M&A・TOB・アクティビスト

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芝浦電子、上場廃止へ――台湾ヤゲオによる完全子会社化が投資家に与える影響

2026年1月13日付で 芝浦電子が東京証券取引所から上場廃止 となることが決まりました。同社は世界的な温度センサー(サーミスタ)メーカーですが、台湾の電子部品大手ヤゲオによる公開買付け(TOB)を通じた買収が2025年10月20日付で成立し、完全子会社化が進んでいます。買付けは株主の約87%の応募を得て成立し、ヤゲオは2026年第1四半期までに非公開化を完了する方針です。芝浦電子株の最終売買日は1月9日で、上場廃止後は強制買取が実行され、株主には1株あたり約7,130円が支払われる見込みです。これはヤゲオがシェア獲得やシナジー創出を目指して価格を引き上げた結果と見られています。今回の買収は、日本の電子部品業界における 海外企業による「同意なきTOB」成功例 として注目されており、業界再編や国際競争力強化の流れを象徴する案件となっています。
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久光製薬、MBOで非公開化へ――4500億円規模のTOB、長期成長戦略に舵

久光製薬は、「サロンパス」で知られる貼付薬大手で、経営陣による買収(MBO)を通じて株式を非公開化する方針を固めました。創業家出身の中冨一栄社長の資産管理会社が株式公開買い付け(TOB)を実施し、全株式を取得する計画で、買収総額は時価総額にプレミアムを加えた約4500億円規模となる見通しです。報道を受けて株価は急騰し、東京証券取引所は一時売買を停止しました。市販薬市場での競争激化や政策面の逆風がある中、非公開化により株主対応の制約から離れ、海外展開や研究開発など中長期の成長投資に集中する狙いがあります。
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マンダムMBO、5度目のTOB延長へ――CVC系カロン、1月20日まで期限再延長【マンダム劇場 第6章】

マンダムを巡るMBO(経営陣参加型買収)は、CVCキャピタル・パートナーズ傘下のカロンホールディングスによるTOB期間が1月20日まで再延長され、5度目の期限延長となった。当初、創業家主導で非公開化し、中長期経営を目指す構想だったが、買付価格が割安と受け止められ、アクティビストの介入を招いた。価格は2520円まで引き上げられたものの、米投資ファンドKKRによる対抗提案が浮上し、先行きは不透明だ。カロンは「早期かつ確実な売却機会」を強調する一方、KKR案とのガバナンスの違いが焦点となっており、MBOが競争型買収に転じる典型例として市場の注目を集めている。
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2026年の株式市場展望:インフレと価格転換が主役に!?日本企業の再評価とM&Aの可能性

2026年の株式市場では、「インフレと企業の値上げ戦略」が中心テーマとなるでしょう。米国や欧州、台湾などの競争力ある企業は、積極的な値上げにより利益率と利益総額を大きく押し上げる可能性が高く、世界株は堅調な成長が期待されています。一方で、日本企業は伝統的に製造原価を重視した価格戦略が中心で、世界標準と比べて利益率が低い傾向があります。このため日本株の2026年度業績は相対的に低調になる恐れがあり注意が必要です。しかし、値上げ余地の大きい企業や構造改革が進む銘柄は、海外からのM&Aや評価の見直しを通じて大きく伸びる可能性があります。インフレ環境と政府の財政拡大が続く中で、現金保有リスクが意識され、株式や値上げ力のある企業への投資が重要なテーマとなるでしょう。
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フジ・メディアHD株が急騰!異例の「予告TOB」に市場の視線集中――4000円提示が株価の新たな軸に

フジ・メディア・ホールディングス株は12月25日、旧村上ファンド系が追加取得をTOBで行う可能性を示し、想定価格を1株4000円と開示したことを受け急騰した。24日終値に約14%のプレミアムが意識され、株価は一時3800円台に接近。村上氏側は最大1000億円規模の投資余力を示す一方、FMHは買収防衛策の発動も視野に入れる。今後は臨時株主総会の行方、不動産再編や株主還元策への対応、第三者への株式譲渡など複数のシナリオが想定され、市場の注目が集まっている。
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フジ・メディアHD、旧村上系投資家のTOB検討で経営戦略の転換点に!ついに不動産事業売却か

フジ・メディア・ホールディングス(FMH)は、旧村上ファンド系投資会社および村上世彰氏の長女・野村絢氏から、株式を最大で議決権ベース33.3%まで買い増す意向が報告されたと発表しました。提示された買付想定価格は1株あたり約4000円で、直近株価に対してプレミアムが付いています。買い増しの条件として、同社の不動産事業の分離・売却や株主還元策の明確化が示されており、これらが実行されれば買い付けを撤回する可能性も示されています。FMHは2025年7月に大規模買付行為への防衛策を導入しており、必要に応じて新株予約権の発行などの対抗措置を検討するとしています。また、臨時株主総会に向けた基準日を設定するなど、手続き面での対応を進めています。こうした動きは経営戦略や株主構成に大きな影響を与える可能性があり、投資家の注目が集まっています。
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フジ・メディアHD、旧村上ファンド系の株式買い増し攻勢に対抗!臨時株主総会の準備と情報開示要求で緊迫の局面へ

フジ・メディア・ホールディングスは、投資家の野村絢氏(旧村上ファンド系)から同社株を議決権ベースで最大33.3%まで買い増す趣旨説明書を受領し、不動産事業の分離・売却や株主還元の拡充などの要求が提示されました。野村氏側は要求が公表されない場合、買い増しを進める姿勢を示しています。これに対してフジ・メディアHDは、大規模買付行為に対する買収防衛策に基づき、取締役会や株主が内容を検討するための情報提供を求める「情報リスト」を投資家側に交付しました。説明を受けて60営業日以内に取締役会で買付の是非を判断する方針です。また、基準日を2026年1月18日とする株主意思確認総会の準備を進めており、必要に応じて対抗措置の承認を株主に求める可能性があります。両者の攻防はフジ・メディアHDの経営方針と株主還元策に影響を与える可能性があり、今後の展開が注目されています。
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アサヒGHD株が急落!市場は東アフリカ大型買収に警戒感――成長戦略と財務負担の綱引き

アサヒグループホールディングスの株価は、12月18日に前日比5.7%安と大きく下落した。背景には、同社が発表した東アフリカ事業の大型買収がある。英ディアジオから約4,654億円でケニアを中心とするビール・酒類事業を取得し、高成長が見込まれるアフリカ市場への本格参入を狙う。一方、買収資金は手元資金と借入で賄う予定で、資金負担の増加や買収価格の妥当性を懸念する声が投資家の間で広がった。中長期の成長機会と短期的な財務リスクをどう評価するかが、今後の株価動向の焦点となりそうだ。
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マンダム、MBO価格を3割引き上げ!創業家主導で非公開化に前進【マンダム劇場 第5章】

マンダムは、CVCキャピタル傘下のカロンホールディングスが進めるMBOにおいて、TOB価格を1株1960円から2520円へ約3割引き上げました。これを受け、マンダム株を20%超保有する旧村上ファンド系の野村絢氏らと約5%保有のひびき・パース・アドバイザーズが応募契約を締結し、MBO成立の公算が大きく高まりました。背景には、日本市場の縮小を踏まえたアジア市場への長期的投資を進めるため、上場企業としての短期圧力を避けたい狙いがあります。CVCの海外ネットワークやデジタル戦略の支援を取り込み、非公開化後は成長戦略を加速させる見通しです。今後は他の買収提案の有無も注目されます。
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マンダム、MBOを巡り攻防激化!村上世彰氏 長女が20%超を取得し、TOB成立は不透明に【マンダム劇場 第4章】

化粧品メーカーの株式会社マンダム(東証プライム:4917/Mandom Corporation)を巡り、経営陣によるMBO(マネジメント・バイアウト)計画に対してアクティビスト投資家が強く反発する構図が鮮明になってきました。「物言う株主」として知られる村上世彰氏の長女・野村絢氏らが、同社株式の20%超を取得し、MBO実施を目的としたTOB(株式公開買い付け)に対し強い影響力を及ぼし始めています。この記事にて、動向を解説します。