【キリンHD 決算発表】純利益2.5倍で最高益圏へ!ヘルスサイエンス黒字化で成長加速!800億円の自社株買いと76円への増配発表

【キリンHD 決算発表】純利益2.5倍で最高益圏へ!ヘルスサイエンス黒字化で成長加速!800億円の自社株買いと76円への増配発表 食品・飲料業界株

純利益2.5倍、ヘルスサイエンス初の黒字化が牽引

キリンホールディングス(2503)は2月13日、2025年12月期の連結決算(IFRS)を発表しました。純利益は前期比2.5倍の1,475億円と大幅増益を達成しました。売上収益は4%増の2兆4,333億円、事業利益は19%増の2,517億円となり、収益力の改善が鮮明です。
増益の最大の要因は、ヘルスサイエンス事業の黒字化です。同事業は2023年にセグメント化されて以降、初めて通期で黒字を達成しました。ファンケルの通年寄与や、豪ブラックモアズを軸とした海外サプリメント販売の拡大が業績を押し上げました。また、アサヒグループHDが受けたサイバー攻撃の影響により商品供給が一時滞ったことも、約40億円の増益要因となりました。

2026年も増益見通し、5期連続増収へ

2026年12月期の純利益は前期比6%増の1,560億円を見込んでいます。売上収益は2%増の2兆4,800億円と、5期連続増収を計画しています。一方、事業利益は2,350億円と前期比6.7%減を見込んでいます。前期の特殊要因の反動や、医薬事業における研究開発費および米国上市準備費用の増加を織り込んだものです。
それでも、酒類・医薬・ヘルスサイエンスの三本柱がバランスよく収益を生み出す体制が整いつつあり、事業ポートフォリオの転換が着実に進んでいます。

800億円の自社株買いと増配で株主還元強化

同社は最大800億円(上限5,000万株、発行済み株式の約6.2%)の自社株買いを発表しました。取得した自己株式はほぼ全て消却する方針で、資本効率の向上を強く意識した施策といえます。加えて、年間配当は前期比2円増の76円とし、株主還元を着実に強化しています。
ウイスキーブランド「フォアローゼズ」の売却資金も還元原資として活用する方針で、資本政策の柔軟性が高まっています。

2035年に時価総額3兆円へ、健康領域を成長軸に

キリンHDは2035年までの長期構想を公表し、時価総額3兆円(現在約2.4兆円)を目指すと掲げました。ヘルスサイエンスと飲料事業を統合的に強化し、2035年に同分野で事業利益1,500億円規模を目指します。酒類、医薬も同規模へ成長させ、三本柱で企業価値向上を図ります。
4月には豪州にヘルスサイエンス海外事業を統括する新会社を設立。プラズマ乳酸菌を軸に、アジア太平洋地域を中心に海外展開を加速します。今後もM&Aを視野に入れ、北米市場への拡大も検討しています。

ビール会社からヘルスサイエンス企業へ転換

世界的なアルコール消費の伸び鈍化を背景に、同社はビール依存からの脱却を進めています。発酵バイオ技術を核に、健康・美容分野へ積極投資を継続。ブラックモアズ、ファンケルの買収に続き、事業間シナジーを創出する段階に入りました。

市場ではヘルスサイエンスの成長性や収益化への不確実性を指摘する声もありますが、初の黒字化は転換点といえます。株主還元の強化と中長期戦略の明確化により、企業評価の再定義が進むかが今後の焦点となりそうです。

キリンHDは今、「ビール会社」という枠を超え、健康・医薬を含む総合ヘルス企業への進化を本格化させています。中長期的な収益構造の変革が、株価と企業価値にどのように反映されるか、投資家の注目が集まっています。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

STOCK EXPRESS車掌 SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

Kirin Holdings Posts 2.5x Profit Surge, Expands Health Science Push and Shareholder Returns

Kirin Holdings reported a sharp earnings rebound for FY2025, with net profit more than doubling to ¥147.5 billion, up 2.5 times year on year. Revenue rose 4% to ¥2.43 trillion, while core operating profit climbed 19% to ¥251.7 billion. The key driver was the health science segment, which turned profitable for the first time since being established as a standalone reporting unit, supported by full-year contributions from Fancl and strong overseas supplement sales.

For FY2026, Kirin expects net profit to grow a further 6% to ¥156.0 billion, marking a fifth consecutive year of revenue expansion. Although operating profit is projected to decline modestly due to higher R&D and launch-related costs in the pharmaceutical business, management emphasized balanced growth across its three pillars: alcoholic beverages, pharmaceuticals, and health science.

The company also announced a share buyback of up to ¥80 billion (approximately 6.2% of shares outstanding) and raised its annual dividend to ¥76 per share. Kirin reiterated its long-term ambition to reach a market capitalization of ¥3 trillion by 2035, positioning health science as a core growth engine alongside its traditional beverage operations.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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