キオクシア、大発会で急反発!──AI需要が追い風、半導体メモリー市況回復への期待高まる

キオクシア、大発会で急反発!──AI需要が追い風、半導体メモリー市況回復への期待高まる 次世代技術

2026年の幕開けとなった1月5日の大発会で、キオクシアホールディングス〈285A〉の株価が市場の注目を一身に集めました。株価は寄り付きからマドを開けて急反発し、終値は前日比915円高の1万1,350円(+8.77%)を記録。東証プライム市場の値上がり率ランキングでは4位にランクインし、年初相場を象徴する存在となりました。

▼キオクシアホールディングス株価推移(2025年12月30日〜2026年1月5日)

キオクシアホールディングス株価推移(2025年12月30日〜2026年1月5日)

キオクシアホールディングス株価推移(2025年12月30日〜2026年1月5日)

株価急騰の背景には何があったのでしょうか。以下にて詳しく見ていきましょう!

米国半導体株の急騰が東京市場を刺激

今回の株価急騰の直接的なきっかけは、前週末2日の米国株式市場にあります。キオクシアと同業でNAND型フラッシュメモリーを手掛けるサンディスクや、DRAM大手のマイクロン・テクノロジーといった半導体メモリー関連株が、明確な材料がない中でも大幅高となりました。特にサンディスクは前年末比で約16%上昇するなど、投資家の関心が一気に高まりました。

この米国市場での力強い値動きが、大発会の東京市場に波及し、キオクシア株への買いを誘発したとみられます。半導体メモリー市況の回復と価格上昇を背景に、業績拡大シナリオへの期待が再び強まっています。

AIが牽引する構造的なメモリー需要拡大

足元で半導体メモリー市場が注目を集める最大の要因は、AI関連需要の急拡大です。長らく供給過剰に苦しんできたNAND型フラッシュメモリー市場は、AI向けデータセンター投資の拡大を背景に、需要が供給を上回るタイトな局面へと転じました。

AIモデルの学習や推論には膨大なデータを高速で処理・保存する必要があり、データセンターでは高性能SSDを中心としたストレージ需要が急増しています。競合企業の決算では、データセンター向け売上が四半期ベースで大幅に伸び、かつ高い利益率を確保していることが確認されており、市場全体に強い追い風が吹いている状況です。

過去最高水準の業績と財務体質の改善

こうした市場環境の改善は、キオクシアの業績にも明確に表れています。2026年3月期第2四半期(2025年7~9月期)の実績は、売上収益が4,483億円と前四半期比で3割超の増加となり、ノンGAAP営業利益は872億円に達しました。スマートデバイス向けとAIサーバー向けSSDの双方が堅調に推移し、バランスの取れた成長を示しています。

また、7四半期連続でフリーキャッシュフローが黒字となるなど、財務体質の改善も進んでいます。ネットD/Eレシオは着実に低下しており、将来の研究開発投資や設備投資に耐えうる体力を備えつつあります。この点は、半導体市況の変動が大きい業界において、投資家にとって大きな安心材料といえるでしょう。

次世代技術と強気の業績ガイダンスが支える将来像

技術面では、第8世代BiCS FLASHを主力とする高積層・高性能製品が競争力を発揮しており、すでに次世代となる第10世代への投資も進行中です。AI時代を見据えた製品ポートフォリオの強化は、中長期的な収益基盤の拡大につながると期待されています。

さらに、会社が示した第3四半期(2025年10~12月期)の業績見通しでは、売上高が5,000~5,500億円、営業利益が1,000~1,400億円と、過去最高水準が見込まれています。需給の引き締まりを背景に、全製品分野で販売単価の上昇が想定されている点は、市場に強いインパクトを与えました。

株価は「AI時代の中核企業」への評価を映す

今回の大発会での急反発は、単なる米国株高への追随にとどまりません。AIが牽引する構造的なメモリー需要の拡大、キオクシア自身の過去最高業績、財務基盤の強化、そして次世代技術への明確な投資姿勢が重なり合い、投資家の評価が一段と高まった結果といえます。

今後、AIがデータセンターに加え、スマートフォンや自動車など幅広い分野に本格浸透していく中で、キオクシアの成長シナリオはさらに広がる可能性があります。株価はその期待を映し出しながら、2026年相場の主役候補として市場の視線を集め続けそうです。

なお、本日の東京株式市場でキオクシアと並んで株価上昇が目立っていた三菱重工について、明日1月6日の明け方の記事にてお届けします。お楽しみに♪

本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESSの車掌、SHUN

STOCK EXPRESS車掌 SHUN

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【Dear Overseas Investors: Summary in English】

Kioxia Shares Surge at First Trading Session of 2026 on AI-Driven Memory Optimism

Kioxia Holdings saw a sharp rebound at the first trading session of 2026 on January 5, with its shares closing at ¥11,350, up 8.8% from the previous day. The stock ranked among the top gainers on the Tokyo Stock Exchange Prime Market, reflecting renewed investor appetite for memory-related names.

The rally was triggered by strong gains in U.S. semiconductor memory stocks late last week. Peers such as SanDisk and Micron Technology posted significant advances despite the absence of company-specific news, signaling rising expectations for a recovery in global memory market conditions. This momentum carried over to Tokyo, boosting Kioxia shares at the opening of the new year.

Investor sentiment is increasingly supported by structural demand growth driven by artificial intelligence. Expanding AI data centers require massive amounts of high-performance storage, tightening supply-demand conditions in the NAND flash market and lifting pricing expectations across the sector.

Kioxia’s own fundamentals reinforce this positive view. The company has reported strong earnings growth, improving cash flow, and a healthier balance sheet, while advancing next-generation BiCS FLASH technology tailored for AI workloads. With management guiding for record-level revenue and profit in upcoming quarters, investors are reassessing Kioxia as a key beneficiary of the AI-led semiconductor cycle.

Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.

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【STOCK EXPRESS(ストックエクスプレス)】(略称:STOCK.EX)株主視点の経済ニュース考察を発信してまいります!
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渋谷桜丘 在住。立教大学法学部卒業。株主として様々な企業を応援し、経済活性化に努めております。報道カメラマンとして写真撮影もしており、数々の著名人を撮影。2000年代にはライブドアニュースにて経済記事執筆。(保有資格:知的財産管理技能士、化粧品検定1級、食生活アドバイザー、景表法検定など)

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