4Q決算は市場予想を上回る、株価も上昇
米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications、NYSE:VZ)が発表した2025年第4四半期(10-12月)決算は、利益・売上高ともに市場予想を上回りました。調整後EPS(1株当たり利益)は1.09ドル(予想1.06ドル)、売上高は364億ドル(予想361億ドル)となり、発表後の株価は約11%超上昇するなど投資家心理を改善させました。私自身、ベライゾンの株を保有していることもあり、大変嬉しいです。
▼ベライゾン株価推移(2026年1月)

ベライゾン株価推移(2026年1月)
真上への見事な一直線ですね!
特に注目されたのは契約獲得の勢いです。四半期のモバイルおよびブロードバンド契約数は2019年以来の高水準となり、ポストペイド携帯電話の純増は61.6万件に達しました。通信各社の競争が激化する中でも、顧客基盤を着実に積み上げた点が評価されています。
無線収入は底堅く、固定無線アクセスが伸長
事業別では、無線サービス収入が前年同期比1.1%増の210億ドルと底堅く推移しました。さらに無線機器収入は同9.1%増の82億ドルと伸長し、端末販売も追い風となりました。
ブロードバンド分野も好調で、四半期の純増は37.2万件。内訳は固定無線アクセス(FWA)が31.9万件、Fiosインターネットが6.7万件となっており、光回線に加えてFWAが加入者拡大の柱として存在感を高めています。通信とネット回線を組み合わせた「総合契約」の囲い込み戦略が、数字として表れた格好です。
2026年ガイダンスは強気、EPSは市場予想を大きく上回る
今回の決算で最もインパクトがあったのは、2026年の強気な見通しです。ベライゾンは2026年の調整後EPSを4.90~4.95ドルと提示し、市場コンセンサス(4.76ドル)を大幅に上回りました。
また、小売ポストペイド携帯電話の純増は75万~100万件、モバイル+ブロードバンドのサービス収入成長率は2.0~3.0%を見込みます。成熟市場の通信株としては高めの成長目線であり、「構造改革が始まった」との印象を投資家に与えています。
フロンティア買収で光回線網を拡張、融合戦略を本格化
ベライゾンはフロンティア買収を完了し、ファイバー網を3,000万超の家庭・企業へ拡大するとしています。これにより、全国規模でモバイルとブロードバンドを統合した「コンバージェンス(融合)戦略」を一段と加速させる方針です。
通信業界では、解約率を抑えながらARPU(顧客単価)を高めることが課題となりますが、モバイルと固定回線をセット化できる事業者は競争優位性を持ちやすいとされます。今回の買収は、その土台を広げる一手として注目されます。
フリーキャッシュフロー拡大と増配で株主還元も意識
財務面では、2026年に少なくとも215億ドルのフリーキャッシュフロー(FCF)創出を見込んでおり、2025年比で約7%増、2020年以来の高水準になる見通しです。設備投資を継続しつつもキャッシュ創出力を高め、株主還元の余地を広げる狙いがうかがえます。
実際、2025年通期では増収・営業増益となり、通期配当も2.735ドルへ増配しています。安定配当を重視する投資家にとって、ディフェンシブ性と成長投資の両立が期待される局面です。
先行投資と人員削減の「痛み」も、統合リスクは要警戒
一方で、フロンティア買収の統合プロセスには運営面のリスクが伴います。また同社は第4四半期に13,000人規模の人員削減を発表しており、コスト構造改革の加速は評価される一方、短期的には従業員モラルやサービス品質への影響が懸念材料となります。
それでも、契約獲得が強く、ガイダンスが市場予想を上回ったことで、ベライゾンは「安定高配当株」から「変革による再成長株」へと投資ストーリーを更新しつつあります。今後は買収シナジーの具体化と、融合戦略による収益成長の実現が焦点となりそうです。
ベライゾンの株価上昇とともに、同じく通信業のAT&Tの株価も上昇しました。先日は急落していましたが、挽回。株価は上がり続けることもなければ、下がり続けることもないものだな、とあらためて感じます。私は先日の深夜3時頃、AT&Tの急落時に買い増ししておいたので功を奏しました。その時、たまたま目が覚めて株アプリを見て買ったのですが、幸運に感謝。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
Verizon beats Q4 estimates, sets upbeat 2026 outlook as convergence strategy accelerates
Verizon Communications (NYSE: VZ) reported fourth-quarter results that topped market expectations, supported by strong subscriber momentum in both mobile and broadband. Adjusted EPS came in at $1.09, above the $1.06 consensus, while revenue rose to $36.4 billion versus forecasts of $36.1 billion, lifting the stock about 4% after the release.
The U.S. telecom giant posted its best quarterly mobile and broadband net adds since 2019, with 616,000 postpaid phone net additions. Wireless service revenue increased 1.1% YoY to $21.0 billion, while wireless equipment revenue climbed 9.1% to $8.2 billion. Broadband additions totaled 372,000, led by fixed wireless access (FWA) gains.
Looking ahead, Verizon issued a stronger-than-expected 2026 outlook, projecting adjusted EPS of $4.90–$4.95, well above the $4.76 analyst consensus. The company expects at least $21.5 billion in free cash flow and plans to expand its fiber footprint through the recently completed Frontier acquisition, reinforcing its nationwide mobile-broadband convergence strategy.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.





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