株式会社アシックス(東証プライム:7936)は11月12日、2025年12月期の連結業績予想を上方修正し、純利益が前期比41.1%増の900億円になる見通しだと発表しました。従来予想の870億円から30億円上方修正し、過去最高益を更新する見通しです。
売上高は前期比17.9%増の8,000億円で据え置きましたが、営業利益は同39.8%増の1,400億円(従来予想1,360億円)へと引き上げました。経常利益についても45.8%増の1,350億円(従来1,310億円)と見込まれ、4期連続の過去最高益更新を見通しています。決算の内容を以下にて詳しく見ていきましょう!
オニツカタイガーが業績をけん引 ランニングシューズも好調
上方修正の背景には、高級ブランド「オニツカタイガー」の堅調な販売と、ランニングシューズ需要の拡大があります。特に欧州や日本での販売が伸びており、「スポーツスタイル」カテゴリーの売上は前年同期比で約50%増と大幅に成長しました。
また、9月に発売した新モデル「メガブラスト」「ソニックブラスト」などのランニングシューズも好調で、パフォーマンスランニング部門の売上は前年同期比10.1%増となりました。カテゴリー利益率はオニツカタイガーで39.4%、スポーツスタイルで30.6%と高水準を維持しています。

自社株買いを最大300億円実施 株主還元を強化
同社は併せて、発行済み株式の1.4%にあたる1,000万株・最大300億円を上限とする自社株買いの実施を発表しました。取得期間は2024年11月13日から2026年1月31日までとなります。林晃司CFOは「足元の株価は我々が思うより安く評価されている」と述べ、自社株買いを決定した理由を説明しました。
発表を受け、12日の東京株式市場ではアシックス株が前日比23円高の3,791円で取引を終えました。株価は8月に上場来高値の4,289円を付けて以降伸び悩んでいますが、今回の発表を受けて再び投資家の注目を集めています。
通期・第3四半期ともに過去最高 収益体質の改善進む
1〜9月期の連結決算では、売上高が前年同期比19.0%増の6,250億円、純利益が同32.9%増の863億円と過去最高を更新しました。営業利益率も前年同期の17.7%から20.9%に上昇し、収益性の改善が顕著です。
同社は安価な入門モデルの絞り込みなど、収益性を重視した商品戦略を進めており、今期の粗利益率は前期比1ポイント上昇の56.8%を見込んでいます。米国の関税影響で20億円の減益要因があるものの、日本や欧州での増収で吸収する計画です。
投資家への示唆:堅調なブランド力と株主還元姿勢に注目
アシックスは、収益性の高いブランド構成への転換を着実に進めながら、グローバル市場での成長を維持しています。特に「オニツカタイガー」のブランド力強化と直営店戦略が奏功しており、今後も安定的な利益拡大が期待されます。
自社株買いの実施により、株主還元姿勢も鮮明になりました。業績の上方修正と過去最高益見通しを背景に、同社株は中長期的な投資妙味を増しているといえます。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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