1月20日の東京株式市場で、アステリア株式会社(3853)が急反発しました。株価は前日比300円高(29.07%高)の1,332円まで上昇し、一時ストップ高を記録。終値も同値となり、この日の東証プライム市場における値上がり率ランキング 第1位となりました。市場では、日本円ステーブルコインを巡る新たな展開が評価された格好です。
▼アステリア株価推移(2026年1月15日〜20日)

アステリア株価推移(2026年1月15日〜20日)
JPYCとLINEヤフー系の協業検討が株価刺激
株価急騰の背景には、日本円ステーブルコイン「JPYC」を発行・運営するJPYC株式会社が、LINEヤフー(4689)グループの米国法人であるライン・ネクスト社と協業検討を開始したとの発表があります。1月20日午前10時ごろ、両社が基本合意書(MOU)を締結したことが明らかになりました。
今回の取り組みでは、LINEアプリ上で誰もが手軽に日本円建てステーブルコイン「JPYC」を利用できる環境の構築を目指すとしています。国内最大級のユーザー基盤を持つLINEとの連携は、JPYCの実用性や普及スピードを大きく高める可能性があり、市場の関心を集めました。
JPYCと深い関係を持つアステリアに思惑買い
アステリアはJPYCに出資しており、両社は直近でも資本・業務提携を発表しています。そのため、JPYCとLINEヤフー系との協業検討が伝わると、関連銘柄としてアステリアにも思惑的な買いが一気に流入しました。
単なる材料株としての反応にとどまらず、ステーブルコインを活用した新たな経済圏の拡大が、アステリアの中長期的な成長シナリオに結びつくとの見方が投資家の間で広がったことが、株価の急伸につながったとみられます。
JPYCとの資本業務提携で新たな経済インフラ構築へ
JPYC株式会社は2026年1月16日、アステリアとの資本業務提携および第三者割当増資による株式の相互保有を発表しています。この提携は、ブロックチェーン技術と業務システムを融合させ、日本円ステーブルコイン「JPYC」を中心とした新たな経済インフラの構築を加速させることを目的としています。
具体的には、アステリアが約5億円を出資し、JPYCのB1種優先株式5万7,937株を引き受けることで、アステリアグループ全体のJPYC株式保有比率は3.71%となる見込みです。一方、JPYCも同額規模の出資を行い、アステリアの普通株式48万700株(発行済株式総数の2.75%)を取得します。
データ連携×決済で事業拡大に期待
業務提携では、JPYC決済やブロックチェーン活用に関する共同検討を進め、アステリアが強みとするデータ連携や業務自動化技術と、JPYCの決済基盤を組み合わせた業務システムの開発やデータ連携分野での協業を推進するとしています。
さらに、アステリアがJPYCを自己資金として運用するトレジャリービジネスの実施や、ステーブルコイン市場の開拓、情報発信の分野でも連携を図る方針です。企業や自治体のDX支援に実績を持つアステリアにとって、デジタル通貨を軸とした新領域への展開は、成長余地の拡大につながる可能性があります。
ステーブルコイン普及の波に乗れるか
企業間取引やデータ流通分野でデジタル通貨の活用が広がる中、信頼性の高い日本円ステーブルコインと業務システムを統合する取り組みは、今後の注目テーマとなりそうです。LINEという巨大プラットフォームとの連携期待が高まるJPYC、そしてそのパートナーであるアステリアが、この潮流をどこまで事業成長に結びつけられるか、投資家の視線は引き続き集まりそうです。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
Asteria Surges on JPYC–LINE Partnership Hopes
Asteria Corporation (3853) jumped sharply on January 20, hitting the daily limit up and closing at ¥1,332, up 29%. The stock ranked as the top gainer on the Tokyo Prime Market, attracting strong investor attention.
The rally was driven by news that JPYC Inc., the issuer of the Japanese yen–backed stablecoin “JPYC,” has signed a memorandum of understanding with LINE Yahoo Group’s U.S. unit, LINE NEXT, to explore a strategic partnership. The initiative aims to enable easy use of the JPYC stablecoin within the LINE app, significantly expanding its potential user base.
Asteria is both a capital and business partner of JPYC, having recently announced a mutual equity investment and strategic alliance. Under the agreement, Asteria invested approximately ¥5 billion in JPYC, while JPYC also acquired a stake in Asteria. The two companies are jointly working on combining JPYC’s payment infrastructure with Asteria’s data integration and automation technologies.
Investors see the possible integration of a yen-denominated stablecoin into the LINE ecosystem as a major growth catalyst. Expectations that Asteria could benefit from the expansion of digital currency–based payment and data platforms fueled speculative buying and drove the stock sharply higher.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.





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