自民党内で高まる退陣論と続投論、カギを握るのは地方組織の判断
石破茂総理大臣の続投か退陣かをめぐり、自民党内外で議論が激しさを増しています。国会議員からは退陣要求が相次ぐ一方、世論調査では依然として続投を支持する声もあると報道されています。総理大臣の意向に反して自民党 総裁選挙を前倒しして行うのか否か…

その中で注目されるのが、自民党47都道府県連の動向でしょう。すでに愛媛・宮崎が賛成を表明し、山形・秋田・静岡・群馬・栃木・茨城・長野・埼玉・千葉・香川・福岡でも賛成論が強まっています。
また、特に島根・鹿児島・神奈川の三県連は、石破政権の命運を左右する”キーパーソン”の地元として大きな注目を集めています。
背景:総裁選前倒しのシナリオ
自民党は党則に基づき、国会議員と都道府県連代表を合わせた342人に対して、総裁選前倒しの賛否を問う意思確認を9月上旬に実施する見通しです。半数以上の172人が賛成すれば、直ちに総裁選挙が行われます。342人のうち、47人が都道府県連代表。重要な鍵を握ります。
・衆議院議員:196人前後(現職自民党所属)
・参議院議員:99人前後(同上)
・都道府県連代表:47名(各都道府県ごとに1人ずつ)
合計 342名
石破総理には本来あと2年の任期が残りますが、今回の投票は「不信任」か「続投」かを突きつける事実上の政権審判となり、注目度が高まっています。
島根県連:石破総理の隣県で揺れる党内力学
石破総理の地元・鳥取と隣接する島根では、党内の対立が複雑に絡み合っています。青木三男元官房長官系と、細田博之元衆院議長系がそれぞれ影響力を持ち、県連の意見はまとまりにくい状況です。
一方で丸山知事は「総裁選は前倒しで行うべきだ」と発言しつつ、「その中で石破総理に勝ち残ってほしい」とも述べるなど、バランスを意識した姿勢を示しています。島根県連が前倒しに賛成すれば、周辺県連にも同調の波が広がる可能性があります。
鹿児島県連:森山幹事長の去就が焦点
鹿児島は、党幹事長である森山 裕氏の地元。参院選での敗北を受け、森山氏は一度県連会長の辞任を表明しましたが、地元の続投要請を受けて留任に転じました。この判断が、党本部幹事長としての進退にも影響を与えるとみられます。
森山氏が責任を取って辞任すれば総裁選前倒しに賛成する可能性がありますが、続投するならば石破総理を支え続けるとの見方が強い。鹿児島県連の決定は、党内情勢を大きく動かす「バロメーター」となるでしょう。
神奈川県連:小泉家と菅前総理の思惑
神奈川県連の会長は小泉進次郎氏。ポスト石破の有力候補とされる進次郎氏の背後には、元総理の菅義偉氏が控えています。菅氏はかつて石破下ろしを主導した安倍・麻生両氏とは一線を画し、態度を曖昧にしてきました。
神奈川県連は参院選後に党執行部の責任を問う要請文を提出しており、党内批判の受け皿ともなり得る。しかし内閣支持率の回復により「石破続投」の流れが強まりつつあります。小泉氏が総裁選前倒しに賛成すれば次期総裁候補として名乗りを上げる可能性がある一方、反対に回れば「石破支持」を通じて将来に備える道を選ぶとの見方もあります。
展望:9月上旬の意思確認が分水嶺に
今回の意思確認投票は、国会議員だけでなく地方組織の判断が大きな意味を持つ。すでに愛媛・宮崎が賛成を表明し、山形・秋田・静岡でも賛成論が強まっています。島根・鹿児島・神奈川という「三つの注目県連」が下す決断は、石破政権の延命か、それとも政権交代の引き金かを決定づけることになるだけに注目が集まります。





コメント