2025年9月2日、下水道関連株として注目を集めている「日本ヒューム株式会社(5262)」の株価が大きく動きました。日中、前日比11.7%高の3,770円という高値をつけ、終値も3,710円と高値圏を維持し、8月に記録した上場来高値3,480円を大きく塗り替えています。短期的な勢いにとどまらず、構造的なテーマを背景にした買いが続いている点が注目されます。
▼日本ヒューム株価推移(2025年8月27日〜9月2日)

日本ヒューム株価推移(2025年8月27日〜9月2日)
政策と事故が浮き彫りにした「老朽化リスク」
今回の株高の背景には、政府の2026年度予算要求があります。総額122兆円という過去最大規模のうち、国土交通省関連は7兆円超。その中でも上下水道やトンネル、空港といった老朽化対策費用が前年度比3割増の1兆円強と、大幅に積み増されました。
さらに現実の事故がテーマ性を強めました。埼玉県八潮市で下水道の老朽化が原因とされる大規模道路陥没事故が発生。インフラ維持更新の必要性が社会的課題として浮き彫りになったことで、株式市場でも「老朽化対策関連株」への視線が一気に集まっています。
日本ヒュームの強みと業績の現在地
日本ヒュームは、ヒューム管やコンクリートパイルなどの二次製品を手掛け、下水道や地中化といった国土強靱化の最前線にいる企業です。足元の業績を見ると、2026年3月期は営業利益22億円(前期比+8.8%)を予想しています。
ただ、第1四半期(4~6月)は前年同期比▲29.6%減益と苦しい滑り出し。資材高や工事進捗の影響もあり、株価は一時的に下押しされました。しかし、同社の事業領域は単なる供給だけでなく補修・更新需要の拡大を取り込める点が強み。むしろここからの巻き返しに期待する投資家が多く、株価は早々に持ち直してきました。
8月27日に発表された自社株買いは投資家心理を大きく後押ししました。需給の引き締まりが株価の上昇トレンドを後押しし、政策テーマとの掛け算で「強い相場」を作り出しています。
セクター全体にも波及
本日は日本ヒュームだけでなく、栗本鐵工所(5602)、日本鋳鉄管(5612)、ブルーイノベーション(5597)、大盛工業(1844)といった関連銘柄も一斉に買われました。老朽化対策=下水道インフラ関連株という投資テーマがマーケットで定着しつつある印象です。
投資家として考えるべきポイント
ここまで株価が急騰すると、短期的には過熱感を警戒する必要があります。ただし、中長期で見れば「国の予算による需要拡大」「社会インフラとしての必要性」「補修更新ビジネスの拡大」という3つの支えがあり、押し目狙いの有力候補と見る投資家も多いでしょう。
今回の高値更新は単なる材料株の一過性の動きではなく、構造的テーマに裏打ちされた株価上昇と評価できるかもしれません。
念の為ではございますが、投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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