Shin-Etsu Chemical

株式劇場

信越化学工業が急反落、決算減益と大型売出しが重荷に――一方でAI追い風の“強気シナリオ”も

信越化学工業(4063)は1月27日に発表した2026年3月期第3四半期決算が低調だったことに加え、大規模な株式売り出しも公表したことで短期的な需給悪化が意識され、翌28日に株価が急反落しました。4~12月期は売上高1兆9340億円と横ばいだった一方、純利益は3843億円と11.1%減少。AI需要を背景に半導体材料は伸長しましたが、塩ビ市況の軟化が重荷となりました。通期予想は据え置いたものの、金融機関による2368万株超の売り出しが投資家心理を冷やしています。
次世代エネルギー関連株

信越化学、レアアース覇権争いの主役へ!供給リスクを追い風に“分離精製力”が示す新たな成長軸

信越化学工業は株価が1カ月ぶりに4800円台を回復し、半導体関連株の出遅れ訂正期待に加えて、レアアース分野への注目が急速に高まっています。中国が世界供給の大半を握るなか、同社は高度な分離精製技術と粒子設計技術を持つ数少ない非中国勢であり、経済安全保障の観点からも国策的な存在として評価が上昇しています。特許技術「粒界拡散合金法」はネオジム磁石の重希土使用量を約半減でき、EVや風力発電向け高性能磁石需要の拡大に対応可能です。半導体とレアアースという二つの成長領域を併せ持つ同社は、供給リスクが高まる世界環境下で再評価の余地が大きいと見られています。