ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を展開するパンパシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が、好調な業績と株主還元強化を発表しました。
業績は売上・利益ともに右肩上がりで推移。主力のディスカウント事業がインバウンド需要を捉え、過去最高の売上を記録。最新決算では、売上高が前年比7.2%増、営業利益が15.8%増、EBITDAも12.8%増と大幅な伸びを示し、17期連続で最高益を更新。

MEGAドン・キホーテ 渋谷本店/ 2022年8月7日。撮影:SHUN (C) STOCK EXPRESS
配当金も着実に引き上げられ、22期連続増配。23期連続増配を予定しており、累進配当を採用しながら配当性向25%を目安に今後さらに引き上げていく方針を示しました。前期の年間配当は34円→35円(前の期:30円)に増額され、今期は8.5円。9月30日割当の株式分割を考慮すると、実質配当は21.4%増配となります。
株主還元策としては、さらに株式5分割を実施すると同時に、株主優待(majicaポイント)の拡充も発表。従来は100株以上で2000円相当のポイント付与だったが、分割後も100株保有で優待が得られる仕組みとなり、投資家にとって魅力が増す形です。

パンパシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)株価推移 / 2020年〜2025年8月18日
株価は過去15年で大幅に上昇し、小売業としては異例の水準に到達。株価は直近で5000円を突破しており、5分割後は1000円前後に調整される見通し。個人投資家にとって保有しやすい水準になりますね。まあ、株式分割を機にまた株価も上昇しそうですが。
信用倍率も1.68倍と過熱感は薄く、成長期待を背景に今後の株価動向が注目されます。
PERは30倍前後と割高感が意識されるものの、長期的に高い成長性が評価され続けている。投資妙味は利回り以上に「取得単価ベースの成長」としても期待できそうですよね。
成長戦略と店舗拡大
パンパシフィック・インターナショナルホールディングスは長期経営計画の中で、今後10年で国内店舗を250店舗増やす方針を打ち出しました。現在約650店舗の規模から3割以上の拡大を目指す計画で、依然として国内市場に成長余地があることを示しています。加えて、北米を中心とする海外展開も着実に拡大しており、日本の小売企業としては珍しく成功事例となりつつあります。
長期経営計画「ダブルインパクト2035」では、売上高を現在の約2.2兆円から4.2兆円へ、営業利益を2035年に3300億円へと倍増させる目標を掲げる。特にディスカウント市場の成長余地に注目しており、食品強化型や小型フォーマットの新業態展開でシェア拡大を狙っています。まだまだ成長しそうですね。
高収益を支える仕組み
注目されるのは、インフレ環境下でも利益率を維持・改善している点。同社は地域ごとに競合の価格を精緻に調査し、緻密な値付け戦略を実行。また、プライベートブランド「情熱価格」を中心としたPB商品の売上比率が上昇しており、利益率改善に寄与しています。売上構成比率を前期比3.5%押し上げました。今期は売上高3.6%増、営業利益4.7%増を見込み、国内外での店舗拡大を計画しています。
OEM製品を含めた独自商品戦略が奏功し、低価格と高収益を両立しています。
インバウンド需要の追い風
さらに、ドン・キホーテは訪日外国人観光客の定番スポットとして定着。観光地化とも言える高い人気を背景に、インバウンド需要を継続的に取り込んでいます。円安基調が追い風となり、今後も訪日客の増加とともに業績を押し上げる見込みです。

MEGAドン・キホーテ 渋谷本店/ 2022年3月24日。撮影:SHUN (C) STOCK EXPRESS
私自身、ご近所にドンキホーテがあり(MEGAドン・キホーテ 渋谷本店)、時々、ふらっと立ち寄っています。海外のお客さんが多く、いつも賑わっています。迷路のような店内を巡っていくのもドンキならではの楽しみですよね。
株主還元と今後の展望
今回の22期連続増配は、同社の安定した成長と利益体質を反映したもの。利回り自体は高くないものの、配当の累進姿勢と株価の長期上昇トレンドは投資家にとって魅力的といえそうです。
プライベートブランド戦略の拡充、店舗網の拡大、インバウンド需要の取り込みを柱に、PPIHは引き続き成長を続ける構え。小売業の枠を超え、ファーストリテイリングと並ぶ存在感を示すか注目されます。
念の為ではございますが、投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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