自民党内で、石破茂総理の続投をめぐる動きが加速しています。参院選での敗北を受けて、党内では総裁選の前倒しを求める声が強まる一方、石破総理の責任を明記しない総括文書案が示され、続投を容認するかのような形となっています。党内の主流派と反主流派の攻防は、9月2日の両院議員総会、さらに9月8日に予定される総裁選前倒しの是非を問う決戦に向けて緊張感を増してきました。
森山幹事長の総括文書
森山裕幹事長は8月29日の党総括委員会で、参院選敗北の理由として「現金給付策への不十分な理解」「裏金問題への根強い批判」「一部候補への過信」などを挙げました。しかし、石破総理の責任については明記せず、「党全体の責任」としたのです。この姿勢については、石破続投を意識したものではないでしょうか。また、森山幹事長は、TVや新聞での世論調査で石破続投支持が増えているので、国民の世論と自民党内の意見が乖離してはならない旨の発言もしています。まあ、これについては疑問を感じる方も多そうですが… なにしろ、国民”全数調査”である選挙の結果で敗北しているわけですから、一部のメディアでの”標本調査”での世論を盾にすること自体に無理がありますよね。
また、岩屋毅外務大臣は「政府で仕事をしている以上賛成するのならしかるべく行動 されるのが当然だ。」と語り、総裁選前倒し賛成派の議員を牽制したように見えます。
そして、8月29日の記事でもお伝えしたように、小泉進次郎農水大臣は石破茂総理の続投を事実上支持しており、2年後の総理への布石を着実に打っているように思われます。
総裁選前倒し論と反主流派の動き
一方、自民党内では総裁選前倒しを求める声が日に日に拡大しています。
神田順一政務官(法務省)、小林史明副大臣(環境省)らが辞任を辞さず前倒し支持を表明したことをきっかけに、旧岸田派の議員からも賛成の動きが広がっています。麻生太郎元総理、岸田文雄前総理ら反主流派もこれを後押しする構えでしょうか。
本日8月31日には、麻生派の斎藤洋明財務副大臣も自身のXで前倒しを求める考えを表明しました。また、旧茂木派の中堅・若手約10人も党総裁選の前倒しを要求する方針で一致したことが明らかになっており、笹川博義農林水産副大臣は「反対する人は一人もいない」と強調しています。さらに、旧二階派の”コバホーク”こと小林鷹之元経済安全保障担当相も同様の考えを表明しています。
総裁選前倒しの実施には、国会議員と都道府県連代表計342人のうち、半数の172人の賛成が必要となります。
・衆議院議員:196人前後(現職自民党所属)
・参議院議員:99人前後(同上)
・都道府県連代表:47名(各都道府県ごとに1人ずつ)
合計 342名
8月27日の記事でもお伝えしたように、自民党47都道府県連の動向も活発化しており、すでに愛媛・宮崎が賛成を表明し、山形・秋田・静岡・群馬・栃木・茨城・長野・埼玉・千葉・香川・福岡でも賛成論が強まっています。
果てして半数の172人の賛成が集まるかどうか…9月8日の結果に注目が集まります。
先月7月には首相官邸前で「石破やめるなデモ」が開催されたと思えば、本日8月31日には「石破やめろデモ」が開催され、数千人以上の国民が集結して現政権への怒りを訴えておりました。中には涙を流しながら訴えている女性もおり、現政権への国民の不安が高まっていることも感じます。
石破総理の続投をめぐって、自民党内だけでなく国民も巻き込んで運動が高まっており、その注目度の高さを実感させられます。
今後の焦点
・9月2日 両院議員総会:森山幹事長が退任を表明するかが焦点。
・9月8日 総裁選前倒し決戦:過半数を確保できるか否かで、石破総理の続投か退陣かが決まる。
総裁選前倒しが実現すれば石破総理退陣の可能性が高まり、否決されれば残り任期2年間の続投がほぼ確実となります。党内の動向は流動的であり、最終局面は不透明なまま。果たして結果はいかに!?
投資家目線で考えると、総理交代となった方が株価が上がる可能性が高いと感じております。まあ、次の総裁が誰になるのかにもよりますが…
ちなみに、日経新聞社とテレビ東京の直近の世論調査によると、次の首相にふさわしい人は下記だそうです。
1位:高市早苗前経済安全保障相 23%
2位:小泉進次郎農相 22%
3位:石破茂首相 8%

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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