株式会社サイバーエージェント(4751/東証P)が2月6日大引け後(15:30)、2026年9月期第1四半期(2025年10〜12月)の連結決算を発表しました。売上高は前年同期比14%増の2323億円、営業利益は約2.8倍の233億円、最終利益は約2.5倍の124億円と大幅な増収増益を達成し、第1四半期としては過去最高の業績となりました。事前の市場予想も上回る内容で、株式市場では同社の事業構造の変化に改めて注目が集まっています。以下にて詳しく見ていきましょう!
ゲーム事業が利益の柱に、爆発的な収益成長を実現
今回の好決算を牽引した最大の要因は、ゲーム事業の急成長です。売上高は前年同期比69%増の647億円、営業利益は5倍超の176億円と、他セグメントを圧倒する収益力を示しました。前期にリリースしたタイトルが引き続き好調に推移したことに加え、「ウマ娘 プリティーダービー」英語版のヒットが海外売上を大きく押し上げました。
これまで国内市場依存が課題とされてきた同社ですが、北米を中心とした海外展開が本格的な収益段階に入った点は大きな転換点です。海外売上高は前年同期比で3倍以上に拡大しており、グローバル市場での競争力が着実に高まっていることを示しています。加えて、今後は「hololive Dreams」や「グランブルーファンタジー リリンク エンドレス」など注目タイトルの世界同時リリースも控えており、成長持続への期待が高まります。
ABEMAが四半期黒字化、メディア&IP事業が収益フェーズへ
メディア&IP事業も大きな進展を見せました。売上高は13%増の626億円、営業利益は約3.5倍の49億円となり、インターネットテレビ「ABEMA」を運営する子会社が設立以来初めて四半期営業黒字を達成しました。
ABEMAは長年にわたり先行投資が続いてきた事業ですが、コンテンツ力の強化と広告・課金モデルの最適化が進み、ようやく収益化の段階に入ったといえます。投資を継続しながら黒字化を実現した点は、同社のメディア運営力の高さを示すものであり、IP展開やスポーツ中継、アニメ事業との相乗効果も今後一段と期待されます。
インターネット広告は逆風も、回復シナリオは維持
一方で、インターネット広告事業は大型顧客の離脱の影響を受け、売上高・営業利益ともに減少しました。ただし、経営陣は「足元では改善の兆しが見えている」と説明しており、次の四半期以降は成長軌道に復帰するとの見通しを示しています。
広告市場は依然として競争が激しいものの、同社はAIを活用した広告運用やデータ分析の高度化を進めており、中長期的な収益力には一定の評価余地があります。広告、ゲーム、メディアという複数の収益源を持つポートフォリオが、業績の下振れリスクを抑える構造になっている点は、投資家にとって安心材料といえます。
通期予想は据え置き、成長投資を優先する姿勢
2026年9月期の通期業績予想は据え置かれ、売上高8800億円、最終利益250億〜300億円を見込んでいます。第1四半期は好調なスタートとなりましたが、同社は短期的な上振れよりも、ゲームやIP、メディア分野への継続的な投資を重視する姿勢を崩していません。
サイバーエージェントは、かつての「広告会社」から、ゲーム・IPを中核とする総合エンターテインメント企業へと着実に進化しています。ABEMAの黒字化、海外ゲーム市場での成功という二つの成果は、その戦略が実を結び始めた証左といえるでしょう。今後、広告事業の回復と新作タイトルのヒットが重なれば、同社の企業価値はさらに再評価される局面を迎える可能性があります。
決算発表が金曜日の大引け後だったこともあり、週明け月曜日の同社の株価の動向が楽しみです。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
株主視点での経済ニュースサイト「STOCK EXPRESS」
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
CyberAgent Delivers Record Q1 Results on Strong Games and ABEMA Turnaround
CyberAgent reported a sharp rise in earnings for the first quarter of fiscal 2026, driven by robust performance in its games business and improved profitability at its internet TV platform ABEMA. Net profit surged 2.5 times year on year to ¥12.4 billion, beating market expectations, while revenue rose 14% to ¥232.3 billion, marking the strongest first-quarter results in the company’s history.
The games segment was the main growth engine, with revenue jumping 69% and operating profit more than fivefold, supported by strong overseas sales of titles such as Uma Musume Pretty Derby. The media and IP segment also improved significantly, as ABEMA achieved its first quarterly operating profit since launch. While internet advertising remained weak due to a major client loss, management said conditions are improving. The company kept its full-year forecast unchanged, prioritizing continued investment in growth areas.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.





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