りそなホールディングス(8308)が1月30日に発表した2026年3月期第3四半期(4〜12月)決算は、金利上昇の恩恵を取り込みながら増益基調を鮮明にする内容となりました。あわせて通期の連結純利益見通しを上方修正し、金融株の中でも堅調さが目立つ展開となっています。以下にて詳しく見ていきましょう!
26年3月期の純利益見通しは「17%増」へ 従来目標も上回る
同社は2026年3月期の連結純利益について、前期比17%増の2,500億円となる見通しを示しました。従来目標の2,400億円を100億円上回る形で、事前の収益計画に対しても上振れが意識されます。
背景にあるのは、日本銀行による2025年12月の追加利上げです。政策金利の引き上げによって、国内預貸金利益を中心とした資金利益が伸び、銀行収益の改善が進みました。
一方で、配当予想は据え置きとしており、株主還元よりもまず収益力の積み上げを優先する姿勢もうかがえます。
4〜12月期は純利益31%増 貸出拡大と金利上昇が収益を押し上げ
2025年4〜12月期(第3四半期累計)の連結純利益は、前年同期比31%増の2,221億円と大幅増益でした。銀行収益の基礎体力を示す国内預貸金利益の増加が主因で、利上げ環境を追い風にした「金利収益の回復」が進んだ格好です。
貸出面でも動きが見られ、法人向け融資残高を1.2兆円積み増したほか、住宅ローンの新規実行額も1400億円増加しました。金利環境が変化する局面でも貸出が伸びている点は、同社の顧客基盤の強さを示す材料といえます。
実質業務純益は46%増 手数料収益も底堅く推移
本業の収益力を示す実質業務純益(傘下行合算)は46%増の,2356億円となりました。金利収益だけでなく、投資信託の信託報酬やデビットカードなどの手数料収益が堅調に推移している点は評価ポイントです。
銀行株は「金利が上がれば上がるほど良い」と見られがちですが、実際には金利収益依存が強すぎると環境変化時のブレが大きくなります。その意味で、フィー収益(手数料)の積み上げが進んでいることは、収益構造の安定性を高める要因となります。
また、与信費用は16億円減の38億円と低水準に抑えられています。利上げ局面では企業・個人の返済負担増が意識されやすいものの、現時点では信用コストが大きく増加していないことも安心材料です。
ROE10%到達を試算 「金利依存からの脱却」も中期テーマに
りそなHDは、2025年12月までの金利上昇効果が浸透すればROE(自己資本利益率)が10%になると試算しています。ROE10%は国内銀行にとって一つの到達目標とされる水準であり、資本効率の改善が進む可能性を示唆します。
南昌宏社長は「過度に金利収益に依存しない体制を時間をかけて作っていく」と述べており、今後は取引先のM&A仲介や決済など、資産規模に左右されにくい収益源の育成を進める方針です。これは、利上げ局面で得た収益を“次の成長投資”につなげる戦略とも読み取れます。
投資家視点:利上げメリットを享受しつつ、収益多様化が株価の次の焦点
今回の決算は、利上げという外部環境をしっかりと業績に結びつけた内容で、通期見通しの上方修正も含めてポジティブな印象が残ります。特に、貸出拡大・資金利益増・信用コスト低位という「銀行業の好循環」が揃っている点は注目されます。
今後の焦点は、金利上昇の追い風が一巡した後でも成長が続くかどうかです。会社側が掲げるM&A仲介や決済などの非金利収益の積み上げが進めば、業績の安定性が高まり、株価評価の再上昇につながる可能性があります。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
Resona Holdings Raises FY2026 Profit Outlook on Rate Tailwinds
Resona Holdings Inc. said it now expects consolidated net profit for the fiscal year ending March 2026 to rise 17% year on year to ¥250 billion, revising up its previous target of ¥240 billion. The upgrade reflects stronger net interest income following the Bank of Japan’s additional rate hike in December 2025.
For the April–December period, Resona reported net profit of ¥222.1 billion, up 31% from a year earlier, supported by higher domestic lending margins and steady loan growth in both corporate and housing segments. Core operating profit also improved, aided by resilient fee income such as investment trust commissions and debit card-related revenues, while credit costs remained low.
Management indicated it aims to build earnings sources less dependent on interest income over time, including M&A advisory and payment-related businesses.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.





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