植田和男総裁

政治と株価

日銀利上げでも株高が進む理由とは――投資家が読み解く市場の本音

日銀が追加利上げを決定した直後にもかかわらず、東京株式市場では日経平均株価が大幅に上昇し、5万円台を回復した。背景には、植田和男総裁の記者会見が市場にハト派的と受け止められ、急激な金融引き締めへの警戒感が後退したことがある。中立金利の水準が示されなかったことで、利上げは緩やかに進むとの見方が広がった。株高を主導したのはソフトバンクグループや東京エレクトロンなどのAI関連株で、金利上昇を上回る成長期待が評価された。加えて、官民連携による国産AI開発構想も中長期の追い風となった。長期金利は上昇しているものの、実質金利は依然として低水準との認識が強く、金融政策を巡る不透明感の後退と相まって、投資家心理の改善が株高を支えている。
為替

日銀総裁、利上げに「時間的余裕がある」表現をカット。その理由について考えてみる

日本銀行(日銀)の金融政策決定会合が10月31日に開催され、植田和男総裁が会見にて内容を発表しました。事前の予想通り、今回は政策金利の据え置きとなり、今回は追加利上げなしとなりました。これは私も含めて皆さんが予想していた通りでしょう。ただ、同日の会見にて、今まで植田総裁が使っていた言葉「時間的余裕がある」という言葉は使われませんでした。私はその理由について「円安リスク」への対策が主だと思います。石破氏の総理就任で利上げ方向に進みやすくなったかなと思いきや、彼は柔軟な姿勢を示しておりましたし、ましてや最近の衆院選で与党が過半数割れをし、利上げ実施が難しくなったと思われ、為替(ドル円)は円安方向へと進んでおりましたが、日本が利上げすれば、日米金利格差は縮小するので、円高方向へと進む可能性が高まります。実際、植田総裁の今回の発言を受けて、ドル円はやや円高へと進みました。