【イビデン 決算発表】AIサーバー需要を追い風に増益継続!5000億円投資でIC基板増産へ

【イビデン 決算発表】AIサーバー需要を追い風に増益継続!5000億円投資でIC基板増産へ 株式劇場

3Q決算は増収増益、利益率も改善

イビデン株式会社(4062)は2月3日大引け後(15:30)、2026年3月期第3四半期累計(2025年4~12月)の連結決算を発表しました。連結経常利益は前年同期比21.5%増の436億円と堅調に伸長し、通期計画570億円に対する進捗率は76.5%となりました。過去5年平均(77.5%)とほぼ同水準で、計画線上で推移しています。
直近3カ月(10~12月期)に限ると、連結経常利益は前年同期比77.7%増の113億円と急拡大し、売上営業利益率も7.1%から11.6%へ大幅に改善しました。足元の収益性改善が際立つ内容となっています。

成長の主役は電子事業、生成AI向けが牽引

今回の決算で特に注目されるのは、生成AIサーバー向けを中心とした半導体関連部品が業績を押し上げている点です。電子事業では高機能ICパッケージ基板が成長ドライバーとなっており、生成AI向け需要の旺盛さに加え、パソコン・汎用サーバー向けの緩やかな回復も追い風となりました。

さらに、フィリピン工場で進めている原価低減が利益率改善に寄与し、「売上増」以上に「利益増」が目立つ展開となっています。一方、セラミック事業は自動車関連需要の落ち着きなどもあり、成長の中心は電子事業へシフトしている構図が鮮明です。

3年間で総額5000億円、ICパッケージ基板を大増産へ

同社は決算と同時に、2026年度からの3年間で総額5000億円を投じる大型設備投資計画を発表しました。主力のICパッケージ基板を増産し、生成AIサーバー向け製品の生産能力(面積ベース)を2028年度に足元の約2.5倍へ引き上げる方針です。

投資先は岐阜県大垣市の河間事業場などに約2200億円、岐阜県大野町の大野事業場に約2800億円を充てる計画です。河間事業場はインテル向け専用工場として整備されたものの、需要低迷で稼働が遅れていましたが、今後はインテルの顧客向けにも製品供給できる体制へ転換し、2027年度の稼働開始を目指します。

大野事業場についても、現時点で建屋の半分程度しか活用していない状況ながら、顧客要請に供給が追いついていないとして増産投資を加速し、2027年度末までにフル生産を目指す方針です。

先行投資の成果が株価テーマ化、需給面でも追い風

生成AI関連の成長ストーリーに加え、同社は株式分割(1株→2株)を実施しており、個人投資家の参加拡大や流動性向上も期待されます。足元の好業績と大型投資の組み合わせは、市場が「AIサプライチェーンの中核銘柄」として再評価する材料となりやすく、株価テーマとしての注目度を高めています。

今後の注目点:投資回収と市況変動リスク

一方で、5000億円という過去最大級の投資は、投資回収の確度が重要になります。生成AI向け需要が中長期で継続するか、半導体市況の波に左右されない収益構造を築けるかが焦点です。

また、同社は豊田自動織機TOBに絡む投資有価証券売却益441億円の計上見通しも示していますが、現時点では通期予想に織り込んでいないとしており、今後の進捗次第で業績上振れ要因となる可能性があります。

イビデンは、生成AIサーバー向けICパッケージ基板の需要拡大を追い風に増益基調を維持しつつ、次の成長に向けて5000億円規模の大型投資へ踏み込みました。短期的には需給主導の株価変動リスクもありますが、中長期では「AIインフラを支える基板メーカー」としての成長性が投資家の評価軸となりそうです。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

STOCK EXPRESS車掌 SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

Ibiden to Spend ¥500bn to Expand AI Server Substrate Output as Earnings Rise

Ibiden Co. (4062) reported solid third-quarter results, with operating profit for April–December rising 21.5% year on year to ¥43.6bn, supported by strong demand for IC package substrates used in generative AI servers. Profitability improved sharply in the October–December quarter, reflecting higher utilization and cost reductions at its Philippine operations.

Alongside the earnings release, Ibiden announced a ¥500bn three-year capital investment plan starting FY2026 to expand production of high-end IC package substrates. The company aims to lift capacity for generative AI server products to about 2.5 times current levels by FY2028, accelerating investments at its Kawama and Ono sites in Gifu Prefecture.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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