明日9月29日(月)は、多くの企業株の権利落ち日ですよね。
株式投資をしていると、誰もが一度は悩むのが「配当や株主優待をもらうために権利確定日前に買うべきか、それとも権利落ち後に買った方がいいのか」という問題です(笑)。
一見シンプルなテーマですが、実際のマーケットの動きは理論通りにはいきません。投資家にとって永遠のテーマと言っても良いでしょう。
今回は、データや実例を踏まえてその違いを考えてみます。
権利落ち日に株価はどう動く?
教科書的には、株価は「配当金分だけ」下落するのが理論値です。たとえば配当が50円なら、翌日の株価は理論的に50円安くなるはずです。
実際の東京証券取引所のデータでも、多くの銘柄は 配当金の70〜90%程度の下げに収まっています。つまり完全に一致するわけではなく、やや小さめの下げにとどまることが多いのです。
ただし、優待銘柄や人気株になると事情は別。投資家が一斉に売りに走るため、配当分以上に株価が下落するケースも少なくありません。
実例で見る「配当落ち」の現実
大型株:NTT(9432)
・2023年3月期末の配当:5円
・権利付き最終日の株価:162円
・権利落ち日の始値:157円(ちょうど5円安)
大型で流動性が高い銘柄は、理論通りの値動きになりやすいのが特徴です。
優待人気株:オリックス(8591)
・2023年3月期末の配当:43円+株主優待あり
・権利付き最終日株価:2,400円
・権利落ち日始値:2,340円(60円安=配当以上の下落)
優待目的の個人投資家が一斉に売却することで、過剰な下げが起こる典型例です。
ここで、確定日前と権利落ち後に買うメリットとデメリットをまとめてみます。
確定日前に買うメリット・デメリット
・メリット
配当や優待をすぐに受け取れる
短期的なインカムゲインを得やすい
・デメリット
翌日の下落で実質的に相殺されることが多い
人気銘柄では「過剰下落」で逆に損することもある
権利落ち後に買うメリット・デメリット
・メリット
下落で割安に仕込めるチャンス
長期保有を前提とすれば、次回以降の権利を取れる
過剰下落銘柄ではリバウンドを狙える
・デメリット
配当や優待はすぐには受け取れない
人気株はすぐに買い戻され、安値で拾えないことも
データが示す「合理的な選択」
野村證券のリサーチなどによると、日経平均構成銘柄ベースでは 権利落ち直後に買った方が、半年〜1年後のリターンは高い傾向 が確認されています。
つまり短期的に「得した気分」を味わいたいなら確定日前ですが、冷静に長期リターンを考えるなら 権利落ち後の買い が有利といえるでしょう。
結局のところ、
・短期勝負なら確定日前(ただし翌日の下げに要注意)
・長期投資なら権利落ち後(割安に仕込むチャンス)
という整理ができると思います。
投資の本質はあくまで企業の価値と成長性にあります。権利確定日をどう活用するかはあくまで「戦術」であり、大切なのはその企業を長く持つに値するかどうか、という「戦略」なのです。
私自身、配当を軸とした長期投資タイプなので、権利落ち後に仕込むことが多いです。ということで、明日9月29日の朝は、ハイエナのように株価をウォッチする予定です(笑)。
検証:今年のNTT事例
(追記:2025年9月29日 20:50)
▼NTT株価推移(2025年9月26日〜29日)

NTT株価推移(2025年9月26日〜29日)
・2026年3月期末の配当:5.3円
・権利付き最終日の株価(9月26日):終値:159.1円
・権利落ち日の始値(9月29日):157.7円(1.4円安)
・権利落ち日(9月29日)終値:155.4円(3.7円安)
ということで、確かに下がりましたが、今年はそれほど下落しなかったようです。まあ、すでにかなり安くなっているから、という側面もありそうですが(汗。
私は予定通り、今朝、NTT株を買い増ししました。私が大事にしているのが、配当が良い企業の株をどれだけ多く持てるか、というところ。”株数”にこだわって取り組んでまいります。
念の為ではございますが、投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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