大手損害保険会社各社が、自動車保険料を2026年1月から大幅に引き上げることが明らかになりました。自動車をお持ちの方の中には頭を抱えている方も多いのではないでしょうか?
私自身は以前に車を手放しているので、痛手はないのですが。日本も物価高へと進んでいる今日この頃ですよね。
各損害保険会社の値上げ率を見てみると…
・三井住友海上火災保険:平均 約7%
・あいおいニッセイ同和損害保険:平均 約6%
・東京海上日動火災保険:すでに2025年10月から 8.5% 値上げ
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結構な値上げですよね(汗。いずれも過去最大の引き上げ幅であり、損保ジャパンは2年連続、三井住友海上・あいおいニッセイ同和は3年連続の値上げとなります。
大手損害保険会社各社は、なぜこれほどの値上げに踏み切ったのでしょうか?
値上げの背景
1.修理費用の高騰
・部品価格の上昇、最新安全装置のセンサーやカメラ修理費が高額化
・整備士不足による人件費高騰(有効求人倍率は5.5倍)
2.自然災害の増加
・台風・豪雨などで修理需要増
この夏、大雨で自動車が水に浸かってしまう報道が目立ちましたが、これは損害保険会社を直撃しますよね。
・4社合計の保険金支払いは前期比7%増の 約2.3兆円
3.収益悪化への対応
・自動車保険は損保収入の約5割を占める基幹商品
・しかし、2025年3月期は保険引受利益が前期比24%減少
一方、投資家としての視点でも見ていきましょう。
投資家へのインパクト
自動車保険料の大幅値上げは、生活者にとっては痛い話ですが、損害保険会社にとっては収益アップにも繋がる話でもあります。そして、我々投資家としては、チャンスとも言えるかもしれません。
・収益改善の期待
値上げによりインフレコストを転嫁、利益回復が見込まれます。特に生活必需分野であるため解約リスクは限定的。
・価格決定力の証明
値上げできる企業=価格転嫁力がある企業として投資妙味。
・株価への効果
短期的には業績改善期待でプラス要因。中期的にもディフェンシブ株として安定収益を評価されやすい。
リスク要因
・顧客離れ:価格に敏感な層がネット損保や共済に流れる可能性
・構造課題:整備士不足が続けば修理費高騰が再燃
・自然災害リスク:大型災害で保険金支払いが膨らむリスク
投資家として
短期視点で見ると、大手損保株は業績改善期待で堅調に推移する可能性が大きいと期待できそうです。一方、中期視点で見ると、整備士不足や災害増加が続けば再び収益圧迫の可能性もリスクとして想定しておいた方が良さそう。
・投資戦略:
– 値上げできる=強い価格決定力を持つ企業に注目
– セクター全体での動きを見ることが重要(大手が足並みを揃えて値上げ)
– ディフェンシブ株としてポートフォリオの安定化に有効
生活者にとっては「家計直撃の痛いニュース」ですが、投資家にとっては損保株が見直される契機ともなり得ます。我々投資家としては、日常の値上げニュースを「株のヒント」に変えて、ピンチをチャンスに変えていくことが、成長する投資家への第一歩かもしれませんね。
私自身、今まで損保株を保有してこなかったのですが、自動車保険は生活必需品で解約リスクが低く、安定収益を見込めるので「ディフェンシブ株」として組み入れを検討してみても良いかなと思います。
投資するとしたら、どの企業が良いでしょうか?
以下に勝手にランキング形式でまとめてみました。
投資家向け:注目すべき損保株ランキング
第1位:東京海上日動火災保険(東京海上ホールディングス)
・ポイント:2025年10月に8.5%と最大幅の値上げを実施済み。業界で最も早く価格転嫁を進めており、収益改善効果が他社より早期に出やすい。
・強み:国内シェアトップクラス、海外展開も積極的で分散が効いている。ディフェンシブ性と成長性の両方を兼備。
・リスク:海外事業比率が高く、為替や海外災害リスクの影響を受けやすい。
直近株価:6,401円(8月29日 終値)
第2位:損害保険ジャパン(SOMPOホールディングス)
・ポイント:2026年1月から平均7.5%の値上げ。今回が過去最大幅。2年連続の値上げで収益改善が期待される。
・強み:自動車保険依存度が高いため、値上げ効果が業績に直結しやすい。株主還元(配当・自社株買い)姿勢も積極的。
・リスク:自動車保険依存度が裏目に出れば、整備士不足や修理費高騰に再び圧迫される可能性。
直近株価:4,757円(8月29日 終値)
第3位:三井住友海上火災保険(MS&ADインシュアランスグループ)
・ポイント:2026年1月から7%値上げ。3年連続での引き上げは業界の収益改善姿勢を象徴。
・強み:グループ内で海外事業や企業向け保険も幅広く展開。リスク分散力に強み。
・リスク:保険金支払いの増加が続けば、値上げ効果を吸収してしまう懸念。
直近株価:3,462円円(8月29日 終値)
総合評価
・短期注目:値上げ効果が早期に出やすい「東京海上」
・中期注目:値上げ幅最大で収益改善インパクトが大きい「損保ジャパン」
・長期注目:海外展開と分散戦略に強みを持つ「三井住友海上」
どこも単元株価が高めなので、保有には思い切りが必要ではありますが…(汗
念の為ではございますが、投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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