【住友金属鉱山 決算発表】業績予想を大幅上方修正!資源高と円安を背景に“収益構造の強さ”鮮明に

【住友金属鉱山 決算発表】業績予想を大幅上方修正!資源高と円安を背景に“収益構造の強さ”鮮明に 株式劇場

純利益は前期比8.5倍、市場の想定を大きく上回るサプライズ

住友金属鉱山は2月9日、2026年3月期の連結業績予想(国際会計基準)を大幅に上方修正し、純利益が前期比8.5倍となる1,400億円に達する見通しを示しました。従来予想の740億円から660億円の上積みとなり、市場予想平均(QUICKコンセンサス、881億円)をも大きく上回る内容です。
金属資源関連企業の中でも、ここまで大幅な上振れ修正は異例であり、マーケットに強いインパクトを与えました。
以下にて詳しく見ていきましょう!

金属価格上昇と円安が収益を強力に押し上げ

業績急拡大の最大の要因は、銅および金価格の想定以上の上昇です。特に銅価格は、エネルギー転換データセンター投資拡大を背景に世界的な需給逼迫が続いており、住友金属鉱山にとって極めて有利な環境が整っています。

加えて円安の進行も利益を押し上げました。同社は外貨建てでの収益比率が高く、為替の変動が利益に与える影響が大きい構造を持っています。会社資料によれば、円安が数円進むだけでも数十億円規模の利益押し上げ効果があり、今回の為替前提の見直しが業績修正に直結しました。

売上高・税引き前利益も大幅増額、成長の裾野は広い

売上高は前期比7%増の1兆6,970億円、税引き前利益は前期の6.7倍となる2,090億円を見込んでいます。いずれも従来予想から大幅な引き上げで、単なる利益面の改善にとどまらず、事業全体の収益力が一段と高まっていることを示しています。

実際、2025年4〜12月期の連結決算では、売上高が前年同期比5%増の1兆2,507億円、純利益は3.7倍の1,081億円と急成長を遂げており、足元の業績トレンドは極めて力強い状況です。

製錬・資源セグメントが想定超の利益成長

セグメント別に見ると、製錬部門の税引き前利益は従来予想の30億円から650億円へと劇的に上振れしました。在庫評価益に加え、操業の安定化やコスト改善が進んだことが背景にあります。

資源部門では、銅価格の上昇効果がダイレクトに反映され、税引き前利益は1,570億円と、従来予想から460億円の上方修正となりました。新規鉱山の稼働が本格化したタイミングで市況が好転した点は、同社の長期投資戦略の成果といえます。

材料部門も、データセンター向け電子材料や電池材料が堅調で、税引き前利益は140億円と予想を60億円上回る見通しです。

配当方針を刷新、株主還元姿勢を明確化

住友金属鉱山は、業績好調を背景に配当方針の見直しも発表しました。連結配当性向35%以上を維持しつつ、自己資本比率が55%を超える場合には、DOE(株主資本配当率)の下限を従来の2.5%から3.5%へ引き上げます。

2025年12月末時点の自己資本比率は58%と高水準にあり、この新方針を適用した結果、2026年3月期の年間配当は1株当たり183円と、前期の104円から大幅増配となります。安定配当と積極的な株主還元を重視する姿勢が、より明確になった形です。

市況依存を超えた「稼ぐ力」に注目

今回の好決算は、資源価格上昇という外部環境だけで説明できるものではありません。新規鉱山への先行投資、既存拠点の安定操業、事業ポートフォリオの分散といった中長期戦略が、市況好転局面で一気に花開いた結果といえます。

資源・製錬・材料の3事業がそろって利益成長を遂げる構図が鮮明になる中、住友金属鉱山は「市況任せの企業」から「高収益体質を備えた総合素材企業」へと評価を高めつつあります。

資源価格の変動リスクを内包しつつも、それを上回る収益力と株主還元姿勢を示した今回の決算は、中長期投資家にとって改めて注目すべき材料となりそうです。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

Sumitomo Metal Mining Raises Profit Outlook on Strong Metals Prices and Yen Weakness

Sumitomo Metal Mining said it expects net profit for the fiscal year ending March 2026 to jump to ¥1.4 trillion, up 8.5 times from the previous year, sharply revising up its earlier forecast and beating market expectations. The upgrade was driven by higher-than-expected copper and gold prices, as well as gains from a weaker yen.

The company also announced a more shareholder-friendly dividend policy, lifting its minimum DOE target and raising the annual dividend forecast to ¥183 per share. Strong earnings momentum was supported across all segments, with particularly large upside in the smelting and resources businesses. The results highlight Sumitomo Metal Mining’s improved earnings resilience amid favorable global commodity trends.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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