11月20日の東京株式市場で、東京海上ホールディングス(8766)の株価が大幅に下落し、前日比461円(7.93%)安の5,350円まで急落しました。本日の値下がり率第1位に。。前日に発表された決算内容および通期見通しの下方修正が、投資家の失望売りを誘った格好です。
▼東京海上HD 株価推移(2025年11月17日〜20日)

東京海上HD 株価推移(2025年11月17日〜20日)
日経平均が大きく伸びる中、なぜ東京海上の株価は急落したのでしょうか?以下にて詳しく見ていきましょう!
通期純利益予想を9300億円→9100億円へ下方修正
東京海上HDは11月19日、2026年3月期(今期)の連結純利益が前期比14%減の9100億円になる見通しだと発表しました。従来予想の9300億円から200億円の下方修正となります。
市場予想平均(QUICKコンセンサス:9886億円)を大きく下回る結果となったため、上振れを期待していた投資家の失望感が一段と強まりました。
下方修正の主因は以下の通りです。
・金利低下の影響を受けたアジアの生保事業の減益
・広告宣伝費など費用の増加
・約300億円規模の売却損計上を見込む影響
極東証券の増渕透吾研究員は「保険引き受けが堅調で円安も追い風となると見られていたため、今回の下方修正は投資家にとって想定外だった」とコメントしています。
上期決算はほぼ横ばい、SOMPOなど競合と比べ見劣りとの見方も
同社の上半期(4〜9月)純利益は6868億円(前年比0.2%減)と小幅減にとどまりましたが、競合であるSOMPOホールディングスなどと比較して足元の収益環境が見劣りするとの市場評価も株価の重しとなりました。
1300億円の自社株買いを発表—ただし実質は政策株売却の受け皿
東京海上HDは、11月20日から12月18日にかけて1300億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しました。買い取り価格は1株5220円で、買付予定株式数は約2490万株としています。
今回の自社株買いは、三菱UFJ銀行および三菱UFJ信託銀行が保有する東京海上株をすべて売却する意向を受け、それを東京海上側が買い取る形です。
・三菱UFJ銀行:発行済み株式の 1.24%
・三菱UFJ信託銀行:同 0.13%
政策保有株式の縮減が進む中、三菱UFJ側の市場売却による株価への悪影響を避けるためのTOB(公開買付)となります。
なお、買付価格は11月18日の終値に比べ約10%安い水準で設定されています。市場では「通常の株主還元としての自社株買いとは性格が異なる」として、株価押し上げ効果は限定的との見方が広がりました。
決算下振れとTOBの特殊要因が重荷、短期的には不透明感
今回の決算下方修正と自社株TOBは、市場が想定していたストーリーから外れた内容となり、短期的な株価には逆風となっています。
中長期的には保険引き受け事業の好調や円安効果などプラス要因も意識されますが、投資家の間では「一旦様子見」とするスタンスが強まる可能性があります。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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