商船三井が上場来高値更新!ホルムズ海峡封鎖で運賃上昇思惑

株式劇場

大手海運会社 株式会社商船三井(9104)が3月2日の東京株式市場で上場来高値を更新しました。終値は6,049円(前日比+251円、+4.33%)。イラン軍がホルムズ海峡の航行禁止を通告したとの報道を受け、海運株に買いが集まりました。同業の日本郵船(9101)や川崎汽船(9107)も揃って上昇しています。
背景にあるのは、中東情勢の急激な悪化と海上輸送網への影響です。

▼商船三井 株価推移(2026年2月25日〜3月2日)

商船三井 株価推移(2026年2月25日〜3月2日)

商船三井 株価推移(2026年2月25日〜3月2日)

以下にて詳しく見ていきましょう!!

ホルムズ海峡「事実上の封鎖」報道が波紋

イランのタスニム通信は2月28日夜、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡が封鎖されたと報じました。革命防衛隊が付近の船舶に航行禁止を通達したとされています。商船三井も、イラン当局から「いかなる船舶も通航を禁止する」との通告を受けたことを明らかにしました。

ホルムズ海峡は世界の原油輸送の約2割が通過する戦略的海峡であり、日本が中東から輸入する原油の大半も同海峡を経由します。海峡が事実上閉鎖されたことで、世界のエネルギー物流に緊張が走っています。

商船三井は、ペルシャ湾に向かう船舶を海峡手前で停止させ、湾内の船舶も安全な海域へ待避させる措置を講じています。日本郵船や川崎汽船も同様に航行を停止しています。

運賃上昇期待が株価押し上げ

市場では、海峡封鎖や中東リスクの高まりによって海上運賃が上昇するとの見方が広がっています。スエズ運河の航行再開が難しい状況も重なり、航路の迂回が増えれば輸送日数が延び、船腹需給が逼迫する可能性があります。

需給逼迫は運賃の上昇につながり、海運各社の収益改善を後押しするとの思惑から買いが優勢となりました。商船三井のほか、日本郵船は4%高、川崎汽船は6%高と、海運大手3社がそろって堅調に推移しました。つい先日まではスエズ運河再開観測で商船三井の株価が下落したばかりなのですが、最近の世界は非常に目まぐるしくスピーディーに変化しますよね。

一方で、原油高によるコスト増懸念から航空株は下落するなど、業種間で明暗が分かれる展開となっています。

エネルギー供給と長期化リスク

日本は原油輸入の9割以上を中東地域に依存しています。ただし、国と民間による石油備蓄は消費量の約254日分に相当し、短期的な供給不安が直ちに国内経済を揺るがす可能性は限定的とみられます。

とはいえ、海峡封鎖が長期化すれば、エネルギー価格の高騰や世界経済への影響は避けられません。イラン外相は封鎖の意図はないと発言しているものの、現場では実質的な航行停止が続いており、不透明感は払拭されていません。

投資家として注目すべき視点

海運株は地政学リスクが高まる局面で「代替輸送需要」や「運賃上昇」の恩恵を受けやすい特性があります。ただし、情勢が急速に沈静化すれば、運賃期待は剥落する可能性もあります。

商船三井は足元で株価の上昇基調を強めていますが、今後はホルムズ海峡の実際の航行状況、原油価格の水準、そして国際社会の対応が株価の方向性を左右することになりそうです。地政学と物流需給の交差点に立つ同社の動向に、引き続き注目が集まります。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

STOCK EXPRESS車掌 SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

MOL Shares Hit Record High on Strait of Hormuz Disruption Fears

TOKYO — Shares of Mitsui O.S.K. Lines (MOL) rose to a record high on March 2 after reports that Iran had effectively banned vessel traffic through the Strait of Hormuz, a key global energy chokepoint.

MOL gained 4.3% to close at ¥6,049, while peers Nippon Yusen and Kawasaki Kisen also advanced sharply. The rally followed reports that Iran’s Revolutionary Guard had instructed ships not to transit the strait, through which roughly 20% of global oil shipments pass.

MOL confirmed it had received notice from Iranian authorities and has suspended voyages into the Persian Gulf, directing vessels to remain in safe waters.

Investors are betting that escalating geopolitical tensions and longer alternative shipping routes will tighten vessel supply and push up freight rates, potentially boosting earnings for major shipping lines.

While Japan holds substantial strategic petroleum reserves, prolonged disruption in the region could heighten volatility in global energy and shipping markets. For now, freight rate expectations are driving strong investor interest in the sector.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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