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ソフト99、TOBをめぐり新局面へ!大株主キーパー技研が方針転換、エフィッシモの対抗TOBに応募【ソフト99劇場:第4章】

カーケア用品大手の ソフト99コーポレーション(証券コード:4464)は、経営陣が主導するMBO(マネジメント・バイアウト)による株式の非公開化を目的に実施中のTOB(株式公開買い付け)をめぐり、新たな展開を迎えました。第2位大株主のキーパー技研(KeePer技研)が10月24日、旧村上ファンド系の投資会社エフィッシモ・キャピタル・マネジメントによる対抗TOBに応募すると発表したためです。
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太平洋工業、株価はTOB価格を大幅に上回り、MBO成立見通しに不透明感!TOB期間を再延長【太平洋工業 劇場・第2章】

自動車部品メーカーの太平洋工業株式会社(本社:岐阜県大垣市)は、経営陣による自社株買収(MBO)を目的とした株式公開買い付け(TOB)期間を10月23日まで延長すると発表しました。今回で3度目の延長となります。買付価格は1株2,050円のまま据え置かれましたが、市場株価は大きく上回る水準で推移しており、TOB成立は依然として不透明な状況です。株価はTOB価格を大幅に上回り、成立見通しに不透明感。投資家からは「価格が低すぎる」との批判も。
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ヤゲオによる芝浦電子TOB成立へ!同意なき買収、台湾勢の勢い鮮明に

台湾の電子部品大手 国巨(ヤゲオ) が進めていた 芝浦電子に対する株式公開買い付け(TOB) が成立する見通しとなりました。応募株式数は3日時点で買付予定の下限を大幅に上回り、約 87% に達しました。芝浦電子はTOB成立後、東京証券取引所スタンダード市場から上場廃止となる見込みです。ヤゲオは2024年2月に芝浦電子への買収提案を打ち出し、5月にTOBを開始しました。当初、芝浦電子は「同意なき買収」として反対姿勢を示していましたが、ホワイトナイト(友好的買収者)として参戦した ミネベアミツミ のTOBが不成立に終わると、最終的にはヤゲオ案への賛同に転じました。芝浦電子は「サーミスタ」と呼ばれる温度センサーで世界首位のシェアを持ち、EV(電気自動車)、産業用ロボット、再生可能エネルギー分野などで需要が拡大しています。一方、コンデンサーや抵抗器を主力とするヤゲオは、センサー事業の獲得により製品ラインアップを拡充し、総合電子部品メーカーとしての地位を高める狙いです。ヤゲオの陳泰銘会長は「芝浦電子の強みを世界市場に展開できる」と語り、米エヌビディアなどを例に挙げて販路拡大を強調しました。
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三菱ロジスネクスト、まさかのディスカウントTOBで株価暴落! 〜市場が動揺する理由と投資家が注視すべき点〜

フォークリフト大手の三菱ロジスネクスト(7105)が9月30日、、日本産業パートナーズ(JIP)によるTOB(株式公開買い付け)を受け入れると発表しました。市場が注目したのは「ディスカウントTOB」という点です。買付価格は、なんと1株1,537円。直近株価の1,815円を大きく下回り、株主にとっては期待外れの条件となりました。この発表を受けて10月1日、三菱ロジスネクストの株価は大暴落しました。通常、TOBは市場株価にプレミアム(上乗せ)をつけて実施されることが多く、株主にとっては「高値で売却できるチャンス」と受け止められます。しかし今回は逆にディスカウント。市場からは「なぜ低い価格での買付けなのか」との疑問や失望の声が上がっています。背景には、三菱重工の資本政策があります。同社はフォークリフト事業よりも原子力、防衛、データセンターといった成長分野への投資を優先しており、子会社株式の売却は既定路線でした。ファンドとの交渉で高値を引き出せなかった結果、最終的に“売却ありき”の形でディスカウント条件を受け入れざるを得なかったとみられます。
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旧村上ファンド系がマンダム株を11.54%まで買い増し!MBO成立に不透明感も

旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンスが、マンダム株を買い増ししたことが明らかになりました。29日付で関東財務局に提出された大量保有報告書によれば、村上世彰氏の長女である野村絢氏らとの共同保有比率は従来の9.61%から11.54%へ上昇しました。報告義務発生日は9月19日です。旧村上ファンド系の勢いは止まりませんね。今回の動きは、進行中のMBO(経営陣が参加する買収)を巡る株主間の綱引きを一層複雑にしています。マンダムを巡っては、欧州大手PEファンドのCVCキャピタル・パートナーズ傘下のカロンホールディングス(東京都千代田区)が、MBOの一環としてTOBを実施中です。買付価格は1株あたり1,960円で、11月10日までに約793億円を投じて全株取得を目指しています。TOB発表当日の終値に対し32%のプレミアムを付けていますが、29日の終値は2,222円とTOB価格を大幅に上回っています。市場価格がTOB価格を上回る状況は、投資家が「提示価格は割安」と受け止めていることを示唆しています。今回の買い増しで、野村氏らはマンダム株の1割超を押さえました。これはTOBの成立に対して大きな影響力を持つ水準です。過去の事例では、アクティビストの参入によりTOB価格が複数回引き上げられたケースもあり、今回も同様のシナリオの可能性も出てきました。今後の動向について、この記事にて詳しく分析してみます。
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パラマウントベッドHD、MBOによる非公開化へ!TOB価格3530円、しかし配当や株主優待は無

パラマウントベッドホールディングス(東証プライム:7817)は9月24日、現社長の木村友彦氏が代表を務めるTMKRを買付主体とした株式公開買い付け(TOB)を実施し、マネジメント・バイアウト(MBO)により非公開化する方針を発表しました。買付価格は1株当たり3530円で、24日の終値2671円に対しておよそ32%のプレミアムを提示しています。買付期間は9月25日から11月17日までの36営業日で、決済開始日は11月25日を予定しています。同社は短期的な業績変動に左右されず長期的な成長戦略を推進するために、非公開化が最適と判断したとしています。同日発表された業績修正では、2026年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結経常利益を従来予想の36億円から29億円へと下方修正しました。前年同期比で16%の減益見通しとなります。一方、通期の経常利益予想142億円は据え置いています。あわせて、TOB実施に伴い、従来予定していた年間配当125円を見送る方針を明らかにしました。TOB価格3530円は公表前終値2687円に対して約31%のプレミアムとなっており、株主にとっては応募メリットのある水準といえます。ただし、配当や株主優待といったインカムゲインは打ち切られるため、投資家はキャピタルゲインを優先した判断が求められるでしょう。
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マンダムMBOに波紋!村上世彰氏長女・野村絢氏らが66億円投下し6%超取得

化粧品メーカー、株式会社マンダムが発表したMBO(経営陣による自社株買収)を巡り、アクティビスト(物言う株主)として知られる村上世彰氏の長女・野村絢氏らが同社株を取得したことが明らかになりました。9月24日、旧村上ファンド系の投資会社であるシティインデックスイレブンスが提出した大量保有報告書によると、野村絢氏がマンダムの発行済み株式の6.67%を取得しました。シティインデックスイレブンスも100株を保有しており、取得総額は66億円にのぼります。マンダムは男性化粧品ブランド「ギャツビー」などを展開してきましたが、国内では若年層人口の減少に直面し、収益性の低下が続いていました。創業家出身の経営陣は、非公開化によって事業の競争力維持・強化やビジネスモデルの変革に取り組むとしています。しかし、野村絢らが6%以上を保有する株主が経営に助言・提案を行うことで、MBO条件に修正が入る可能性が出てきます。
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コーアツ工業、ウエムラによるTOB成立で上場廃止へ

建設会社のコーアツ工業株式会社(証券コード:1743、鹿児島市)は、株式会社ウエムラ(鹿児島県薩摩川内市)が実施していた株式公開買付け(TOB)が成立したと発表しました。これにより、同社株式は東京証券取引所スタンダード市場および福岡証券取引所本則市場から上場廃止となる見通しです。ウエムラは2025年8月6日から9月18日までの期間でTOBを実施しました。買付価格は1株当たり1,840円で、最終的に121万3,858株の応募がありました。買付予定数の下限(83万3,200株)を上回ったことから、TOBは成立しています。決済開始日は2025年9月26日とされており、同日付でウエムラはコーアツ工業の議決権ベースで50%超を保有する筆頭株主・親会社となる予定です。・背景と狙い:コーアツ工業は橋梁工事を主力としていますが、市場規模の縮小や競争激化、人材不足に直面していました。また、上場維持に伴う経費負担も課題とされ、2024年末には自らウエムラにTOBを打診していました。ウエムラはグループ企業との協業を通じて、人材交流や技術共有による事業効率化と規模拡大を目指す考えです。今回のTOB価格1,840円は、発表前の7月30日の終値1,650円に対し11.5%、過去6カ月平均株価1,405円に対しては30.9%のプレミアムが付与されており、応募株主にとって一定の利益確定機会となりました。一方で、今後は上場廃止により流動性が失われるため、引き続き株式を保有する投資家は注意が必要です。
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ソフト99 × エフィッシモ攻防戦――「PBR1倍割れMBO」に挑む対抗TOBの行方【ソフト99劇場:第1章】

カーケア用品大手の株式会社ソフト99コーポレーション(以下、ソフト99)を巡り、旧村上ファンド出身者が率いるエフィッシモ・キャピタル・マネジメント(以下、エフィッシモ)が対抗TOB(株式公開買い付け)を開始しました。買い付け価格は1株4,100円。同社の非公開化を目指すMBO(経営陣参加型買収、買い付け価格2,465円)に真っ向から挑む格好となり、少数株主保護と価格妥当性が最大の焦点に浮上しています。詳しく分析し、解説します。
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エフィッシモが太平洋工業株を買い増し!保有比率10.45%に ~MBOとアクティビストの思惑が交錯~【太平洋工業 劇場・第1章】

アクティビスト投資家として知られるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが、太平洋工業株式会社(7250)の株式を買い増し、保有比率を10.45%に引き上げたことが9月17日提出の変更報告書で明らかになりました。エフィッシモは「投資および状況に応じた経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」を保有目的として掲げており、単なる投資以上のスタンスを取る可能性がうかがえます。太平洋工業は7月にMBO(経営陣が参加する買収)を発表し、非公開化に向けたプロセスを進めています。創業家が出資する特別目的会社を通じて自社株を買い取り、長期的な成長戦略に集中できる体制を整えることが狙いです。・TOB価格:1株2050円・最低取得目標:62.02%・TOB期間:当初9月8日まで → 延長して9月24日まで背景には、自動車産業の「電動化シフト」があります。太平洋工業は2030年度までにEV関連部品の売上比率を70%に高める方針を掲げており、大規模な設備投資を計画しています。非公開化することで、市場の短期的な利益圧力から解放され、長期的な投資判断を取りやすくする狙いがあります。