SBI新生銀行、ついに再上場!初値は公開価格を9%超上回る好発進

SBI新生銀行、ついに再上場!初値は公開価格を9%超上回る好発進 IPO

SBI新生銀行が12月17日、東京証券取引所プライム市場に再上場しました。初値は1株1586円と、公開価格の1450円9%超上回り、その後も買いが続いて一時1680円まで上昇しました。終値 1,623円。大型案件ながら堅調なスタートを切り、投資家の注目度の高さを改めて示す形となりました。以下にて詳しく見ていきましょう!

大型IPOとして市場の関心集める

今回の新規株式公開(IPO)は、公募・売り出しを合わせた市場吸収金額が約3219億円と、2025年の国内案件ではJX金属に次ぐ規模となりました。公開価格ベースで算出した時価総額は約1兆3000億円に達し、再上場案件としては異例の大型案件です。上場当日の売買代金も午前中だけで約1240億円に達し、プライム市場で2位となるなど、流動性の高さも際立ちました。

初値形成は国内外投資家の旺盛な需要が支え

IPOへの応募倍率は全体で約10倍となり、一般投資家、国内機関投資家、海外機関投資家のいずれからも幅広い需要が集まりました。農林中央金庫や米投資会社KKRに加え、カタール投資庁、ブラックロックなど世界的な機関投資家が関心を示していたことも、需給面での安心感につながったとみられます。

市場関係者からは「IPO銘柄への関心の高さに加え、日銀の利上げ観測を背景に銀行株全体が追い風を受けている」との声が聞かれました。一方で、銀行セクターは年初来で株価上昇が続いており、今後の金融政策を巡るイベント後には高値警戒感が意識される可能性も指摘されています。

SBIグループの相乗効果に期待

SBI新生銀行は、SBIグループが掲げる「第4のメガバンク構想」の中核を担う存在です。三菱UFJアセットマネジメントの友利啓明エグゼクティブファンドマネジャーは、同社株について「同業の銀行株と比べ、フェアバリューからややプレミアムが乗っている水準」と分析しています。その上で、今後の株価動向を占うポイントとして、SBIグループ内での事業シナジーがどこまで具体的な収益や成長として示されるかを挙げています。

波乱の歴史を経て3度目の上場へ

SBI新生銀行の前身は、1998年に経営破綻し国有化された旧日本長期信用銀行です。その後、新生銀行として再上場を果たしたものの、公的資金返済を巡る制約が経営の重荷となってきました。こうした状況を受け、SBIホールディングスが2023年にTOBを実施して一度非上場化し、公的資金を完済。今回、満を持しての再上場となりました。
もっとも、過去のTOB価格を巡っては、海外投資家らが「買い取り価格が低すぎる」として裁判所に申し立てを行っており、今後の司法判断次第では追加的な負担が生じる可能性も残されています。

今後の焦点は成長戦略とリスク評価

大型IPOとして順調な滑り出しを見せたSBI新生銀行ですが、投資家の視線はすでに中長期の成長戦略に向かっています。SBIグループのネットワークを活用した地銀連携の進展や収益力の向上が実績として示されるかが、今後の評価を左右しそうです。一方で、金融政策の動向や過去案件に関する法的リスクなど、不確実要因も抱えており、株価は期待と慎重論が交錯する展開となりそうです。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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【続報】
2025年12月18日
上場2日目の12月18日、SBI新生銀行の株価はさらに上昇しました。終値は、1,800円。前日比+177(+10.91%)。

▼SBI新生銀行 株価推移(2025年12月17日〜18日)

SBI新生銀行 株価推移(2025年12月17日〜18日)

SBI新生銀行 株価推移(2025年12月17日〜18日)

【Dear Overseas Investors: Summary in English】

SBI Shinsei Bank Returns to TSE with Strong IPO Debut

SBI Shinsei Bank made a strong return to the Tokyo Stock Exchange on July 17, with its shares debuting at ¥1,586, about 9% above the IPO price of ¥1,450. The stock later rose as high as ¥1,680, reflecting solid demand despite the large deal size.

The IPO raised approximately ¥322 billion, making it one of the largest offerings in Japan this year. At the offer price, the bank’s market capitalization stood at around ¥1.3 trillion. Demand was robust across retail, domestic institutional, and overseas institutional investors, with overall subscription levels reaching around ten times the shares offered.

Market participants view the valuation as slightly above fair value compared with peers, supported by expectations for synergies within the SBI Group. SBI Shinsei Bank is positioned as a core pillar of SBI Holdings’ strategy to build a “fourth megabank” through closer cooperation with regional lenders.

The relisting follows the full repayment of public funds, ending a long chapter that began with the failure of its predecessor, the former Long-Term Credit Bank of Japan, in 1998. While the IPO marks a milestone in the bank’s turnaround, investors will closely watch execution of its growth strategy, as well as potential legal risks related to past takeover pricing.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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