逆風下の半導体市場で際立つ存在感
キオクシアホールディングスが1月21日の東京株式市場で逆行高を演じました。一時は前日比1,585円(+10.42%)高の1万6790円まで買われ、終値は前日比1,295円高の1万6,500円と急伸し、東証プライムの値上がり率ランキング第2位に浮上しました。半導体関連株全般が金利上昇や米国株安を背景に不安定な動きを見せる中、同社株は独歩高の様相を強めています。
この日の売買代金は4,000億円を超え、東証全銘柄でトップとなりました。短期資金だけでなく、海外機関投資家による中長期目線の買いが断続的に流入している点が特徴的です。
▼キオクシア株価推移(2026年1月15日〜1月21日)

キオクシア株価推移(2026年1月15日〜1月21日)
以下にて詳しく見ていきましょう!
米サンディスク株急伸が連想買いを誘発
株価急騰の直接的なきっかけとなったのは、米国市場でのサンディスク株の大幅上昇です。キオクシアとNAND型フラッシュメモリーを共同開発・生産するサンディスクは、米シティグループが目標株価を280ドルから490ドルへ大幅に引き上げたことを受け、9%を超える上昇となりました。
同社アナリストは、生成AIの普及に伴うデータセンター向けSSD需要の拡大を背景に、メモリー需給の良好な環境が2027年にかけて続くとの見通しを示しています。この評価が、同業であるキオクシアへの連想買いを一気に加速させました。
NANDフラッシュ価格上昇が業績期待を押し上げ
キオクシアの株価を中長期で支えているのは、NAND型フラッシュメモリー市況の力強い回復です。2026年に入ってからも価格上昇基調は継続しており、スポット価格は年初比で1割以上上昇しています。
背景には、AIデータセンター向けの高性能SSD需要の拡大に加え、供給側が慎重な投資姿勢を維持していることによる需給の引き締まりがあります。市場では「DRAMに続き、NANDも本格的な上昇局面に入った」との見方が広がっており、メモリー専業大手であるキオクシアの収益レバレッジの高さが再評価されています。
岩井コスモ証券は、需給緩和を想定していた従来見通しを修正し、「メモリー市況の回復は想定以上に強い」と指摘。キオクシアの目標株価を2万2,000円へ引き上げました。
決算が次の分岐点、期待と警戒が交錯
今後の株価動向を占う上で最大の焦点となるのが、2月12日に予定されている2025年4〜12月期決算の発表です。市場予想では、営業利益が2,700億円前後と、会社予想の上限を上回る水準が見込まれています。
一方で、前回の決算では一時的な減収減益が嫌気され、株価が急落した経緯もあります。足元の株価は急ピッチで上昇しているだけに、「好材料出尽くし」による短期的な調整リスクを警戒する声も少なくありません。
中長期ではAI時代の中核銘柄として注目
もっとも、データセンター投資の拡大や生成AIの進化が続く限り、高性能メモリーの需要構造が大きく崩れる可能性は低いとみられています。キオクシアは、世界有数のNANDフラッシュ供給能力を持つ数少ない専業メーカーであり、AI時代のインフラを支える中核企業としての位置づけが鮮明になりつつあります。
短期的には決算を巡る値動きが荒くなる可能性があるものの、中長期では「メモリー市況回復×AI需要」という二つの追い風が、株価を押し上げる展開が続くかが注目されます。投資家にとっては、成長期待と変動リスクをどう評価するかが問われる局面に入っています。
ウルフ村田、株価3万円の可能性に言及
有名投資家のウルフ村田さんは「キオクシア ここから株価3万円の可能性もありますね。短期で2万円、中長期で3万円超のシナリオは現実的」とXで投稿しており、投資家の注目度も高まっています。さらに、村田さんは「過熱調整や外部要因で急落するリスクも。大きく上げて、大きく下げて、を繰り返すので、押し目も上手く乗りこなして、大きく利益を出す。」とも投稿しており、アップダウンの激しさを利用しやすい銘柄としても注目していきたいと思います。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
Kioxia Shares Surge on AI-Driven Memory Rally, Spotlight Turns to Earnings
Kioxia Holdings’ shares jumped more than 8% on January 21, outperforming a weak Japanese market as strong gains in U.S. memory maker Sandisk spilled over into Tokyo trading. Sandisk surged after Citigroup sharply raised its target price, citing robust AI data center demand and a favorable memory supply-demand outlook through 2027.
Rising NAND flash prices are reinforcing expectations for a sharp recovery in Kioxia’s earnings, with market forecasts now exceeding the company’s own profit guidance. Heavy trading volume suggests growing interest from global institutional investors positioning for an AI-driven memory upcycle.
Attention now turns to Kioxia’s upcoming earnings release in February. While short-term volatility remains a risk after the recent rapid rally, investors increasingly view the company as a key beneficiary of sustained AI and data center investment over the medium to long term.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.





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