半導体シリコンウエハー

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【なぜ、信越化学株は中東リスク下でも強いのか】北米原料と半導体材料が支える化学メーカー

信越化学工業の株価は中東情勢の不透明感が高まる中でも堅調に推移し、3月13日の終値は6,531円となりました。株価上昇の背景には、米国での塩化ビニール樹脂(PVC)事業の成長期待があります。米子会社シンテックはシェールガス由来のエタンを原料としており、原油由来ナフサに依存するアジアや欧州の化学メーカーよりコスト競争力が高い点が評価されています。また、同社は半導体シリコンウェハーでも世界シェア40%以上を持ち、生成AIやデータセンター向け半導体需要の拡大が追い風となっています。さらに米国で約34億ドルを投じた増産投資も進めており、供給力強化による中長期成長への期待が高まっています。世界情勢が不安定な中でも、強いコスト競争力と先端材料技術が信越化学の株価を支える要因となっています。
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信越化学工業が急反落、決算減益と大型売出しが重荷に――一方でAI追い風の“強気シナリオ”も

信越化学工業(4063)は1月27日に発表した2026年3月期第3四半期決算が低調だったことに加え、大規模な株式売り出しも公表したことで短期的な需給悪化が意識され、翌28日に株価が急反落しました。4~12月期は売上高1兆9340億円と横ばいだった一方、純利益は3843億円と11.1%減少。AI需要を背景に半導体材料は伸長しましたが、塩ビ市況の軟化が重荷となりました。通期予想は据え置いたものの、金融機関による2368万株超の売り出しが投資家心理を冷やしています。