11月25日の東京株式市場で、ソフトバンクグループ(SBG、9984)株が大幅に下落し、前週末比1,700円安(-9.95%)の15,390円で取引を終えました。この日の値下がり率トップとなり、テクノロジー株が全体的に底堅く推移する中、逆行安が際立ちました。
ソフトバンクグループ株価推移(2025年4月〜11月25日)

ソフトバンクグループ株価推移(2025年4月〜11月25日)
その要因等について、以下にて詳しく見ていきましょう!
Googleの「Gemini 3」高評価が影響か
11月22日の記事(AI覇権争い、Googleが主導権奪取か)でもお伝えしたように、米アルファベット傘下のGoogleが発表した最新生成AIモデル「Gemini(ジェミニ)3」が高い評価を獲得しています。そして、11月24日の米国株市場ではアルファベット株が上場来高値を更新しました。
▼アルファベット株価推移(2025年11月21日〜24日)

アルファベット株価推移(2025年11月21日〜24日)
これにより、生成AI領域で競合するOpenAIの競争力低下が意識され、OpenAIへ巨額出資するSBGへの警戒感が一段と強まりました。
米メディア The Information によれば、OpenAIのサム・アルトマンCEOは社内向けメモで「Gemini 3 Pro」と「ChatGPT」の競争激化を認め、今後の資金調達に逆風が生じる可能性を共有したとされます。これが市場心理をさらに悪化させました。
SBGの巨額投資方針に懸念 NVIDIA株売却も影響
11月11日の記事(ソフトバンクグループ 決算発表)でもお伝えしたように、SBGは11日に発表した決算で、米エヌビディア株の全保有分を売却し、その資金をOpenAI投資に振り向ける姿勢を明確化しました。
さらに、T-Mobile US株の売却分も含め、OpenAIへ最大400億ドルの投資を進める方針が明らかになっています。
しかし、OpenAIは近年の急拡大にもかかわらず、依然として十分な収益を確立しておらず、同社が今後5年間で1兆ドル超の支出を約束していることを不安視する声も出ています。
岩井コスモ証券のアナリストは「競争環境が激化した場合、OpenAIの企業価値に下押し圧力がかかる」と指摘しており、りそなHDのストラテジストも「Gemini 3の台頭は関連企業の売り材料になりうる」と述べています。
SBG株は最高値から44%下落 半値押しライン割れ
SBG株は、10月末に記録した上場来高値(株式分割考慮後 27,695円)からわずか1カ月で44%下落しました。(本記事冒頭の株価推移グラフ参照)
今回の急落によって、今年4月の年初来安値からの上昇幅の”半値押し水準(約16,700円)”も下回る展開**となっています。
一方で市場全体ではテック株全般に買い戻しが入り、アジア市場でも金利低下期待を背景に上昇が目立ちましたが、SBGはOpenAIリスクを背景に明確な出遅れとなりました。
人気投資家のCISさんは自身のXで「しかしGemini3触った瞬間ハゲバン売りまくって本当によかった 大口は気が付く→売買実行までラグがあるのでこういうところは個人投資家の独壇場」と投稿しました。やはり、自ら実体験して価値を感じ、株価の動向を察知する動きが大切ですね。あらためて実感する出来事です。私自身も先日からGemini3を愛用しているのですが、充実ぶりを実感しております。iPhoneアプリでGeminiを立ち上げ、口頭で質問すると、声で応えてくれます。勉強する際にも実に快適。
投資家視点での今後の注目ポイント
投資家の関心としては、以下のポイントに集まってきていると思われます。
① OpenAIの資金調達環境の悪化
競争激化により今後の資金調達負担が増す可能性
② SBGの投資方針の妥当性
NVIDIAやT-Mobileなど高収益資産を売却しAI投資へ集中
③ AI事業の収益化の見通し
1兆ドル規模の支出計画をどう回収するのかが焦点
④ 市場でのAI競争構図の変化
Googleとの性能競争がOpenAIの企業価値に影響
現状では、強気一辺倒だった生成AI関連投資に「冷静さ」が戻りつつあるとも言え、SBG株は引き続きボラティリティの高い展開が続くと見られます。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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