前記事の鹿島建設に続きまして「国策で成長が期待できる下水道インフラ関連銘柄」について考察してみます。本記事で取り上げるのは、水インフラを支える老舗メーカー「前澤工業株式会社」(6489)。株価が堅調に推移しており、今年に入ってから株価は約2倍になっています。鹿島建設と同様、このジャンルは非常に強いですね。
前澤工業は上下水道や産業用水処理に欠かせない各種機械装置を手がけており、特にバルブ製品では国内トップクラスのシェアを誇ります。全国の下水処理場や上水道で長年にわたり信頼を得てきた存在であり、加えてメンテナンスや更新需要にも応えられる体制を整えていることが強みです。
株価動向
▼前澤工業 株価推移(2025年1月〜9月12日)

前澤工業 株価推移(2025年1月〜9月12日)
2025年に入ってから前澤工業の株価は大幅に上昇し、年初からおよそ5割の上昇を記録しました。9月4日には2,182円まで買われ、1999年7月以来、実に約26年ぶりとなる高値水準に到達しています(9月12日の終値は2,006円)。今年1月17日の1,091円から1年も経たずに株価は約2倍となり、投資家にとっては「ダブルバガー」となりました。今年は株価が大いに伸びている日本企業が多く、資産を増やしている株主様も多いのではないでしょうか?
業績・財務面
2026年5月期は増収増益を見込み、EPSは181円、ROEは10%と中小型株としては非常に優れた水準です。自己資本比率は70%超、有利子負債比率は7%台と財務は極めて安定的です。営業キャッシュフローも継続的に黒字であり、「揺るがない財務基盤」が市場からの評価を支えています。
配当政策
同社は14年間にわたり減配実績がなく、安定した株主還元姿勢を維持してきました。配当性向はおおむね30%を目安とし、2025年・2026年ともに年間48円の配当を継続予定です。平均増配率は過去10%以上に達しており、長期保有を前提とした投資家にとって心強い存在といえます。
▼前澤工業 配当金推移(2022年5月期〜2026年5月期)

前澤工業 配当金推移(2022年5月期〜2026年5月期)
前澤工業 大株主ランキング
2025年5月31日現在
前澤工業の大株主には、光通信や重田康光氏もおり、心強いところです。
1位:公益財団法人 前澤育英財団:1,287,000株(7.11%)
2位:前澤化成工業株式会社:1,229,000株(6.79%)
3位:前澤工業取引先持株会:1,222,000株(6.76%))
4位:前澤給装工業株式会社:1,198,000株(6.62%)
5位:株式会社みずほ銀行:721,000株(3.98%)
6位:光通信株式会社:668,000株(3.69%)
7位:株式会社大成機工インターナショナル:641,000株(3.54%)
8位:重田康光:601,000株(3.32%)
投資家として
現在の株価は市場最高値圏にあり、PERは約9倍、PBRは1.2倍と依然として割高感は乏しい水準です。ただし、配当利回りの妙味がやや薄れてきているため、新規投資にあたってはエントリータイミングを見極めたい局面といえます。なるべく押し目に買いたいものですよね。派手さこそないものの、業績・財務・配当の三拍子が揃った信頼性の高い銘柄として、長期的なポートフォリオにおける「縁の下の力持ち」となる可能性が高いでしょう。
念の為ではございますが、投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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