コーアツ工業、ウエムラによるTOB成立で上場廃止へ
建設会社のコーアツ工業株式会社(証券コード:1743、鹿児島市)は、株式会社ウエムラ(鹿児島県薩摩川内市)が実施していた株式公開買付け(TOB)が成立したと発表しました。これにより、同社株式は東京証券取引所スタンダード市場および福岡証券取引所本則市場から上場廃止となる見通しです。ウエムラは2025年8月6日から9月18日までの期間でTOBを実施しました。買付価格は1株当たり1,840円で、最終的に121万3,858株の応募がありました。買付予定数の下限(83万3,200株)を上回ったことから、TOBは成立しています。決済開始日は2025年9月26日とされており、同日付でウエムラはコーアツ工業の議決権ベースで50%超を保有する筆頭株主・親会社となる予定です。・背景と狙い:コーアツ工業は橋梁工事を主力としていますが、市場規模の縮小や競争激化、人材不足に直面していました。また、上場維持に伴う経費負担も課題とされ、2024年末には自らウエムラにTOBを打診していました。ウエムラはグループ企業との協業を通じて、人材交流や技術共有による事業効率化と規模拡大を目指す考えです。今回のTOB価格1,840円は、発表前の7月30日の終値1,650円に対し11.5%、過去6カ月平均株価1,405円に対しては30.9%のプレミアムが付与されており、応募株主にとって一定の利益確定機会となりました。一方で、今後は上場廃止により流動性が失われるため、引き続き株式を保有する投資家は注意が必要です。
2025.09.20
M&A・TOB・アクティビスト