キオクシア、上場から約1年でテンバガー達成! AI需要とメモリー逼迫が生む「新局面」

キオクシア、上場から約1年でテンバガー達成! AI需要とメモリー逼迫が生む「新局面」 株式劇場

半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(285A)の株価が力強い上昇を続けています。1月16日の終値は1万4,750円と前日比1,120円高(+8.22%)となり、上場来高値を更新しました。東証プライム市場の値上がり率ランキング5位に入り、出来高を伴った上昇が目立っています。昨年11月には一時的に株価急落した場面もありましたが、今振り返ってみると、絶好の押し目買い局面でしたね。年が明けて、大発会から株価急騰し、絶好調です。

▼キオクシアHD 株価推移(2024年12月〜2026年1月16日)
キオクシアHD 株価推移(2024年12月〜2026年1月16日)

同社株は2024年12月の新規上場時の公開価格1,455円からすでに10倍を超え、いわゆる「テンバガー」を達成しました。約1年でのテンバガー達成。年明け以降、半導体関連株への資金流入が続く中でも、キオクシアは象徴的な存在として市場の注目を集めています。

米同業株高が刺激、グローバルで広がるメモリー強気観測

今回の上昇の直接的なきっかけの一つは、米国市場での同業株の動きです。フラッシュメモリーを共同開発する米サンディスクの株価が前日に約5%上昇し、メモリー市況の改善期待が改めて意識されました。米国株市場での好材料が、日本市場のキオクシア株にも波及する形となっています。以前のサンディスク株価下落時にはキオクシアの株価も下落しましたが、今回は上昇で連動。良くも悪くも強い関係がありますね。

加えて、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家会長兼CEOが決算説明会で「高級スマートフォンの需要は依然として強い」と発言したことも支援材料となりました。最先端ロジック半導体の需要が堅調であれば、それを支えるメモリー需要も底堅いとの見方が強まっています。

AIデータセンター拡大でメモリー需給は一段と逼迫

足元の株高を支える最大の要因は、世界的なメモリー需給の逼迫です。生成AIの普及に伴い、AIデータセンターの新設や増設が世界各地で進んでおり、DRAMやNAND型フラッシュメモリーの需要が急増しています。

米調査会社IDCは、2026年のDRAMおよびNANDフラッシュの供給増加率は前年比16~17%にとどまり、過去の平均成長率を下回ると予測しています。設備投資の抑制が続く中で供給の伸びが限定される一方、AI・高性能スマートフォン向け需要は堅調で、需給タイトな環境が中期的に続くとの見方が市場で広がっています。

NAND型フラッシュメモリーを主力とするキオクシアは、こうした市況の恩恵を最も受けやすい立場にあり、メモリー価格の上昇が業績を押し上げるとの期待が株価に織り込まれつつあります。

浮動株の少なさが株価上昇を加速

需給面での特徴も、株価上昇を後押ししています。キオクシアは筆頭株主の東芝をはじめとする特定株主の保有比率が高く、市場に流通する浮動株比率は約3%と極めて低水準です。

このため、限られた株数に買いが集中しやすく、株価が上昇しやすい構造となっています。実際、売買代金は東証市場で上位に入り、短期筋から中長期投資家まで幅広い層の資金が流入している様子がうかがえます。

アナリスト評価は一段と強気へ

証券アナリストの評価も引き続き強気です。CLSA証券は「新時代の幕開け」と題したリポートで、キオクシアの目標株価を従来の2万3,000円から2万4,600円へ引き上げました。投資判断は「アウトパフォーム」を維持し、AI需要主導によるメモリー価格の上昇基調と円安効果を高く評価しています。
同社については、「業績の回復局面が始まったばかりで、バリュエーション面でもなお上昇余地がある」との見方が出ており、株価の先高観は根強い状況です。

主役に躍り出たメモリー株、今後の注目点

これまで半導体市場では、先端ロジック半導体や製造装置が注目を集めてきましたが、AI時代の本格到来により、メモリーの重要性が改めて浮き彫りになっています。演算能力の向上だけでなく、大容量データを高速で処理するためのメモリーは不可欠であり、その中核を担うキオクシアの存在感は一段と高まっています。

短期的には株価の過熱感を指摘する声もありますが、需給逼迫と業績改善が同時に進む局面では、調整局面を挟みながらも中長期的な上昇トレンドが続く可能性があります。
キオクシアは、AI時代のメモリー主役銘柄として、今後も市場の視線を集め続けそうです。

東証プライム値上がり率ランキング 2026年1月16日

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

STOCK EXPRESS車掌 SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

Kioxia Shares Hit Record High on AI-Driven Memory Shortage

Shares of Kioxia Holdings rose sharply on January 16, hitting a record high as strong global demand for memory chips fueled investor enthusiasm. The stock has surged more than tenfold since its December 2024 IPO, making it one of Japan’s standout semiconductor performers.

The rally is supported by a tightening supply of NAND flash memory, driven by rapid expansion of AI data centers and sustained demand for high-end smartphones. Limited capacity growth across the industry has pushed memory prices higher, benefiting Kioxia’s earnings outlook.

Positive sentiment was reinforced by gains in US peer Sandisk and bullish analyst views, with CLSA raising its price target. A low free float has further amplified share price moves, as investors position Kioxia as a key beneficiary of the global AI-driven memory cycle.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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