M&A・TOB・アクティビスト なぜ、KADOKAWA 夏野剛CEOは退任要求を突き付けられたのか__アクティビストの思惑を探る
KADOKAWAは6月24日の株主総会を前に、夏野剛CEOの進退を巡る異例の攻防に直面しています。筆頭株主となった香港のアクティビストファンド、オアシス・マネジメントは、夏野氏の就任後にROEや利益水準が大幅に低下し、豊富なIP資産を十分に収益化できていないとして解任を要求しています。さらに2024年の大規模サイバー攻撃問題も、ガバナンス上の課題として追及しています。注目されるのは、世界最大級の議決権行使助言会社ISSとグラス・ルイスがそろって夏野氏解任案への賛成を推奨した点です。両社は戦略の実行力不足や業績悪化、ガバナンスへの懸念を指摘しており、海外機関投資家の投票行動に大きな影響を与える可能性があります。一方、KADOKAWA側は新中期経営計画の実行段階でのトップ交代は経営の安定性を損なうと反論しており、後継体制も示されていないと主張しています。今回の株主総会は、単なる社長の進退ではなく、日本企業における株主アクティビズムとコーポレートガバナンスの行方を占う重要な局面として注目されています。