SBI新生銀行、12月17日に上場へ!今年最大のIPOで第4のメガバンク実現か!?

SBI新生銀行、12月17日に上場へ!今年最大のIPOで第4のメガバンク実現か!? 金融業界株

仮条件は1440~1450円、想定を上回る設定に

SBIホールディングス傘下のSBI新生銀行は、12月17日の東証プライム市場への上場を予定しており、ブックビルディングが12月2日に始まりました。仮条件は1440~1450円と設定され、上場承認時に示した想定価格1440円を下限とし上方に広げた格好です。仮条件の平均値となる1445円ベースでは時価総額は約1兆2900億円に達し、2025年最大規模のIPOが誕生する見通しです。公開価格は8日に決定されます。

吸収金額約3676億円、需給面で最大級の試練に

今回のIPOでは約3676億円の資金が市場に供給される予定で、その規模は今年のIPO市場でも突出しています。上場時にここまで大量の株式が放出される案件は稀で、初値形成では相応の買い需要が求められます。市場では「需給の重さ」が最初の試金石になるとの見方が強く、オファリングレシオが28.5%と高い点も初値の上値を抑える要因として意識されています。

SBI傘下入り後に業績が急伸、追い風も明確に

一方で、投資家の期待を支える材料も多くあります。SBIグループ入り後、新生銀行の業績は急速に改善しました。2023年3月期に4218億円だった売上高は2025年3月期に6140億円へと伸び、純利益も427億円から844億円へとほぼ倍増する見通しです。銀行セクター全体には金利上昇の追い風が吹いており、国内の主要行が業績を伸ばす中で、SBI新生銀行にも同様の恩恵が及ぶとの見方が広がっています。

「第4のメガバンク構想」の中核、KKRとの提携も発表

「第4のメガバンク」爆誕!? SBIと東北銀行の提携が示す新たな地銀再編モデル

8月31日の記事(「第4のメガバンク」爆誕!? SBIと東北銀行の提携が示す新たな地銀再編モデル)でもお伝えしたように、SBIホールディングスは地方銀行連携を強化する第4のメガバンク構想」を掲げており、その中核にSBI新生銀行を位置付けています。12月1日には米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と投融資分野での業務提携を発表し、金融再編に向けた布陣をさらに強化しました。KKRはマレリホールディングスや西友など、日本企業への投資実績があり、提携が成長戦略の後押しとなる可能性も指摘されています。

割安感を支える指標の裏にある“繰越欠損金”の存在

バリュエーション面では、公開価格が仮条件上限を採用した場合のPERは約11.9倍とされています。これは三菱UFJフィナンシャル・グループなどのメガバンク(13~14倍前後)より低く、楽天銀行(約20倍)と比べても割安に映ります。またPBRは1.26倍で、2026年3月期は34円の配当が予想されており、利回りは約2.3%に達します。ただし、こうした割安感には注意すべきポイントがあります。同行は過去の大規模赤字に伴う繰越欠損金を多く抱えており、その結果として法人税負担が大幅に軽減されているため、純利益が実力以上に膨らんで見えている面があります。仮に通常の税率を適用した場合、実質的なPERは18倍前後になるとの試算もあり、評価は一転して割高に近づくという指摘も市場にあります。

投資家心理は二極化、初値は「物語」と「需給」の綱引きに

市場のセンチメントは大きく割れています。個人投資家による初値予想アンケートでは平均値が2197円と高いものの、中央値は1850円にとどまり、大きく上振れを期待する層と慎重に公開価格周辺を見込む層が混在しています。強気派は「第4のメガバンク構想」や金利上昇環境、SBIグループの改革効果を評価する一方、慎重派は供給量の大きさや税効果による“見かけ上の割安”を警戒しています。
今回のIPOは、成長物語を市場がどこまで織り込むか、それとも需給の重さを優先して慎重な価格を付けるかが焦点となります。初日の株価形成は、SBI新生銀行の再出発への信任投票とも言える展開となりそうです。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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【続報】2025年12月8日
SBI新生銀行、IPO価格を1,450円に決定!想定時価総額は約1.3兆円で今年最大規模へ
SBI新生銀行、IPO価格を1,450円に決定!想定時価総額は約1.3兆円で今年最大規模へ
SBI新生銀行はIPO価格を1,450円に設定し、時価総額は約1.3兆円と今年最大規模の上場となる見通しです。公募による資金約1,230億円は法人営業や住宅ローン拡大などに充当されます。農林中央金庫やKKR、カタール投資庁、ブラックロック系ファンドなど国内外の投資家が出資を表明しており、関心の高さがうかがえます。2025年4〜9月期の純利益は56%増の693億円と好調で、株主資本も1兆円を突破。SBIグループ傘下での改革と業績改善を背景に、同銀行は3度目の上場へ大きな節目を迎えています。

【Dear Overseas Investors: Summary in English】

SBI Shinsei Bank Set for December 17 Tokyo Prime Listing!Japan’s Largest IPO of 2025

SBI Shinsei Bank, a subsidiary of SBI Holdings, is set to debut on the Tokyo Stock Exchange Prime Market on December 17. The bank has set its IPO price range at ¥1,440–¥1,450, slightly above the initially assumed level, giving it an estimated market capitalization of around ¥1.29 trillion. With a total offering size of about ¥367.6 billion, it is expected to be Japan’s largest IPO of 2025.
The bank has achieved a sharp recovery in performance since joining the SBI Group. Revenue is forecast to rise from ¥421.8 billion in FY2023 to ¥614 billion in FY2025, while net profit is projected to nearly double to ¥84.4 billion. The listing also coincides with a favorable environment for Japanese financial stocks amid rising interest rates.
Strategically, the bank plays a central role in SBI’s “Fourth Megabank Initiative,” aimed at strengthening collaboration with regional banks. On December 1, SBI Shinsei announced a partnership with U.S. private equity firm KKR, leveraging its investment expertise to expand regional financial cooperation.
Valuation appears attractive on the surface, with a projected PER of around 11.9x, lower than Japan’s major banks and far below online-focused peer Rakuten Bank. However, analysts note that a large portion of its profit benefits from substantial tax-loss carryforwards, meaning the bank’s “real” PER could be closer to 18x, raising questions about whether the shares are genuinely undervalued.
Investor sentiment remains divided. Some anticipate solid gains on debut, supported by growth momentum and strategic partnerships, while others point to the unusually large offering size and complex valuation as potential drags on the IPO’s first-day performance.
SBI Shinsei Bank’s market debut is widely seen as a test of investor confidence in the bank’s transformation and in SBI’s broader financial consolidation strategy.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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