JX金属株式会社(東証プライム:5016)は本日11月11日、2026年3月期第2四半期(2025年4月〜9月)の連結決算を発表しました。売上高は前年同期比17.6%増の3,964億円、営業利益は同2.8%増の700億円となり、堅調な増益を維持しました。最終利益(親会社株主に帰属する中間利益)は429億円と、前年同期比16.9%増加しました。
AIサーバ向け需要が追い風 半導体材料が好調
業績を牽引したのは、生成AI関連を中心とする半導体材料事業です。生成AIの学習や推論処理に用いられる高性能サーバ向けの需要が旺盛で、半導体用スパッタリングターゲットの販売が好調でした。
この結果、同セグメントの売上高は前年同期比12.9%増の831億円、営業利益は同33億円増の190億円となりました。
また、情報通信材料事業も増益を確保しました。スマートフォン需要の回復や、AIサーバ用途での高機能銅合金の採用拡大が寄与しました。売上高は前年同期比41.1%増の1,557億円、営業利益は7億円増の153億円でした。
一方、基礎材料事業では、貴金属価格の上昇がプラス要因となったものの、円高やチリの銅鉱山株式譲渡益の剥落などにより減益となりました。売上高は前年同期比4.2%増の1,610億円、営業利益は同23億円減の404億円でした。
円相場・銅価格が追い風、通期予想を上方修正
同社は、AI関連需要の想定以上の拡大と、円安および銅価格の高止まりを背景に、通期業績予想を上方修正しました。
2026年3月期通期では、売上高7,900億円(前期比10.5%増)、営業利益1,250億円(同11.1%増)、最終利益790億円(同15.7%増)を見込んでいます。
1株当たり当期利益は85円22銭とし、前回予想から約13%引き上げられました。
配当も増額へ 年間21円に修正
配当についても上方修正されました。中間配当6円に加え、期末配当を15円とし、年間配当は当初予想の18円から21円へ増額します。
同社は連結配当性向20%を基本方針とし、銅価上昇による利益の一部を株主に還元する姿勢を示しています。
財務体質も安定、自己資本比率47.8%を維持
総資産は前年同期比340億円増の1兆3,170億円となりました。現金の減少があったものの、有形固定資産や棚卸資産が増加しました。自己資本比率は47.8%と安定した水準を維持しています。
ネットD/Eレシオは0.43倍とやや上昇したものの、堅実な財務基盤が保たれています。
今後の見通し
世界経済は米国の関税政策や中東の地政学リスクなどで不透明感が続いていますが、JX金属はAI・データセンター関連分野での需要拡大を追い風に、主力の高機能金属・素材事業で安定成長を目指します。
特に、次世代半導体や通信分野での高純度材料開発を強化し、サステナビリティと収益性の両立を図る方針です。
AI関連需要が引き続きJX金属の成長をけん引しており、同社は上期・通期ともに安定した増益基調を維持しています。配当の増額修正もあり、株主還元姿勢の強化が評価されそうです。AIサーバ・半導体関連銘柄として、今後も注目が集まる展開です。
本日の決算発表は大引け後でしたが、PTSは早くも急騰。8%を超える上昇をしており、明日の株価もかなり上げそうな気配です。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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