2025年11月7日大引け後(15:30)、コンクリート製品メーカーのイトーヨーギョー株式会社(東証スタンダード:5287/ITO YOGYO CO., LTD)が、2026年3月期第2四半期(2025年4月~9月)の決算を発表しました。売上高は15億75百万円(前年同期比1.1%増)、営業利益は1億4百万円(同110.9%増)、経常利益は1億3百万円(同115.9%増)と大幅な増益を記録しました。一方で、純利益は55百万円(同65.9%減)と減少しました。
9月28日の記事(イトーヨーギョー、無電柱化政策で株価急騰)でもお伝えしたように、国策的に追い風が吹く事業を展開している同社。決算発表の内容について、以下にて詳しく見ていきましょう!
業績概要:主力製品が堅調、営業利益率は改善
売上高はほぼ横ばいながらも、コンクリート関連事業での利益率改善が寄与し、営業利益が2倍超に拡大しました。特に、主力の「ライン導水ブロックシリーズ」が引き続き堅調に推移したほか、環境対策製品「ヒュームセプター」が高速道路や民間施設での採用を拡大し、同事業のセグメント利益は前年同期比約7.4倍の1億8百万円に達しました。
一方、建築設備機器関連事業は工事進行案件の減少により、売上高が前年同期比24.6%減の4億18百万円となり、赤字幅が拡大しました。
不動産関連事業は概ね計画通りの推移となっています。
財務状況:自己資本比率68.6%に上昇、財務基盤は堅調
期末の総資産は54億11百万円と、前期末比で約4億48百万円減少しましたが、自己資本比率は63.1%から68.6%へと上昇しました。流動負債・固定負債ともに減少しており、財務体質は一段と健全化しています。現金及び預金は7億3百万円、利益剰余金は31億5百万円となりました。
成長戦略:「Beyond innovation」を掲げ、脱炭素・防災市場を開拓
イトーヨーギョーは、「自ら需要をつくれる企業」を中期ビジョンとして掲げ、「Beyond innovation-革新のその先へ-」をスローガンに事業を推進しています。少ないセメント量で高強度製品を製造できる「バイコン製法」により、CO₂排出量削減を実現し、脱炭素社会への貢献を強化しています。
また、無電柱化製品「S.D.BOX」の採用増が期待されます。道路に残された狭小スペースを活用して無電柱化を行う小型ボックスで、同社の強みです。

そして、環境関連製品群として「ヒュームセプターMP2フィルター」「ソーラー縁石システム」「レインガーデンシステム」など、新規製品開発にも積極的に取り組んでいます。
2025年度は大阪・関西万博関連イベントや「脱炭素経営EXPO」などに積極出展し、製品PR活動を強化しました。
配当・見通し:年間配当18円を維持、通期見通しは据え置き
2026年3月期の年間配当は前期比2円減の18円(中間0円・期末18円)を予定しています。通期業績予想は、売上高36億円(前年同期比5.8%増)、営業利益2億2千万円(同9.1%増)、当期純利益2億31百万円(同33.8%減)を見込んでおり、前回発表から変更はありません。
環境・防災ニーズが追い風、財務安定で中長期成長に期待
イトーヨーギョーは、防災・減災や脱炭素といった社会課題を背景に、国土交通省によるインフラ政策の恩恵を受けやすい立場にあります。主力製品群の堅調な需要と高い収益性、安定した財務体質を踏まえると、中長期的な成長基盤は強固といえます。
今後は、固定資産売却による特別利益(約1億25百万円)計上も予定しており、第3四半期以降の収益改善が期待されます。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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