ファナック、通期純利益を上方修正!FA・ロボット堅調、次なる成長軸「フィジカルAI」にも注目

ファナック、通期純利益を上方修正!FA・ロボット堅調、次なる成長軸「フィジカルAI」にも注目 次世代技術

2度目の上方修正、業績は着実に回復基調

ファクトリーオートメーション(FA)および産業用ロボット大手のファナック株式会社は1月26日、2026年3月期の連結純利益予想を前期比7.1%増の1,580億円へ上方修正すると発表しました。上方修正は今期2度目となり、FA・ロボット両事業の堅調な推移が背景にあります。

連結売上高も8,407億円と、前期比5.5%増を見込み、2022年度以来となる8,000億円台を回復しました。円安による未実現利益の影響で営業利益はやや下方修正されたものの、実質的な事業環境は改善が続いているといえます。

中国・インドが牽引、米国でも回復の兆し

地域別では、中国向けを中心にFA事業が堅調に推移し、ロボット部門も米州および中国で安定した需要を確保しました。特に中国では、10〜12月期の売上高が前年同期比22.7%増、受注高も同16.4%増と高い伸びを示しており、EV関連や一般工業向けの需要が下支えしています。
米国では、自動車分野で抑制されていた設備投資が回復し始めているほか、AIやデータセンター向けの需要が引き続き好調で、今後の受注拡大への期待が高まっています。

受注の増勢が示す、先行きの明るさ

市場関係者が注目する受注動向も、前年同期比・前四半期比ともに増加しており、足元の業績だけでなく、来期以降の売上成長に対する確度を高める内容となっています。工場稼働率の向上も利益率改善に寄与し、ファナックの収益体質が着実に強化されていることがうかがえます。

次の主戦場は「フィジカルAI」

今回の決算が示すもう一つの重要なポイントは、ファナックが中長期で見据える成長戦略です。同社はAIとロボットを融合させた「フィジカルAI」を次なる成長軸と位置付け、オープンプラットフォーム戦略を推進しています。

ROS2への対応やPythonの標準搭載、さらにはNVIDIAとの協業を通じたAIシミュレーション環境の活用により、外部開発者がAIを組み込みやすい環境を整備。これにより、産業用ロボットを単なる自動機械から、自律的に判断・行動できる「知能体」へと進化させる構想です。

安定収益と将来投資の両立が評価材料に

ファナックの足元業績は堅調である一方、アナリスト予想平均にはやや届かなかった点もあり、短期的な株価反応は慎重になる可能性があります。ただし、受注増勢と新たな技術戦略を踏まえると、同社が次の成長ステージへ向かうための基盤は着実に整いつつあります。
安定したFA・ロボット事業による収益基盤と、フィジカルAIという中長期の成長テーマを併せ持つ点が、今後のファナック株を評価するうえで重要な視点となりそうです。

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

FANUC Raises Profit Outlook as Robotics Demand Strengthens

FANUC Corp. announced an upward revision to its fiscal 2026 net profit forecast, citing steady growth in its factory automation and robotics businesses. The company now expects net profit to rise 7.1% year on year to ¥158 billion, marking its second upward revision this fiscal year.

Sales are projected to exceed ¥840 billion, returning above the ¥800 billion level for the first time since fiscal 2022. Demand remains strong in China and India, while U.S. investment is recovering, particularly in AI- and data-center–related fields. Order intake has also increased, signaling solid momentum into the next fiscal year.

Beyond near-term earnings, FANUC is positioning “Physical AI” as a key long-term growth driver. By integrating AI with industrial robots through open platforms such as ROS2 and partnerships with NVIDIA, the company aims to expand automation into more complex manufacturing environments, reinforcing its medium- to long-term growth prospects.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

 

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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