米アルファベット(GOOGL)が投資家の注目を大きく集めています。2024年11月前週末、同社の時価総額が7年ぶりにマイクロソフト(MSFT)を上回り、勢いを取り戻しました。株価はさらに伸び続け、11月24日の米国株市場で上場来高値を更新しました。
▼アルファベット株価推移(2025年11月21日〜24日)

アルファベット株価推移(2025年11月21日〜24日)
その背景には、著名投資家ウォーレン・バフェット氏による新規投資や、AI半導体・生成AI分野での巻き返しがあり、株主にとって重要な転換点となっています。以下にて詳しく見ていきましょう!
バフェット氏の“初買い”が市場心理を一変
ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイは2024年7〜9月期、43億ドル(約6700億円)相当のアルファベット株を新規取得しました。
この保有が判明した11月14日以降、アルファベット株は約15%上昇。同期間のナスダック総合指数が横ばいで推移したことを考えると、市場の反応がいかに大きかったかがわかります。
バフェット氏はかつて「投資機会を逃した」と語っていた銘柄だけに、今回の買いは市場に強いインパクトを与えました。
バークシャーCEO退任を控える中、投資スタイルの変化を示す可能性も指摘されています。
事業分割の回避と「Gemini 3」でAI競争力を再評価
株価上昇のもう一つの要因は、AI領域での評価改善です。
米政府が求めていたChromeなどの事業分割を9月に一時回避。
そして、11月18日、Googleが生成AI基盤「Gemini 3(ジェミニ3)」を発表。これが高い性能評価で市場の期待を再点火。
特に検索領域では、OpenAIのGPTによる競争圧力が強まっていましたが、Gemini 3の登場により「Googleはまだ競争力の中心にいる」との見方が広がっています。これが時価総額逆転の背景にあります。私も早速、愛用しておりますが、スマホアプリの使い勝手もよく、実に快適。
メタがTPU採用を検討 AI半導体でも追い風
AIインフラ面でも重要なニュースがありました。
米メタ(META)がグーグルのAIチップ「TPU」への数十億ドル規模の投資を交渉中と報じられ、エヌビディア株が時間外で一時3%下落した一方、アルファベット株は2.4%上昇しました。
・TPUが業界標準に挑戦
– メタは2027年のデータセンター運用でTPU使用を協議
– 来年、Google CloudからTPUをレンタルする可能性も
– すでにAI企業 Anthropic に最大100万個のTPU供給契約を締結済み
エヌビディアの独占状態が強いAIアクセラレーター市場において、TPUは代替選択肢としての存在感を急速に高めています。
アジア市場でも“アルファベット関連”が急伸
メタのTPU採用の報道はアジア株にも波及しました。
・韓国:イスペタシス(多層基板供給)→ 一時18%高
・台湾:メディアテック → 約5%上昇
AIインフラの裾野拡大により、関連サプライチェーンにも追い風が広がっています。
今後の展望
アルファベットをめぐる投資判断では、以下の点が焦点となるでしょう。
1. バークシャーの追加投資の有無
バフェット氏が初めて本格投資に踏み切ったことで、「守りから攻めへ」の転換が続くか注目されています。
2. Geminiの検索搭載と収益インパクト
検索広告ビジネスの競争力維持は、今後数年の業績を左右します。
3. TPUの採用拡大
メタに続き、他の大手企業が採用すれば、AI半導体分野でのポジション向上が期待されます。アルファベットはここ数年、OpenAI・マイクロソフトの台頭で守勢に回っているとの見方がありました。
しかし、バフェット氏の買い、Gemini 3の高評価、TPUの採用拡大期待などがが重なり、市場は同社の長期成長力を再評価し始めています。7年ぶりの時価総額逆転は、その象徴的な出来事といえます。
投資家にとっては、AI競争の第二幕におけるアルファベットの存在感の回復を示すサインと言えるでしょう。私自身、Google愛用者として期待しております。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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