%減)となり、最終減益で着地しています。
ただしこの最終減益は、前年に計上していた投資有価証券売却益の反動が主因であり、事業そのものの収益力が弱含んだわけではありません。実際、経常利益は119億円(同10.6%増)と堅調で、稼ぐ力の拡大が続いている点が投資家の安心材料となりました。
成長ドライバーは化学品事業――AI普及が電子材料需要を押し上げ
今回の決算で最も注目されたのは、化学品事業の強さです。AIの普及と半導体・電子部品の高機能化を追い風に、付加価値の高いファインケミカル分野が海外を中心に急拡大しています。
プリント基板工程で接着剤のような機能を担う「グリキャップ」や、半導体製造工程で用いられる化学品の需要が堅調で、同社は“化学メーカー”という枠を超え、AI・半導体サプライチェーンの一角として評価されやすい局面に入っています。来期も半導体材料を中心としたファインケミカルの成長継続が見込まれています。
建材は住宅向け低調も、値上げと非住宅領域で挽回へ
一方、建材部門は住宅向け需要が低調に推移しました。建設コスト上昇や働き方改革による工期延長など、外部環境の影響を受けやすい構造が続いています。
ただ、会社側は2026年12月期にかけて、建材での追加値上げに加え、強みを持つ非住宅分野向け事業を拡大し、増収を狙う方針です。化学品の成長と合わせ、事業ポートフォリオ全体で収益を押し上げる構図が描かれています。
26年12月期は営業利益32%増へ――「3期連続最高益」見通し
2026年12月期の会社計画は強気です。売上高800億円(前期比13%増)、営業利益144億円(同32%増)、経常利益145億円(同21.6%増)、純利益100億円(同18%増)と、利益面で大幅な伸びを見込み、3期連続で過去最高益更新となる見通しを示しました。
足元の業績トレンドと来期見通しのギャップが小さく、成長の確度が高いと判断されたことが、株価急伸につながった格好です。
株主還元も強化、年間配当は60円へ増配方針
株主還元の強化も投資家の評価を押し上げています。2026年12月期の年間配当は、前期比5円増の60円を計画しています。業績成長に裏付けられた増配は、株主還元姿勢の継続性を示すシグナルとなりやすく、中長期投資家にとっては魅力が増す局面です。
投資家視点:半導体材料の成長継続と建材の回復が焦点に
四国化成HDは、化学品(ファインケミカル)を成長エンジンに、来期も高い利益成長を計画しています。市場が注目するのは、AI・半導体関連需要の持続性に加え、建材事業がどの程度“下振れ要因”から“利益貢献”へ変わっていくかです。
株価がストップ高まで買われた背景には、単なる好決算ではなく、「AI需要を取り込む高付加価値化学品メーカー」という新しい評価軸が強まったことがあると言えるでしょう。今後は、増益計画の進捗と、ファインケミカル増産・海外展開の具体化が、株価の次の材料となりそうです。

東証プライム株価値上がり率ランキング(2026年1月29日)
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
Shikoku Chemicals Holdings rallies on upbeat outlook, dividend hike
Shikoku Chemicals Holdings (TSE: 4099) drew strong investor attention after releasing earnings and guidance that point to accelerating profit growth, supported by robust demand for high-value semiconductor-related chemicals.
For FY2025 (ended December), the company reported record operating profit and ordinary profit, driven by solid performance in electronic materials. While net profit declined due to the absence of prior-year gains from securities sales, core profitability remained strong.
For FY2026, Shikoku Chemicals forecasts sharp expansion, projecting higher sales and a significant increase in operating profit, with fine chemicals—particularly materials used in semiconductor and advanced electronics manufacturing—expected to remain the key growth engine. The company also announced a higher annual dividend, reinforcing shareholder-return expectations.
The stock surged sharply following the announcement, reflecting optimism over sustained AI- and semiconductor-driven demand and the company’s improving earnings trajectory.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.





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