本日2025年9月3日 東京株式市場では、銀行株が全面安の展開となりました。日銀による利上げ再開観測の後退と、国内政局の不透明感が投資家心理を冷やした格好です。今朝8時の記事(日銀・氷見野副総裁発言で円安進行、株式市場への影響は?)で予想していた通りの展開に…
つい最近まで日銀の利上げ観測が優勢だったため、銀行の株価は高騰していましたが、この上昇は小休止となりそうですね。
▼三菱UFJフィナンシャル・グループ株価推移(2025年8月28日〜9月3日)

三菱UFJフィナンシャル・グループ株価推移(2025年8月28日〜9月3日)
日銀の慎重姿勢が利上げ期待を後退させる
9月2日午後、日銀の氷見野良三副総裁は記者会見で米国による新たな関税措置の影響について「これから出てくる」とし、不確実性を注視する必要性を強調した。米関税の影響が限定的であれば利上げ方向に働くとしつつも、現時点での判断は難しいと慎重姿勢を示しました。
さらにETFやREITの処分時期にも言及を避け、出口戦略を急がない方針を明確にしたことで、市場では「10月会合での利上げ再開は低確率」との見方が強まりました。こうして利上げ期待が後退したことが銀行株の売り圧力を高めました。
政局不安と円安加速が市場心理を悪化
自民党の森山裕幹事長が辞任を表明したことも市場の不安を広げています。森山氏は財政規律派として知られており、辞任を受けて財政拡張路線に傾くのではないかとの憶測が浮上。石破茂政権の基盤揺らぎも重なり、政局の不安定化が意識され円安が加速しました。政局不安は日銀の政策運営にも影響を及ぼすとみられ、利上げ再開観測を後退させる要因となりました。
欧米債券市場の金利上昇も逆風
海外市場でも債券の不安定な値動きが続いています。9月2日の欧州市場では英国30年債利回りが一時5.70%と1998年以来の高水準を記録。米国30年債も一時4.99%台に達しました。独仏でも長期金利の上昇が目立ち、各国の財政悪化懸念を背景に長期債が売られる展開が広がっています。こうした国際的な金利上昇は金融不安を誘発し、銀行株売りの一因となりました。
銀行株の動向
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は本日午後に下げ幅を広げ、終値は前日比71.5円(3.15%)安の2,200.5円と大幅反落しました。国内債券市場で長期金利の上昇が目立つ一方、政局混乱により日銀が年内利上げに踏み切りにくくなったとの観測が重荷となったようです。
三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)等も軒並み下落し、銀行株全体に売りが波及しています。
▼三井住友FG 株価推移(2025年8月28日〜9月3日)

▼みずほFG株価推移(2025年8月28日〜9月3日)

みずほFG株価推移(2025年8月28日〜9月3日)
本日の銀行株下落は、①日銀の慎重姿勢による利上げ観測後退、②国内政局不安の台頭、③欧米金利上昇による金融不安、という複数の要因が重なった結果といえるでしょう。市場では当面、不透明な政策運営と政局動向をにらみながら、銀行株の動向を慎重に見極める展開が続く見通しです。
しかし、私はこのピンチをチャンスと捉えています。ここ最近、銀行株が高騰しすぎており、私の持ち株の価値が高まるのは嬉しいと思う一方、買い増しがしにくい状況で、ヤキモキしていたのです。株価が下がってくれば、買い増しもしやすくなり、持ち株数を増やすチャンス到来とも言えるのです。いずれ近い将来 利上げをする場面が来るわけですし、今のうちに仕込んでおけるのは幸運なことかもしれません。私のような配当を軸とした株主にとって、軸はどれだけ持ち株数を増やせるか、という点にあるのですから。
念の為ではございますが、投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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