日経平均が歴史的急落、過去3番目の下げ幅
週明け3月9日の東京株式市場は全面安となり、日経平均株価は前週末比2892円12銭安(5.20%安)の5万2728円72銭で取引を終えました。終値ベースでの下落幅は、2024年8月の急落(4451円安)と1987年のブラックマンデー(3836円安)に次ぐ、過去3番目の大きさとなります。
取引時間中には下げ幅が一時4200円を超え、5万1400円台まで急落する場面もあり、投資家心理は急速に冷え込みました。東証プライム市場では約9割の銘柄が下落する全面安の展開となり、リスク回避の売りが市場全体に広がりました。
昨日の記事(週明け株式市場に緊張感!先物急落と中東リスクで「ブラックマンデー」警戒も)でお伝えしていたことが現実化しましたね(汗。
【歴代株価下落額ランキング】
1位 2024年8月5日: 31458.42(-4451.28円)※植田ショック
2位 1987年10月20日: 21910.08 (-3836.48円)※元祖ブラックマンデー
3位 2026年3月9日: 52728.72 (-2892.12円)※本日
4位 2025年4月7日: 31136.58 (-2644.00円)※トランプ関税ショック
5位 2024年8月2日: 35909.70 (-2216.63円)※植田ショック
6位 2026年3月4日: 54245.54 (-2033.51円)
7位 1990年4月2日: 28002.07 (-1978.38円)
8位 2024年9月30日: 37919.55 (-1910.01円)
9位 2026年3月3日: 56279.05 (-1778.19円)
10位 2024年9月4日: 37047.61 (-1638.70円)
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今年2026年が早くも3つもランクイン。まあ、株価が高まっているので、額でいうと大きくなる、という側面もありますが。
原油急騰が市場を直撃
今回の急落の最大の要因は、中東情勢の緊迫化による原油価格の急騰です。ニューヨーク原油先物市場では指標となるWTI原油が一時1バレル=119ドル台まで急騰し、前週末比で約30%上昇しました。
原油価格の急騰は企業のエネルギーコストや輸送コストの増加につながり、企業収益や消費に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。そのため市場ではインフレ再燃や景気減速への懸念が急速に広がりました。
”令和のオイルショック”となるのでしょうか?
加えて、前週末に発表された米国の雇用統計が市場予想を大きく下回ったことも相場の重荷となり、世界的な株安の流れが東京市場にも波及しました。
市場の恐怖指数は急騰
市場の不安心理を示す日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)も急上昇しました。前週末の40台前半から一気に上昇し、取引時間中には66台に達しました。これは過去の市場混乱時と並ぶ高水準です。
VI先物の急騰を受けて、取引を一時制限するサーキットブレーカーが発動される場面もあり、市場の混乱ぶりを象徴する動きとなりました。
市場では空売り比率の上昇も確認されており、投資家が悲観的なシナリオを織り込んでショートポジションを構築している可能性が指摘されています。一部ストラテジストは、こうした状況は売り圧力のピーク接近を示唆する可能性があると分析しています。
株価の底打ちはまだ見えず
もっとも、株価がすぐに底打ちするかどうかについては慎重な見方が多いのが現状です。今回の下落率は、過去の急落局面と比べるとまだ小さいと指摘されています。
年初来高値からの下落率は約13%程度にとどまっており、過去の急落局面では20%を超える下落が見られたケースもあります。また個人投資家の信用評価損益率もまだ深刻な水準には達しておらず、追い証が多発する水準には至っていないとの見方もあります。
そのため市場では、「本格的なセリングクライマックスはまだ先」と見る向きもあります。
原油価格が今後の最大の焦点
今後の相場の方向性を左右する最大の要因は、原油価格の動向とみられています。中東情勢が長期化すれば、エネルギー価格の高止まりが続き、景気後退(リセッション)への懸念が高まる可能性があります。
特に電力コストの上昇はデータセンターなど電力消費の大きい産業に影響を与え、AI関連株を中心とした株式市場の成長シナリオにも影を落とす可能性があります。
一方、主要7カ国(G7)が緊急石油備蓄の共同放出を検討しているとの報道もあり、原油市場が落ち着くかどうかが当面の焦点となりそうです。
投資家の関心は「底値の見極め」へ
今回の急落を受け、市場の関心はすでに「どこで底を打つのか」に移りつつあります。ただし、現時点では明確な底打ちシグナルは確認されておらず、原油価格や中東情勢、米国経済の動向など、複数の要因を見極める必要があります。
短期的には高いボラティリティーが続く可能性が高く、投資家にとっては慎重なリスク管理が求められる局面となりそうです。
私自身、本日は買い増ししました。今年は年明け早々から株価が上がりすぎており、”ちょっと買い増ししにくいなぁ”と感じていたので、ちょうどいいタイミングになりました。もうすぐ権利確定日も近づいてますしね。三菱HCキャピタルと三菱UFJ FG。おまけで、ソニーFGも。アップダウンを繰り返しており、150円を切っていたので。
私の保有株では、NTTが上げてました。いつも下げている印象なのですが、暴落時になぜか上昇(笑。内需の底堅さということでしょうか。また、中東危機直前に保有したINPEXは、案の定の上昇。日経平均が暴落といっても、企業ごとに異なりますよね。
なお、本記事は、投資判断の参考情報として提供するものであり、特定の株式売買を推奨するものではありません。投資の最終ご判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

STOCK EXPRESS車掌 SHUN
株主視点での経済ニュースサイト「STOCK EXPRESS」
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【Dear Overseas Investors: Summary in English】
Nikkei Plunges Nearly 2,900 Points Amid Oil Spike and Middle East Tensions
Japan’s stock market suffered a historic selloff on March 9, with the Nikkei 225 falling 2,892 points (−5.2%) to 52,728, marking the third-largest point drop in history. During the session, the index briefly plunged more than 4,200 points, reflecting widespread panic selling across the market.
The sharp decline was driven mainly by a surge in global oil prices, as escalating tensions in the Middle East pushed WTI crude briefly above $119 per barrel. Investors fear that rising energy costs could increase inflation and weaken corporate earnings and consumer spending.
Additional pressure came from a weaker-than-expected U.S. employment report, which heightened concerns about a slowdown in the global economy.
Market volatility surged, with the Nikkei Volatility Index (VI) jumping above 60, a level rarely seen in recent years, triggering temporary trading restrictions in futures markets.
While some strategists say extreme pessimism could signal that selling pressure may soon peak, many analysts caution that the market may not have fully priced in the risk of prolonged geopolitical tensions and rising energy costs. Investors are now closely watching oil prices and developments in the Middle East, which are expected to drive market direction in the coming days.
Disclaimer: This article is provided for informational purposes only and should not be construed as a recommendation to buy or sell any specific securities. Please make investment decisions at your own discretion.




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