首相発言を契機に株価が続騰、市場の視線が集中
伊勢化学工業(4107)の株価が1月22日も続伸し、一時6400円まで上昇、昨年来高値を更新しました。高市早苗首相が19日の記者会見で、エネルギー安全保障の強化策としてペロブスカイト太陽電池の普及を明言したことを受け、関連材料であるヨウ素の国内最大手である同社に物色が集中しました。単なるテーマ株的な反応にとどまらず、中長期視点の資金流入が目立ち始めています。
▼伊勢化学工業 株価推移(2025年10月〜2026年1月22日)

伊勢化学工業 株価推移(2025年10月〜2026年1月22日)
ペロブスカイト太陽電池がもたらす国家戦略級の変化
ペロブスカイト太陽電池は、日本で発明された次世代型太陽電池で、「薄い・軽い・曲げられる」という特性を持ち、建物の壁面や窓、車体など、従来設置が難しかった場所にも応用可能です。加えて、主要原料を国内で賄える点が評価され、政府は2040年に国内導入20GWという明確な数値目標を掲げています。技術の成熟と政策支援が同時進行する局面に入り、社会実装が現実味を帯びてきました。
ヨウ素供給の中核企業としての伊勢化学工業
このペロブスカイト太陽電池に不可欠な材料がヨウ素です。日本はチリに次ぐ世界第2位のヨウ素生産国で、世界シェアは約30%。伊勢化学工業は国内シェア約45%、世界シェアでも約15%を占める圧倒的トップメーカーです。ペロブスカイトの普及が本格化すれば、供給の中核を担う同社の戦略的重要性は一段と高まる可能性があります。
テーマ先行にとどまらない盤石な業績基盤
注目すべきは、同社がペロブスカイト材料の思惑以前から高い収益力を誇っている点です。2025年12月期は営業利益90億円と連続で過去最高益を更新する見通しで、主力のヨウ素事業が世界的需要増と円安を背景に好調です。自己資本比率は約8割と財務体質も極めて健全で、長期投資を支える基盤が整っています。
長期視点で再評価される「国産エネルギー銘柄」
株価は2022年以降、下値を切り上げる長期上昇トレンドを形成しており、2026年1月実施した株式分割(伊勢化学工業、1対10の株式分割)も投資家層拡大の追い風となっていると思われます。伊勢化学工業は、国策・技術革新・資源優位性という三要素が重なる希少なポジションにあり、市場は短期的な材料出尽くしではなく、構造的な評価転換局面に入りつつあると言えるでしょう。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
ISE CHEMICALS Surges on Japan’s Push for Next-Generation Solar Power
ISE CHEMICALS CORPORATION saw its shares rally after Japan’s prime minister highlighted perovskite solar cells as a core pillar of national energy security policy. The company is Japan’s leading producer of iodine, a key material used in perovskite solar cells, positioning it as a strategic beneficiary of government-led adoption plans.
Perovskite solar technology, invented in Japan, is lightweight, flexible, and suited for urban installation, with the government targeting 20GW of domestic deployment by 2040. Japan is the world’s second-largest iodine producer, and Ise Chemical controls roughly 45% of the domestic market.
Beyond policy-driven optimism, Ise Chemical maintains solid fundamentals. The company is forecast to deliver record operating profits in FY2025, supported by strong global iodine demand and a robust balance sheet. Investors increasingly view the stock as a long-term play on Japan’s energy transition rather than a short-term political trade.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.





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