ローツェ株が急騰、AI時代の半導体投資期待で出遅れ修正進む ― 足元業績の回復と高精度搬送技術に再評価 ―

株式劇場

半導体ウエハー搬送装置を手がけるローツェ株式会社(6323)の株価が急騰しています。1月16日の終値は3,178円と前日比386円高(+13.83%)となり、同日の東証プライム市場の値上がり率ランキングで首位に浮上しました。市場では、決算内容の評価に加え、AI関連投資拡大を背景とした出遅れ修正の動きが強まっています。

▼ローツェ株価推移(2026年1月13日〜16日)

ローツェ株価推移(2026年1月13日〜16日)

ローツェ株価推移(2026年1月13日〜16日)

以下にて詳しく見ていきましょう!

増収を確保、足元では利益回復の兆し

ローツェが1月9日に発表した2026年2月期第3四半期累計(2025年3~11月)の連結決算は、売上高が前年同期比6%増の944億円と堅調に推移しました。一方で、営業利益は8%減の235億円、純利益は11%減の174億円と減益となりましたが、これは海外子会社の連結タイミングやのれん償却、販管費増加などが主因です。
注目されるのは、第3四半期(9~11月)単独の動きです。同期間の経常利益は前年同期比42%増と大きく回復しており、業績の底打ち感が意識され始めています。米国装置メーカー向けの販売増加や台湾顧客向け需要の回復が、足元の収益改善を支えています。

AI・先端半導体投資の「物理的中核」を担う存在

ローツェは、半導体工場のクリーンルーム内でウエハーを自動搬送するOHT(天井走行搬送)やEFEM(装置前面搬送ロボット)など、極めて高精度な搬送システムを主力としています。AIや先端半導体の高度化が進むほど、微細化されたウエハーをミクロン単位で正確に扱う物理的な制御技術の重要性は増します。

市場では、AIによってソフトウェアや演算能力が進化する一方で、それを現実の生産につなぐ「物理的な腕」として、同社の技術が不可欠との見方が強まっています。フィジカルAIの進展による半導体設備投資拡大が、同社にとって中長期の追い風になるとの期待も広がっています。

ベトナム拠点が生む高収益体質

ローツェの競争力を語る上で欠かせないのが、1990年代から展開してきたベトナム生産拠点です。北部ハイフォン市の日本ハイフォン工業団地にある拠点で、材料加工から組み立てまでを一貫して自社で行う垂直統合体制により、コスト競争力と品質の両立を実現しています。約3,000人の熟練人材を擁する同拠点は、同社の安定供給と高収益体質を支える基盤となっています。
この生産体制により、長期稼働が求められる半導体工場で高い信頼を獲得しており、「止まらない装置メーカー」としての評価が顧客の継続投資につながっています。

高値からは調整局面、再評価余地に注目

株価は足元で上昇基調にあるものの、2024年7月に付けた上場来高値3,530円からは依然として2割程度低い水準にあります。市場では、AI関連市場の拡大に対して同社株は出遅れていたとの見方もあり、今回の株価急騰はその修正局面と捉えられています。
足元の業績回復と、AI・先端半導体投資を支える不可欠な存在としての評価が進めば、ローツェは改めて中長期視点の投資対象として注目を集めそうです。

東証プライム値上がり率ランキング 2026年1月16日

なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

Rorze Shares Jump on AI-Driven Semiconductor Investment Hopes

Shares of Rorze Corp. surged on January 16, rising nearly 14% to top the Tokyo Prime Market gainers. Investors reacted positively to signs of earnings recovery and growing expectations for AI-related semiconductor capital spending.

Rorze reported a 6% year-on-year increase in nine-month sales to ¥94.4 billion, supported by stronger demand from US equipment makers and Taiwanese customers. While profits declined on a cumulative basis due to higher costs, earnings rebounded sharply in the latest quarter, signaling a possible bottoming out.

The company specializes in high-precision wafer transfer systems, a critical component in advanced semiconductor fabs. As AI and advanced chips become more complex, demand for reliable and ultra-precise automation is expected to rise.

With strong manufacturing capabilities in Vietnam and shares still below record highs, investors see Rorze as a catch-up play in the global AI-driven semiconductor cycle.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

 

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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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